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ピープルフライドストーリー (54)… 針 【作者コメント: 原形は、ある人物に一度見せたっ切りで、何十年も忘却、紛失。それを記憶の穴からほじくり返し、捻りねじって出来た作品である。…】
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………………………(54)
────── 針 ─────
by 三毛乱
おれは深夜に歩いていた。
一年前に長年勤めた仕事を辞めていた。会社では大きな失敗はしなかったが、大きな成功もなかった。死ぬまでに残せるのなら、小説を書いて残して置きたい思いが募った。それだけの為
ピープルフライドストーリー(52) カメとウサギとカミサマ (…………1700文字程のストーリー)
【作者コメント: 最近のテレビドラマは、終了した「仮想儀礼」が良かった。あとは「グレイトギフト」「離婚しない男」「婚活1000本ノック」「不適切にもほどがある!」ほか初見の再放送の「松嶋菜々子主演版の家政婦のミタゾノ」ぐらいを見ている。……まぁ、それらは今回の作品とはほとんど何の関係もないんですが…。あと、視点さんの文章にもあった『完全教祖マニュアル』をちょっと読んでみようかな、と思ったりしてます
もっとみるピープルフライドストーリー (50) **凄腕スナイパー (漫画化希望の原作ショート小説)
【作者コメント: 新年早々に、各地でいろいろな事が起きている…。……皆様、なんとか……生きていきましょう。……】
……………………………第50回
凄腕スナイパー
by 三毛乱
その殺し屋は、自らを凄腕スナイパーであると自認していた。
自らを高く買って貰うために、雇い主は大富豪と限定していた。そして、大富豪を次々と渡り歩いていた。次なるお目当ての大富
ピープルフライドストーリー(49) ベッドから玄関扉が見える部屋、そして新年への簡単なご挨拶。(コントふう小説?)
…………………………第49回
ベッドから玄関扉が見える部屋
そして
新年への(簡単な)ご挨拶
by 三毛乱
あるマンションの4階に住人がいるのは一部屋だけだった。変哲もない部屋にはベッドが置かれている。昼間のその部屋のベッドの上では裸の若い男女による、今まさに官能小説に描かれているベッドシーンと同じような行為が行われていた(だが、作者はこ
ピープルフライドストーリー (48) 懐かしき公園
……………………………第48回
懐かしき公園
by 三毛乱
昔、Kという男(…もちろん、現実には、Kという一文字での本名ではない…)が東京で20代の時に短編映画の脚本を書いた。その映画の製作に20代の私も参加した(8ミリフィルム作品か16ミリフィルム作品か、記憶は明確ではない)。記憶では「詩集」という題名だった…。主人公の青年は寺山修一という役名だった(