「障害者雇用を志す企業様の味方でありたい」~エリア担当者に聞く採用を成功させるために大事なこと~
弊社では、地方在住の障害がある方のご支援に向けて
地方エリアでの採用サポートも強化しています。
そこで今回は、弊社の九州エリアの担当営業の熊崎さんに九州エリアでの採用を成功させるために大事なことについて話を聞きました。
障害についての理解がまだ進んでいない部分があるため、その理解を深めることに尽力しています
______少しずつ九州エリアにおいてご支援数も増えている現状ですが、
熊崎さんが九州エリアの採用に携わって一番大変だったことはどんなことですか。
障害に関する理解のところですね。障害についての理解がふわっとしている。障害について分からないから一緒にはたらくのが不安。特に企業様からは、そういう理由で採用ができないという声を頂くことが多かった状況でした。
ですので、外見で判断しやすい身体障害のある方で採用を検討していく企業様が多い傾向があります。しかし、目に見えない内部障害や精神障害について理解が広がることも重要です。そのような理解が不足していると感じていますし、その理解を深めることに私たちは尽力しています。
採用手法の一つとして、人材紹介が少しずつ認知されてきている
______九州エリア採用に携わってから約2年での変化を感じることはありますか?
元々、障害者を雇用する=ハローワークや支援機関で採用するしかないというところから、人材紹介エージェントという別の採用手法もあるんだという採用担当者の方の考え方や認識が少しずつ変化していきていることを実感しています。
また、当初は企業様の割合も首都圏などに本社があって九州に営業所や支店、工場などある企業様が約9割だったのですが、現在は、地元企業様の割合も増えてきている(半々くらいになっている)ことも、人材紹介という採用手法が知られてきている成果かなと感じています。
採用に成功されている企業様は「障害だけを見ていない」
______九州エリアで採用に成功されている企業様の特徴はどんなことがあげられますか?
障害者雇用を会社として取り組んでいくという想いをもっている企業様の特徴だと「障害だけを見ていない」企業様が多い印象があります。
「その方のできること、得意なことは何?」ということに目を向けて、業務をしっかり組み立てている企業様は採用も進みやすいですし、定着もしっかりできている企業様だと感じています。
あとは、コミュニケーションの取り方を工夫してやろうとしている企業様もそういう印象があります。
また、会社全体として、「障害者手帳を持っている方を特別視していない」ということも大きい気がしますね。
障害者雇用=負担。本当にそうでしょうか?
______逆に障害者雇用がなかなか進んでいない企業様はどういった特徴がありますか?
これは九州エリアに限った話では無いかもしれませんが、理解を進めるという選択をとらずに、従業員に負担をかけたくないという想いが先に来ている企業様、障害者雇用=負担と考えている企業様は進んでいないなと思います。
そういう企業様には、
「負担ってなんですか?」を問いかけるようにしています。
「つきっきりで教えなきゃいけないのでは?」と言われるのですが、
では、「新卒の方の教育はどうされているんですか?」という話をします。
そうすると、「新卒の方は、一つ言ったら一つ覚えてくれるので」と言われます。
であれば、「障害があっても、一つ言ったら、一つ覚えてくれる方であれば採用ターゲットになりますか?」という話をするようにしています。
そして、実際にdodaチャレンジに登録されている方で活動をしている方をお伝えして、はたらくイメージが持てるかどうかを確認するようにしています。
障害の有無ではなく、その方ができることを説明する。
特性としてできないことがありますが、得意であること、できることをお伝えするようにしています。
健常者の中途採用の方でも、その会社のやり方に慣れるには一定時間がかかります。決して負担ではない。それを理解いただければ障害のある方の採用もスムーズに進むと感じています。
企業様の障害に対する理解促進に取り組んでいきたい
______これから九州エリアの障害者採用を活性化させるために取り組んでいきたいことはありますか?
今、九州エリアには事業所がないので、人材紹介事業、ミラトレなど、事業所を作って雇用を促進してきたいと思っています。
また、九州エリアだと、まだまだ企業様の障害に対する理解は進んでいないので、身体障害のある方だけではなくて、精神障害のある方もはたらきやすい環境について、理解促進をして、一人でも多くのご支援につなげていきたいと考えています。
障害者雇用を志す企業様の味方でありたい
______九州含む地方エリアで障害者採用に取り組まれている企業様に伝えたいメッセージはありますか?
わたしは、障害者雇用という言葉が好きではないんですよね。
はたらくうえでは、どんな方も配慮は必要だと思っています。
その方の得意なところに目を向けて採用検討してもらえるといいのでは思っています。誰もが、配慮をしなければならない時代ですし、
障害の有無にかかわらず、従業員がそれぞれのことを理解するということが、障害者雇用だけではなくて、中途採用も新卒採用も、ひいては障害者雇用もうまくいく企業だと思っています。
また、不安に思うことを企業様だけで解決しようとしないでほしい。
私は、できるだけ多くの企業様と話をしたいと思っています。
そして課題に対しての最適な解決方法を、担当として提示していきたいなと思っています。相談先はハローワークだけはない、別にも選択肢はあるということをもっと多くの企業様に知ってほしいです。
障害者雇用に一人で取り組まれている企業担当者の方もいらっしゃるかと思いますが、弊社は障害者雇用を志す企業様の味方ですので、一人で悩まずに何でも相談してください。
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