9/21 ひまつぶし

今週の月曜日に、Twitterで知り合った人と一緒に3人で遊んだ。1人は自分と同じ東京に住んでいて既に面識があり、もう1人は名古屋に住んでいて顔も分からない。『旅行がてら会いに行きたいね』という東京側2人のワガママに合わせる形で、名古屋での合流が実現する事になった。

行きの深夜バスでは、おしりのベストポジションを夜通し探したせいで一睡もできなかった。おしりの真っ赤な男性を載せたバスは、定刻通りの朝5時(バカのスケジュール)に名古屋へ到着した。

夜明け前の名古屋はこれと言って目を引くような華やかさも無く、なか卯を見つけると思わず「お、なか卯あんじゃん」と指差してしまうくらいには何も無かった。埒があかないので近場のネットカフェで横になり、朝を待つことにした。

8時頃に友人が起こしてもらい、エキナカの早朝からやってるお店できしめんを食べ、食後は同じくエキナカにある喫茶店で軽くお茶をしながら、名古屋の友人が来るのを待った。

おいしい

Twitterの人なので、待ってる間はTwitterの話をたくさんした。かなりみっともない行為だと自負してはいるが、現実でTwitterの話をするとアホみたいに盛り上がる。

11時にもう一人の友人と駅で合流することになった。

インターネットの人と会う時の最大の山場は、間違いなくこの”合流の瞬間”にあると思う。自分が相手に持ってる予想のイメージと重なっていようがいまいが、どんな人が来ても絶対に面白い。

電話でお互いの位置を確認しながら彼と合流してみると、自分の想像よりもはるかに爽やかな男性が合流してしまってかなり面白かった。あんなにネガティブなツイートを連発してたのに、髪は全体的に少し茶色く染まっていた。この世でTwitterの人と合流した瞬間に、笑いを我慢できた人って1人もいないと思う。

ひとしきりお互いに「いや~」と声を合わせてヘラヘラ笑い合ったところで、無策で街に出てみる事にした。

「誰かが何とかしてくれる」の精神でここまでやってきた人間が集まったせいで、3人寄っても何の知恵も出ないまま、地図の前でダラダラ雑談しているうちに、本当に地図を見たい人の邪魔になってしまった。

冗談で言った俺の「ブックオフに行きたい」が半ばヤケクソ気味に採用され、全員が(なんでブックオフ?)と思った状態でブックオフがある駅ビルの8階(ブックオフにしては高すぎる)へ向かった。

僕は都内のブックオフに50店舗ほど行ったことがあり、”目”が肥えている。

結局、動物園に行く事になった。

流行り病のせいで入場制限がかかっており、予約なしの人は14時からしか入れないという事だったので、近くの喫茶店で時間を潰す事にした。遠方過ぎて来れなかったもう1人の友人に電話を繋ぎ、4人でダラダラと喋った。

思いのほかツイッター談議に花が咲いてしまい、「ギャハハ」と下品な笑い声が店中に響いたところで、老齢のマスターから「そんなに大声で話さなきゃいけない事?」とチクリと刺してくるタイプの説教を食らった。ただでさえ声がでかいのに、「ネタツイ」だの「万バズ」だのと大はしゃぎをしていたので、かなり気色が悪かったと思う。

完全に自分に非があるのでおとなしく反省し、慌てて電話を切って遠方の友人にも事情を伝えると、彼から一言「老害がよ」とだけ返ってきた。こんなに血の気の多い人間が名古屋に来なくて、本当に良かったと思う。

説教もそこそこにお会計を済ませ、動物園へ向かった。

可愛いサイ

鼻を器用に使い、てこの原理で枝をへし折るゾウ

遠巻きのライオン(ライオンがアイコンのツイッタラーについて話す)

今回1番のお気に入り、ツキノワグマ。おまいらもここが1番楽しかったよな?

動物園では未だにこんなはしゃげる事があるのかよと思う程に楽しく、間違いなく今回の旅で1番のハイライトになった。

動物園を出た後は「ひつまぶしでも食べるか」「この辺で飲みに行くか」と、朝方にブックオフをスピード退店した拍子抜け集団とは思えない連携を見せて、トントン拍子で話が進んだ。

うまいのなんの

美味しいものを食べてお酒もたらふく飲んだ夜はあっという間で、帰りのバスはおしりのポジションに気を削がれる事もなくぐっすりと眠る事が出来た。久しぶりに目いっぱい遊んだ長い1日という感じ。あー楽しかった。何にもなかった夏休みに、ギリギリで最高の思い出が滑り込んできてずっと嬉しかった。

ツイッターの人と会うのも悪くないと思ったのか、今度は名古屋の友人が東京に来てくれるらしい。

彼が東京へやって来たあかつきには、名古屋で唯一の心残りである、ブックオフのリベンジをしたい。僕が足で稼いで見つけた都内屈指のブックオフである、秋葉原店、大塚駅前店、花小金井店、西台高島通り店(四天王)などを中心に紹介し、片っ端から案内してあげようと思っている。

次に会うのが楽しみだ。

おしまい

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