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人生には空白期間が必要だ

日本の会社では、空白期間が長い人は確実に敬遠されます。
1年2年働いていない期間があると、就活の面接では、
「あなたはこの1年(2年)何をしていたんですか?」
と面接官からキレ気味に質問されます。
つまり、会社で働くことを考えた場合、空白期間は圧倒的に不利になる。
このようなことから、日本の会社は、休みなく常に働き続ける人を好むことがわかります。

でも、人生について考えた場合、空白期間はとても重要です。
働いていない期間があるからこそ、日本の会社について俯瞰的に見ることができるし、自分の人生を振り返ったり、今後のことをゆっくりと考えることができます。
時間も十分にあるので(金があれば)、海外や国内旅行も長期間行くことができる。
勉強や読書をしたい人はたっぷりとその時間を確保することも可能。
空白期間があることで、自分の人生を充実させることができるんですよね。

しかし、日本社会はそれを許さない。
常に働き続ける人こそが正義であり、いったん「社会のレール」から逸れた人間は「人生の落伍者」とみなします。
会社はそれが顕著であり、空白期間が長い人は一発アウトの組織もある。
組織にとっては、社会よりも個人の時間を優先させる人間は必要がないのです。
「空白期間にリフレッシュして、人生を充実させたり、旅行したり、勉強したりする人間なんてどうでもいい。とにかく、空白期間なく常に働き続け、生産性を生みだす人間が必要だ」。
日本社会では、自分の人生第一の人間は、利己的であり、何の役にも立たないのです。

が、それでも空白期間はあったほうがいい。
そもそも、高校や大学を卒業してから、定年までずっと会社組織に帰属し続けることができる人が今時いるでしょうか?
今は急速な勢いで日本経済がオワコン化し、年功序列で給料が上がっていき、人生が豊かになっていく未来を想像することができない時代になっています。
新卒1年目の給料は手取り15万ぐらいなんてざらですし、そこからほぼ上がらずというのもよくあることです。
それなのに、責任だけは重くなっていく…みたいなクソみたいなこともよくある。
そんな時代に、組織で真面目に働いていたら、それこそ人生の充実度が下がるでしょう。

労働がオワコン化しているからこそ、何もしない空白の期間はとても貴重なのです。
会社に帰属して、人生を充実させることは難しい。それだったら、自ら空白期間を作り、やりたいことを納得するまでやる。
日本社会からすると、許されざる生き方ですが、自分の人生においては必要なことなのです。

これからの時代、空白期間なく、ずっと会社で働き続け、消耗している人は、淘汰されるでしょう。
日本社会は変わらなくとも、世界は確実に変化しています。
組織ではなく、自分の人生を考えていきましょう。


以上





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