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新卒1年目で上場企業を辞め、専業主夫になった話

私は大学院を修了し、大手メーカーに就職した。しかし、半年ほどで退職。今は専業主夫として暮らしている。今回は私の紆余曲折を語ってみる。

卒業したら就職するのがフツー?

普通は大学を卒業したら就職する。ここに違和感を抱く人は少ないだろう。しかし、私は「なぜ就職するのか」という疑問を解消せねば気持ちが悪くて先に進めなくなってしまった。

出た答えは「幸せに生きるための資金を調達するために働く」だった。そして、さらに深掘りをした。

  • 自分にとっての幸せはなにか?

  • いくらあれば幸せか?

  • お金以外に必要なものはあるか?

などなど、哲学的なことから現実的なことまで考え尽くした。

その結果、資金は月に10万円もあれば十分とわかった。学生時代の生活資金は月8万円の奨学金だったが、暮らしは充実していた。

・自炊で美味い飯を食える
・恋人や友人にも恵まれた
・図書館に行けば本も読み放題
・月数百円で映画も音楽も鑑賞し放題
・飽きたら散歩に行けばいい

一般的に月10万円は少ないだろうが、私にとっては十分な額だ。私に必要なのはお金よりも自由時間だ。そう確信できた。となると、就職して週5で8時間も働く必要はない。フリーターでもいいし、主夫なんかになれたら最高だ。

お試しで就職してみた

他方、正社員になるのは新卒のタイミングを逃したら困難を極めると知っていた。まだ社会経験がないし、就職しなかったら後悔する可能性もある。

自分に矛盾を感じたが、結局は一旦就職した(ここでは省略するが、就職先を選ぶ際にも熟考しまくった)。しかし、フリーターや専業主夫の選択肢は捨てなかった。「就職して嫌になれば辞めればいいだけ」そう心に留めて、お試し感覚で会社員になってみた。

冒頭で述べた通り、会社は半年ほどで辞めた。退職したタイミングで学生時代から交際していた女性と結婚して主夫になった。

26歳の子なし専業主夫

私は現在26歳だ。26歳の子なし専業主夫なんて超少数派だろう。世間は少数派への風当たりが強い。私は「よく周りの目が気にならないね」的なことをよく言われる。

私が自信を持って主夫ライフを謳歌できているのは「なぜ就職するのか」という拗れた疑問と向き合い、後悔を最小化すべくお試しで会社員になり、そこまでして「違う」とわかったからだろう。

世間の流れに逆らうのも一興

世間には進学、就職、結婚、出産など「定番の流れ」がある。その流れの中でいちいち疑問を抱かない方がスムーズだし、なにより楽だろう。しかも、流れに逆らわない方が褒められるし真っ当な人間と評価される。

一方、私のように要らぬ疑問を抱く人もいるだろう。アドバイスできる立場ではないので主語は小さくしておくが、私は、たとえ世間の流れに逆行しようが、自分で考え抜いて納得できるのならば自分の選択に自信をもつべきだと思う。

私は学生時代に「なぜ就職するのか」と要らぬ疑問を抱いてよかった。そして新卒1年目で退職して専業主夫になってよかった。

#あの選択をしたから


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