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黒い蝶と光の柱といのちの星

最近オンライン上でお知り合いになった素敵な女性が、蝶が手の上にとまり、しばらく留まっていた時に感じたメッセージ「変化と喜び」についてシェアしていたのを読んで、わたしは2018年にタイムトリップした。

夜、わが家の台所で洗い物をしている時に左の薬指に触れた黒い蝶。

黒蝶が触れた指先は、わたしの体の内側に停滞する違和感、経絡がつながり体の中の違和感がそのラインを通して、左薬指の先に繋がり抜けていくポイント。

そのことに気づきはじめていたころだったのでなおさら、ドキッとした。

次の日の朝、台所の中で、黒い蝶は亡骸となっていた。

亡骸を綺麗に整え、手のひらに包み込み、そのまま合掌をしたその瞬間、古きエネルギーが大切に扱われながら空へ舞い、わたしの体の内側に停滞していた違和感のエネルギーも一緒に昇華していったのだ。

蝶は、いのちの星 からのメッセンジャー

わたしはこの頃、3人目の子を自宅でプライベート出産をした産後を過ごしていた。

家でお産することが、家にもたらす恵がある。

はじめて自宅出産を叶えた2人目のお産の時に、それを実感していた。

2人目が生まれてくるタイミングを、お腹にいた子と、産屋に差し込んだやわらかな陽の光が共だってわたしに伝えてきた。

予感した通りの時間帯にうまれてきたことに気づいたのは、お産がひと段落し、後産(胎盤)を排出しようとしていたときに、差し込んだやわらかな陽の光を浴びた時だった。

それから1週間後、家の裏の大木が家に向かって倒れた。

寸止めで家を壊すことなく家を守るようにして倒れていた。

その姿をみてわかったのだ。

赤ちゃんが生まれるタイミングを教えてくれた柔らかな陽の光。

それは、その木がちょうど立っていた場所から流れ込んできた陽の光だったことを。陽の光のなかに柔らかさを感じたのはこの木があったからだと。

わたしは、家が喜んでいることを感じた。

100年を超える古民家であるわが家。木が倒れたその姿をみて、この家では代々、人が生まれ死ぬといういのちの営みがあったということに意識がひろがっていった。

いのちの営みとともに、この家は生き生きと存在していた。

そのようなビジョンが見え、わたしたちがここで出産を迎えたことの意味をかみしめた。

家を取り巻く木々や虫、獣の存在からも、言葉なき言葉「喜びと祝福」がわたしたちに注がれていることを感じた。

その後、3人目の子をプライベート出産するという決意は、お腹の子どもからのメッセージとして受け止めて出発したものだった。

プライベート出産へのプロセスは、わたしにとって、死への恐れを拭い去ることができない・・なかなか手強いものだった。

「お腹の子が伝えてくるビジョンが、すべてを良き方向へ向かわせる。」

わたしが考えていることはマインドの世界のことであり、確かに伝わるこのビジョンの光を信じ、すすむしかできないことだけは、なぜか知っていた。

それは、黒い蝶がわたしの指に留まり、亡骸となったという流れを通じて示してくれたメッセージを、深い確信と共にとらえたときの感覚と似ている。

空を舞ういのち(虫・鳥・蝶など)は、わたしたちひとりひとりのいのちの故郷「いのちの星」との繋がりを示しメッセージを伝えてくることがある。

頭で理解できることと、内側が納得し腑に落ちることの違いを感じてみる。頭が理解できる時は、過去に経験したことへの結論づけや理論だてて説明しているときに感じる感覚。

わたしたちの内側で腑に落ちるとはどういうことなのでしょう?

ある時までは ある考えや方法を 採用していたけれど、ある時から全く違った考えや方法を採用することがある。

そのように私たち自身に変化を起こす源は、内側が腑に落ちるという感覚にキーがある。


家は生きていて、知性をもっている

3人目の子のプライベート出産への準備を進めながら、わが家に大きなターニングポイントがやってきた。

大家さんからの突然の電話は、「家を3万円で買わないか」という信じられない言い値での提案だった。

そして、大家さんの気持ちを伺い、購入させていただく流れとなり、大家さんの提案から数ヶ月後、契約、売買が成立した。

そしてその3日後、大家さんは突然、死を迎えました。

それは、ちょうど、わたしの3人目の出産が無事すんだ頃だった。

死と向き合い続けたプロセスの中、迎えたプライベート出産は、いままでに体験したことのない神聖な体験でした。

おしるしがあったのは明け方。

パートナーを起こし、部屋に火を入れてお産に備えた。

朝から蒔きブロを焚き風呂に浸かった。着々と陣痛が強さを増していった。

そして、ある地点で、この痛みから逃げ出したい気持ちが体中を覆ったとき突如、全身が震えだした。そして、数分震えたら突然こころが落ち着き体の緊張が解けていた。そして、わたしの意識が旅をはじめた。

そこは、インドのテンプルだった。

このテンプルは、わたしがこの子を宿す前に訪れた場所だった。

そして、このテンプルに入ることにより、生まれ変わることができるパワーをもつと言われている場所でした。

このテンプルとの出会いはわたしに想定外のビジョンをもたらした。

テンプルに入った途端、突如湧いてきた願いがあったのだ。

「わたしが暮らすこの土地に たくさんのあたらしい進化した魂が、子を待ち望むお母さんに宿り生まれてください!」と。祈っていた。

その情景が自然に描き出され、その世界でならわたし、生きたい!生きられる!と感じた。なんて素晴らしい世界なのだ!と感動した。

私自身が心身ともに苦しんできたループが、このビジョンの中で解決を迎えていた。わたしは、思いがけないビジョンに驚いていた。

同時に、このような素晴らしい魂がうまれてくるのなら、わたしもその子を宿したい!!!そうこころから願ったのだ。その願い自体が想定外だった。

この驚くべき想定外の祈りから、ちょうど十月十日のその日に生まれようとしていたのが、この3人目の子だった。

わたしは 陣痛の波にのりながら、意識がこのテンプルにいた。

テンプルのエネルギーの安心感に浸っていると・・

「今からあなたの家がこのテンプルのエネルギーそのものになりますよ」というお告げが聞こえた。

そのころ、家のまわりには、小雨が優しく降り始めていた。

小雨が降り始める気配のなかに、龍神をみた。

龍神様が家を囲み、守っているのを感じた。

わたしから自然と涙が溢れていた。

家が、子宮のエネルギーそのものになったという感覚が、わたしをなんともいえない安堵の世界へ誘っていた。

いのちはうまれ死んでを繰り返している。

わたしたちの細胞も3ヶ月のサイクルでうまれかわっている。 

いのちの営みへの信頼と いのちの動きの美しさ。

3番目の子の誕生とともに、この春の桜が開花した。

光の柱を受け入れることができる家

100年の古民家を借家として借りて、10年が経っていた。

2018年4月、正式に持ち家となった。

龍神さまに守られ、いのちの営み「生まれ・死ぬサイクル」が脈々と存在する家。

それは、家族ひとりひとりの安心の場所となり、魂とこころと体のバランスを育む。

人生における恵みを謳歌することと世界への貢献を共におこなうことができる・・・新しいこれからの人間を、育てる・家。

そのような家には、大黒柱に、宇宙エネルギーと大地のエネルギーをつなぐ、光の柱が通っている。

人生における恵を、強欲さで突き進むのではなく。。。

家を取り巻く 声なき声を発するさまざまないのち(大地・星・獣・虫・鳥・蝶・風・宙)の気配のなかにある・地球という生命体全体の流れのビジョンに繋がりながら、己のなかにある個人的なのぞみを、全体的なビジョンと繋がり、行なって行くのだ。

この家が持ち家になった流れを迎え、自分自身の人生そのものも大きく飛躍した。

2018年夏には、ほぼあきらめていた夢。

ソロピアニストとしての活動を始めるに至るのだ。

そしていま、わかるのは、家に光の柱が入った地点で、
わたしという人間のボディーにも、背骨をとおして、光の柱が通ったことを。

そして、光の柱のエネルギーは、宇宙意識と大地との繋がりの中で、
わたしというユニークな存在を生き生きと生きることを伝えてくる。




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