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ご覧いただき、ありがとうございます。中学時代に自分の頭の中に生まれた少年少女を長い時を経て小説として表現することにしました。北海道でカフェを営んでおります。好きなモノは食べること、寝ること、珈琲、紫陽花、虹など。創作大賞2024応募作品、連載小説「心の雛」を随時更新中。

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    参加者650名、フォロワ数1500名、100,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加、お待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • 共育LIBRARY×共同運営マガジン

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    noteで成長したい。もっとたくさんの人に記事を見てほしい。仲間とつながりたい。少しでもよりよい未来の為にできることを発信したい。 そんな共通の「思い」をもつ方ならば、誰しも歓迎します。 共に手を取り合い、共に成長していきましょう!

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  • 連載小説「心の雛」

    創作大賞2024に応募(2024年5月から更新中)。森の奥にひっそりと佇む心の病院が舞台のファンタジー小説。院長の「奥野心」と手のひらサイズの小さな妖精「雛」の日常に、ある日新しい患者様が現れた。妖精と人間の因縁。心の整え方。雛の願い。これは心先生が触れる「心」の小さな物語。

  • 長編/pekomogu/紫陽花と太陽 中

    創作長編小説の三部作(上中下)の中巻のお話を集めました。全13話。上巻が終わり次第更新予定です。高校に進学した遼介とあずさと剛。さまざまな出来事を乗り越えながら「優しい」に深みを増していく様を描いています。

最近の記事

  • 固定された記事

pekomoguのサイトマップ

いらっしゃいませ。(2024.5.7更新 随時更新いたします) pekomoguと申します。 主にオリジナル小説、時々雑感を公開しております。 記事の数が多くなり、サイトマップを作ることにしました。 あんまり長いと読むのも大変だし… 読む人いるのかな…とずっと思っておりましたが、 他のフォロワー様の記事をじっくり読ませていただいた際、 サイトマップは 【あると記事を探しやすい】【作ったほうがより優しい】のでは? という気持ちに変わり、シンプルですが作ってみました。 まずは

    • 【連載小説】「心の雛」第十三話

      (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第十三話 1,084字)  叶様が僕の目の前に持っている瓶をぐいぐい近付けてきた。目を逸らすが、彼らの心は僕の中に容赦なく流れ込んで来る。  瓶の中には妖精の顔がみっちりと詰め込まれていた。顔。首から下は、ない。生き血を採取する際に身体と頭部を切り離したせいだろう。  ものすごくグロテス

      • お祭りがあったので老体に鞭打って行って来た。割と人がいて賑わっていた。 コロナでイベントがことごとくなくなり、お祭りを知らない長男が楽しそうにおみくじしてた。 当たったのはハズレクジのBBガン。やってヤルぞ…と鬼気迫る顔で遊んでた。 なんてことないことだけど、幸せなんだと思う。

        • 【連載小説】「心の雛」第十二話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第十二話 2,064字)  昔から、人とぶつかった時などに意識が途切れることが多かった。  孤児院で育てられた僕は、両親はもちろん自分がなぜそこに存在するのか、ずっと分からないまま生きてきた。はるか昔の話である。 「心くん。ほら、◯◯くんと手を繋ぎなさい」  散歩の時間などははぐれない

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        • 【連載小説】「心の雛」第十三話

        • お祭りがあったので老体に鞭打って行って来た。割と人がいて賑わっていた。 コロナでイベントがことごとくなくなり、お祭りを知らない長男が楽しそうにおみくじしてた。 当たったのはハズレクジのBBガン。やってヤルぞ…と鬼気迫る顔で遊んでた。 なんてことないことだけど、幸せなんだと思う。

        • 【連載小説】「心の雛」第十二話

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          15本
        • 長編/pekomogu/紫陽花と太陽 上
          18本

        記事

          【連載小説】「心の雛」第十一話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第十一話 1,872字) 「何ですか、その禍々しいモノは」  先生の声はいつもの穏やかなものではなく、何かもっと感情を押し殺したような声だった。モノをカバンから取り出した叶様はくすっと笑って答える。 「あら先生、知らないのですか? 「捕獲ちゃん」ですよ」  ——捕獲ちゃん。  可愛らし

          【連載小説】「心の雛」第十一話

          【連載小説】「心の雛」第十話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第十話 2,172字)  コポコポコポ……。  ハーブティーをティーカップに注ぎ入れる音がする。私のお気に入りのハーブとひとつまみの塩も。  ちらりと見ると、ちょうど先生が人差し指でカップの中の温度を確かめているところだった。 「はい。お風呂ができました」 「はぁい」  私は返事をして

          【連載小説】「心の雛」第十話

          【連載小説】「心の雛」第九話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第九話 2,564字)  森の奥にひっそりと佇む心の病院。  院長は奥野 心。患者様からは 心先生、と呼ばれ親しまれている。  街から遠いこの場所にやって来る患者様は皆、心の病を抱えている。  老若男女を問わず、誰もが心先生の治療を受けたくて足を運んで来る。  本日の新規患者様は先生と

          【連載小説】「心の雛」第九話

          今朝、スタッフさんから欠勤の連絡が😱GW明けの土曜は混むのか…? 混んだ‼︎ 私と店長の2人体制は正直キツい。バタバタと子の寝かしつけまで終わって、気がついたら今。 最後のお客様がスタンプカードも作ってくれて「美味しかった!また来ます!」と一言。女神ですか…💪✨ 終わりよければ◯

          今朝、スタッフさんから欠勤の連絡が😱GW明けの土曜は混むのか…? 混んだ‼︎ 私と店長の2人体制は正直キツい。バタバタと子の寝かしつけまで終わって、気がついたら今。 最後のお客様がスタンプカードも作ってくれて「美味しかった!また来ます!」と一言。女神ですか…💪✨ 終わりよければ◯

          【連載小説】「心の雛」第八話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第八話 2,919字)  ある日の昼過ぎ、新しい患者様が来た。  先生がざっと問診票に目を通し、今気になっているという症状を再確認する。  今日の先生の出で立ちはいつもの白衣と、その下に紺色でストライプのシャツと淡いグレーのニットを重ね着していた。シャツにニットの組み合わせ。鳶色の瞳。

          【連載小説】「心の雛」第八話

          【連載小説】「心の雛」第七話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第七話 1,777字)  先生の手が血だらけになってから数日後。  ゆっくり養生し、先生の治癒力のおかげで手はもうすっかり元通り……にはさすがにならず、私はどうにか頼み込んで一滴だけ私の血を水に落とし、先生に飲んでもらうことに成功した。 「ぐ……。に、苦い……ですね……」  甘党の先生が

          【連載小説】「心の雛」第七話

          応援にと「オススメ」された! 少しずつ読んでくれる人が増えてきて、嬉しいことがいっぱいで。すると私の応募の本当の願いが分かりかけてきた。 読み手を増やす それよりも 読んでいただいた方に少しでも幸せが訪れるように 心の在り方をテーマに、皆が少しでも楽になればこの上ない幸せ。

          応援にと「オススメ」された! 少しずつ読んでくれる人が増えてきて、嬉しいことがいっぱいで。すると私の応募の本当の願いが分かりかけてきた。 読み手を増やす それよりも 読んでいただいた方に少しでも幸せが訪れるように 心の在り方をテーマに、皆が少しでも楽になればこの上ない幸せ。

          【連載小説】「心の雛」第六話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第六話 1,502字)  今日は朝からずっと雨だった。  本日の予約状況は、午前に二名、午後に二名と割と忙しい日だった。  午後枠の二人目の患者様は口がきけない方のようだった。  目も見えて耳も聞こえているようなのに、先生からの質問への応答は頷くか首を横に振るだけだった。これで五度目の

          【連載小説】「心の雛」第六話

          【連載小説】「心の雛」第五話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第五話 1,688字)  先生がプリンを作っている。  シュンシュンと音を鳴らした四角く銀色の蒸し器も準備万端だ。無駄のない手つきで蓋を取り、固まっていないプリンを並べた。濡らした布巾で包んだ蓋をし、先生がタイマー代わりの砂時計をひっくり返した。  私はいつものごとく、テーブルの上にち

          【連載小説】「心の雛」第五話

          【連載小説】「心の雛」第四話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第四話 936字)  私達、妖精は、ずっと昔から世界のあらゆる場所で暮らしていた。  魚だって爬虫類だって虫だって、それぞれがいろんなところで逞しく生きている。妖精だってそう。羽があるけれど断じて虫ではない。鳥……は美しくて憧れるけど、虫と間違えられて巣まで持っていかれた仲間がいるので、

          【連載小説】「心の雛」第四話

          【雑感】雨の日は優しさを振り返り

          いらっしゃいませ。 数ある記事の中からこちらをお読みいただきありがとうございます。 今、雨が降っておりまして、けっこう風も強く、家の中なのにザアザアと音も鳴っております。 大雨の日に思い出すことがあります。 それは、ずっと昔、私が初めて長男を保育士さんに預けた日のこと。 当時利用したのは一日保育みたいに園に預けるタイプではなく、訪問保育、または出張保育みたいに一時間いくらで預けるというもの。他の子供と一緒にみるのではなく自分の子だけを預けてみてもらう。場所も指定できて、

          【雑感】雨の日は優しさを振り返り

          【連載小説】「心の雛」第三話

          (第一話はこちらから) https://note.com/pekomogu/n/ne7057318d519 ※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 (本文 第三話 1,438字)  あっという間におやつの時間が終わってしまった。幸せな時間というものは何とも儚いものである。私は魔法で食べ終わったお皿たちを台所の流しに移動した。  人差し指に意識を集中させ、浮き上がったことを確認したら指をスイっと移動したい場所へ向ける。僅かにお皿たちの周りが光

          【連載小説】「心の雛」第三話