いま書いてるのは、短編。
私は、小説講座をとったり、文章の特別な勉強をしたことがない。書きたいものがあるから、それに合わせて技術的なことの必要性が出てくるように思う。
技術を身に着けてから始めるのではなく、私は、ぼんやりとした完成図にむけて、必要なことをなんとかやりきろうとしてる。
泳いでいるみたいなものだ。
先生もいないし、目標にする作家もいない。
全部、自己流。
自己流の泳ぎ。
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1作目の「ジミー」はシンプルなつくりで物語が完成した。2作目は、意図せずしていくつもの挑戦をすることになった。
3作目となるものは、「短編ってなに?」という自分の中の疑問があり、今までのスタート地点とはずいぶん違う。
実は「他の人はどんな小説を書いてるのかな」と読んでみたりもしたのだけど、ピンと来なくて本を置いた。
短い小説では、なにをすると「いいもの」になるだろうと、私はファミレスで肘をつく。
ストーリーの乗り物に読者を乗せるのではなく、小さなスケッチ画をぱらぱらと提出し、最後に立体像にすることはできるだろうか?
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「スケッチから立体像をみせる」というアイデアと、完成図と、体に残るなんらかの感覚をもとにして書こう。
長めの小説と、短めの小説って、どうやら全然ちがうことをするみたいだ。私は、自分を使って実験していける。
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書くのが苦しいっていう人もいるけど、たくさん書くようになるとそうなのかな。〆切があると、そうなのかな。私は、義務からじゃないからかな。
自分の小説のことを考えるのは、すごく楽しい。
他の人のコースに合わせるのではなくて、自分の好きなように泳ぐのだもの。
おしゃれをして素敵なレストランで食事するより(それもいいけど)、すっぴんでてきとうな服で、ファミレスのドリンクバーでパソコンに向かってる今のほうが、ずっと満ち足りる気がするよ。
泳いでるみたいに、生きていきたいんだ。
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