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麻薬、なにを在庫する?


在宅薬学総合体制加算2では麻薬の在庫品目数が条件となっています。
地域支援体制の1200品目や、OTC48のように品目数を要件とされるのは、
抵抗感がありますが、ある程度の品目を置いておくことに意義はあります。
速やかにお薬を供給する能力を評価してもらえる、ということでも
あるのでしょう。
密な連携のある処方元が処方する傾向のある麻薬は在庫しておくとしても、
それ以外に、何を置いておけばいいのでしょうか?
麻薬を処方する可能性が高い在宅医とつながりの深い薬局に、
よく使う麻薬について教えてもらってもよいかもしれません。
さらにそれに加えて在庫品目を増やしておきたい、となると、
廃棄する可能性も考えておく必要があります。
廃棄の可能性も考慮して在庫を検討するにあたって、気になるのは薬価と最小仕入れ数です。
私の薬局では麻薬にはあまりなじみがないので、これを一覧で見ることができるようにしてみました。
使うのは、医薬品HOTコードマスターです。

https://www.medis.or.jp/4_hyojyun/medis-master/

ここから医薬品HOTコードマスターをダウンロードします。
解凍して作られたフォルダの中に、MEDIS20240331.txtというファイルが
あります。ファイル名の数字は日付を示しているので、更新されると
ファイル名の数字は変わるので、最新のものを使ってください。
このファイルの拡張子txtをcsvと書き換えるとそのままエクセルで
開けます。
医薬品HOTコードマスターの良いところは、包装規格の情報を
持っているところです。また後で使いますが、
薬価基準収載医薬品コードを持っているところも好都合です。
ただし、薬価の情報は持っていないので、これを加えます。
薬価の情報は、いろいろなところにあると思いますが、以下が便利です。

ここから最新の医薬品マスターをダウンロードします。
医薬品マスターはcsvファイルなので、拡張子をいじる必要はありません。
医薬品マスターは、先頭行が見出しになっておらず、どの列がなにを
示しているのかわかりにくいのですが、AF列が薬価基準収載医薬品コード
です。また、薬価はL列です。
あとは、薬価基準収載医薬品コードをキーとして、薬価を引っ張ってくれば
OKです。
また、薬価基準収載コードの先頭4桁は薬効分類です。
麻薬は8で始まるので、フィルタでそこだけを表示させれば、
麻薬のみの一覧を得ることができます。

加算のために在庫するわけではありませんが、薬局の機能を向上させることを狙いつつも、損失を減らすための検討を行うことは必要なことだとおもいます。

各包装規格ごとに行があるので、6万行を超えるエクセルファイルです。
少し重いかもしれません。


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