スカウトメールを届ける相手を考え抜く中で紹介業について考えた話
「スカウトメールをもらった時点で、応募したいと思いました」
転職活動中になぜこんなスカウトが来るのだろう、なぜこんなにも多くのスカウトがくるのだろうと感じたことはありませんか。
そのためか、本当はマッチしたスカウトを見過ごしているということも少なくないように思います。
スカウトメールは私のような転職エージェントが、転職希望者と接点をつくる手法です。最近では転職エージェントに加え、企業が直接スカウトメールを送る機会も増えていますので、スカウトの数は全体として増えていると思います。
そのような環境の中で、スカウトメールに返信をいただき、
はじめてお会いしたキャリア面談にて冒頭のようなお話をされると、スカウトメールの作成にこだわって良かった!と本当にうれしく思います。
ペルソナでは、スカウトメッセージを科学する”芭蕉プロジェクト”という取り組みがあります。
転職希望者が「まさに自分が取り組みたい案件だ」と思っていただけるよう、ディスカッションを重ね、メッセージを推敲しています。
芭蕉プロジェクトはじめ、「ペルソナのユニークな施策5選」はこちらを参照ください。
人材紹介業に10年近く従事し、経営幹部層の皆様の支援をしてきたため、これまでもしっかりと考えたスカウトメッセージを送っていたつもりですが、芭蕉プロジェクトを通じて、スカウトを受け取る転職希望者の考えていること、キャリアの課題を深く考えるようになりました。
しかし、これがなかなか難しい。
佐野や富田といったペルソナの芭蕉の神様(?)とのディスカッションを重ね、メッセージのポイントをすり合わせていきます。
そこまでこだわりますか!?と思うこともたびたびありました。
ただ、転職エージェントから「この求人に興味ありませんか?」という求人紹介のスカウトがあふれる中で、転職希望者の悩み、転職する理由などを想像してメッセージを作りあげていくことが、確実にメッセージの価値を向上させていると思います。
スカウトメッセージ作成のための情報収集も、誰にとどけるかといった点をより意識することで、求人情報の行間や隙間をクライアントとの打ち合わせで確認し、採用の背景や組織カルチャーなどをクリアにするようになりました。
多くの転職情報があふれており、経験がフィットした求人をお届けするのは当然のこととして、さらに転職希望者がもとめている情報(採用背景、キャリア課題を解決できる理由など)を届けることが、私たちペルソナに求められているのだと思います。
以前は、自分の視点で非常に魅力的なお話、例えば経営者案件、CxO案件など「こんなに良いお話がありますよ!」というスタンスでスカウトメッセージをお送りしていましたが、最近は魅力的な案件をどういった方に届けたいかをより大事にするようになりました。
1日100件以上のスカウトを送るエージェントもいる中で、私自身、届ける相手を考え抜くことでメッセージをお届けする数は減りましたが、お会いできる数は増えました。
ペルソナのミッション「世界に最良の選択肢を」を体現すべく、考えすぎかもしれないぐらいに、スカウトを届ける相手のことを考えます。読み取れる経歴をおさえ、届けたい理由が明確にならなければ、スカウトを送らない。
人材業界の当たり前を当たり前にしないことは、ペルソナで活動する中で日々考えることです。
ただし、届けたい相手に届けたいメッセージが伝わり、冒頭のような嬉しいお言葉をすべての方からいただけているわけではありません。
日々精進し、キャリアの転換という大事な選択に寄り添うための準備を欠かさないようにしたいと思います。
いわゆる非公開案件をしかるべき方にお届けするのはもちろんのこと、魅力的な案件、とてもフィットする案件なのに、企業からも他のエージェントからも上手く伝えることができなかった案件を転職希望者にお届けすることも重視していきます。
今後、職務経験からのマッチングはAIにより自動化がかなり進むことになると思います。
一方で、会社の歴史、組織、カルチャーなど、デジタルには処理・対応できない情報も数多く残るのではないでしょうか。
この情報を紐解き、すこし遠回りで面倒なことかもしれませんが、届ける相手を徹底的に考えるスタイルは、転職希望者に求められるエージェントの理想の一つであると感じています。
ペルソナのHPでうたっている
「採用難易度の高い案件を積極的に取り扱っている」というチャレンジングな事業方針は、このスタイルだからこそなりえることだと思います。
いまのエージェントのあり方に不安をもっている転職エージェントの方、
また、採用が進まない難しい案件があるという経営者、人事担当者の方でペルソナの取り組みに共感、興味をもっていただければ、ぜひお気軽にご連絡くださいませ!
ペルソナ株式会社 鳴海
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