見出し画像

内服JAK阻害薬は、アレルギー反応や皮膚バリア機能を示すTh2・Th22細胞の反応性を低下させる|2024年5月17日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

( 本記事は、メンバーシップ(アドバンス)の記事です。メンバーシップの概要は、こちらをご参照くださいm(_ _)m)



アトピー性皮膚炎の治療薬、内服JAK阻害薬の効果。

■ アトピー性皮膚炎は、慢性的な炎症を起こす皮膚の病気で、皮膚バリア機能障害やヘルパーT2(Th2)・Th22による炎症が特徴となります。

■ 経口JAK阻害薬アブロシチニブ(商品名サイバインコ)は、中等症以上のアトピー性皮膚炎の治療薬として、日本でも12歳以上で承認されています。

■ 最近我々は、ウパダシチニブ(商品名リンヴォック)に関して、4週間の皮膚バリア機能やTh2サイトカインの動きを報告しました。

Horimukai K, Kinoshita M, Takahata N. Transepidermal Water Loss and T-helper 2 (Th2)-Associated Inflammatory Markers in Two Pediatric Patients During the First Four Weeks of Treatment With the Oral Janus Kinase Inhibitor Upadacitinib. Cureus 2023; 15.



■ しかし、内服JAK阻害薬のバイオマーカーの動きに関しては、まだまだ研究結果が不足しています。
■ そのようななか、JADE MOA試験(中等症以上のアトピー性皮膚炎に対するアブロシチニブの作用機序を確認するための試験)が報告されていました。


ここから先は

2,773字 / 7画像
この記事のみ ¥ 100

noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊