パートナーの不安をかき消そうとしない
連投166日目。
なにか新しいことをやる時、あるいは一度失敗したことをやる時には、不安はつきものですよね。
それをかき消そうとしても、そうそうかき消せるものでもありません。
「そんなに不安がらなくても大丈夫だよ」
そんなことを100万回言われても、湧いてくるものは湧いてくるし、むしろそういうアドバイスを重ねられると、場合によっては「何がわかるのよ!」イラっとしたり、「何もわかってないな…」とがっかりしたりするでしょう。
これはあくまでもわたしの経験に過ぎませんので、そのように受け取ってください。
わたしは、不安や迷いを話した時に、とても印象に残る“瞬間”があります。
それは、「あれこれ考えると不安でしかたないんですよ。だから、どうしたもんかなと迷うんですよね」と言葉にしたあと、わたしも相手も沈黙する時間があります。
それを聞き手が解決したくなると、すぐにアドバイスをしたくなって、その沈黙の時間を埋めるように言葉をし始めるのですが、聞き手が「それを解決するのは話し手だ」「話し手にはそれを解決する人だ」という立ち位置にいると、その沈黙の時間を、ただ一緒にいてくれる。まるで、その不安や迷いを一緒に味わうかのように。
往々にして、アドバイスは「ああしたほうがいい」「こう考えない方がいい」という評価が混ざっているので、どこかで安全さが感じにくい。
一方、沈黙にただ一緒にいてくれると、そういう評価がなく、「あぁ、こんな不安や迷いも受け止めてもらえるって、安全だな」と感じられる。
不安をかき消そうとすることは、相手のためを思っての行為であるようで、実は自分が解決の主体者になっているということに気づく必要があるのかもしれません。
不安や迷いを抱えている相手が、それを味わい、通り抜けることができるように、ただ一緒に味わい、通り抜けるパートナーとしているだけでいいのかもしれません。
「即座にアドバイスをしたくなる自分」を感じるのもいいでしょう。
「即座にアドバイスをしてこない相手」を感じるのも効果的です。
ぜひ、あなたも、自分の経験の中で観察をしてみてください。
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記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。