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子の成長が先か、母の信頼が先か

30歳で結婚し、小学生男子の継母になって4年。
もちろんいきなり『母』の感覚になることはなく、
『ルームメイト/人生の先輩』として暮らして来た。

なので初めは気楽だった。
ボーイの将来は、旦那としくんが決めていい。
どんな教育を受けてほしいとか、どんな大人になってほしいとか具体的なこともお任せでいい。

ただこの『先輩』としての気楽さが
徐々に私自身の首を締め付けてきた。

『先輩』と言う時点で、上から目線。
だって相手は知らないことが多く、
一緒に暮らす上で周りに"迷惑"を掛けることもある。
だから『先輩』として、アレコレ教えてあげたくなる。

『子ども』と暮らすことが初めての『先輩』は困惑する。

なぜ、言ったことが伝わらない?
なぜ、同じミスを繰り返す?
なぜ、忘れる前にメモをとらない?

あれ?ゴール設定、笑顔で暮らす、じゃない・・・?


『先輩』は自分にとってのゴールに向かって必死だった。

『子ども』は自分の興味関心に向かって必死だった。


ゴールがそもそも違った。

それならうちの会社方針に合わないからクビー!!!

とはならない。
会社じゃない。
エントリーシートも志望動機も面接も必要ないのが家族。

誰が上司でも部下でもないのが家族。


私はそこを履き違えていた。
『先輩』っていう表現は人によっては
優しくサポートするという意味で違和感ないかもしれない。

私の場合は完全に自分の環境をコントロールするための『先輩面』だった。


いちいち、何か失敗する前に、子どもの前にある小石を除けるように口を出していた。

転んだあとの対応をするのが面倒だから。


でも小1〜小5まで暮らしてみて、
ほんの少しずつ、口を出さなくても大丈夫だと感じるようになってきた。

それは子の成長が先か、母の子に対する信頼が先か…?

私はずっと『信頼』していなかった。

自分の経験のほうを『信頼』して、ちいちゃいボーイの行動を尊重していなかった。


一緒に暮らしていると、
あ、こんなことできるようになったんだとか、
あ、ちゃんと考えてやったんだとか、
そういう成長を目の当たりにして、ボーイ自身が私に対して『信頼』を勝ち得ていった。

宿題も終わっている
歯磨きも忘れてない
持ち物も準備している
爪も噛んでない

1人でもできている。


こっちが『信頼』していると、
相手もそれに応えようと行動してくるから不思議。

子どもは鏡のように、こちらの態度が映るのだ。

他人と暮らす上で、気が合わない、ムカつく、
口出しまくるのは当たり前。

最近、すこーし、余計な一言が減ったくらいの私。

一般家庭の一言平均と比べたらまだまだ多いとは自覚してますが、
ウルセェ!とブチ切れられるまでに、ちょっとずつ減らしていきたいと思います。

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