子ども嫌いの母の本音

「いっくんのこと、きらいなの？」

小学1年生の継子に、何度も聞かれた。


朝支度が遅くて出発がギリギリになったとき、
作った料理を食べられなかったとき、
風呂入る時間になってもテレビの前から30分離れられなかったとき、

私はボーイに罵詈雑言を浴びせ、
ボーイはその度に落ち込み、
「きらいなの？」
と聞いてくる。

「うん、きらい！」

“私”の心はそう言っている。

いやどう考えても好きではないでしょう
これだけ迷惑かけてるんだし、
あなた自分勝手すぎるし、
落ち込むならなんで次から直さないわけ
毎回記憶リセットされるのおかしんじゃないの？

でも、
毎回私の理性がちゃんと働いて、
「きらいじゃないよ」って言う。

ナイス私！！

さすがにこの落ち込んでるボーイのメンタルに
「きらいだよ」投下したら
もう復元が難しいくらい木っ端微塵になるもん！！

そこまで悪人にはなりたくないもん！！

一応いいお母さん目指してるもん！！！


でもまあボーイもそこまで鈍感ではなく、
一緒にいる時間も長いもんで、
「お母さん、やっぱりいっくんのこときらいだ、いっくんいないほうがいいんだ…」
とか言ってくる。

試しているのか、本音なのか・・・



正直な話、
一緒に暮らさないほうが、
ボーイのためにも私のためにもいいのかなって100億回は思ったよ。

別に私だって生まれながらの悪人ではないし、
ボーイのことを傷つけるために結婚したわけじゃないし。

一般的に考えて、
私が大人になれよ、
子ども傷つけんなよって話だし。

それが無理なら離れたほうが良くない？って他人なら言っちゃう。。

それでも旦那様とは離れたくない？
うーん、、、。

それよりもですね、、、

不思議なことにですね、、、

ボーイと離れるの少し寂しいかもっていう感情が
あるんですね・・・・・！！！！！！！


え、、、、！！！！！

あんなひどいことして、
きらいとか言ってて、
どういうこと？！？！


まじでムカつくしきらい！！！！
って思うんだけど、

ボーイの優しいところとか、
がんばってるところとか、
成長してるところとか、
私がこんなひどい対応してるのに、
お母さんって頼ってくれるところとか、、

あ、これが子からの愛情なのか・・・？
って感じることもあって。


この幸福感は、
恋愛とか友情で得られるものとは別で、
私にとっては
結構レアなものなんじゃないかな～
って思うんですよね。

だからまぁいろいろ悩んで考えて、
よくブチ切れて、
たまに謝って、
そうこうしながら今に至る。

だいぶ身勝手な話ですけど。

まあ、そんなこんなで、
粗塩対応してた私も
すこーしずつ、
天然塩対応くらいになってきたのが先か、
ボーイの精神的成長が先か、
（たぶん後者）

互いの傷に塩塗り合いながらも
毎日それなりに過ごしてます。