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【AI】シンギュラリティは本当に来るのか?

シンギュラリティとは?

レイ・カーツワイル博士が提唱した2045年問題。日本語でいうと技術的特異点のこと。

汎用的AIが人間を超える時期のことと誤解されることが多いですが、実際には

コンピュータの性能が格段に向上して、1000ドルのコンピューターの演算能力がおよそ10ペタFLOPSとなり、技術的特異点に至る知能の土台が十分に生まれているだろうと予測している

ということをシンギュラリティと言っています。

ただ、少しわかりづらいのでこの記事では一般的に誤解されているほうの「AIが人間を超える時点」として考えたいと思います。

【note】AI用のスライド

「AIが人間を超える」について考える

以前からある話ですが、シンギュラリティが話題になったとき、

「人間の仕事がAIに奪われる」、「社員の上司がAIになる」、「経営者にはAIのほうが適正がある」、「人間がAIに支配される」

といった話も話題になったと思います。SFとかでよくあるテーマですね。「人間の想像できることは現実になる」といいますが全くの可能性がない夢の話というわけでもなく、「可能性は低いと思うけど、もしかしたらそうなるかも」くらいな印象をみなさん受けていると思います。

改めて考えると「AIが人間を超える」ことはあるのでしょうか? 何の定義もなく議論している記事や情報がたくさん見かけますが、そもそも「AI」って何?というのが定義されてないことが多いですね。

せめて「AI」=「汎用型AI」なのか「AI」=「ディープラーニング」なのかくらいは定義しないと、話がよくわかりません。あとは「人間を超える」というのがどういう状態なのか? これも前提がないとよくわかりません。定義なしで議論するのも空想が広がって面白いですが、深い思考にはなりません。何事もそうですが深い思考をするにはまず定義が必要です。

例えば「ディープラーニングが人間を超える」とAIを定義して考えてみるとどうでしょうか? 得意不得意の分野はありますが、ディープラーニングは自分で思考できないため、人間を超えるのは難しいでしょう。勝手に動き出して暴走することはあるかもしれませんが、人間を超えることは無いと考えられます。AIが暴走して自暴自棄の状態になるケースはあるとは思いますので、人間が生存できない世の中になってしまう恐れはありますが、「人間を超える」という点では実現しないでしょう。世の中を壊してしまっては人間を超えたとは言えません。

では「汎用型AIが人間を超える」はどうでしょうか?汎用型AIは現時点で実現していないですが、人間のように概念が理解できて、思考や判断ができて自らの意思を持つAIができた場合、これは「人間を超える」可能性がありそうです。

つまり、「人間を超える」かどうかは「汎用型AI」が実現できるかどうかにかかってきます。そこがポイントです。

整理すると「AIは人間を超えるか」「汎用型AIが実現できるか」という式が成り立ちますね。この整理でだいぶ見通しがよくなったと思います。

【note】AI用のスライド

「汎用型AIは実現できるのか」

ここから先は別テーマで記事にしていきたいと思います。

つづく





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