骨を溶かして、骨を造る・・・骨の仕組みの不思議
ただいま〜
病院に戻りました。
もはや、病院の方がゆっくりできるわ・・・
ここから続く
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初の抗がん剤治療のために病院に戻ったのだけど、今日は検査と問診だけ。
治療は明日から。
次回からは通い治療だけど、初回は、副作用の様子なんかも見るために入院。
で、私のように骨に転移した癌の治療について理解するためには、まず、骨の役割について知っておくといい、ということで、今まで、気にしたこともなかった骨について書きます。
骨の5つの役割
1.体を支える
人骨は約200個。これらが骨格を形成しているんだけど、この骨格が体を支えている
2. 脳や内臓の保護
主要な臓器の保護は、知っての通りだが、背骨(脊椎)は脊髄神経を入れて、外部からの衝撃を守っているんだって
3. 運動の起点
複数の骨が連結して「関節」を構成して、体を動かす。なるほど〜
4. 血液を造る
「骨髄」には、造血幹細胞があり、血液生産工場になっている
5. カルシウムの貯蔵機能
カルシウムを蓄えて、血液中のカルシウムが不足すると、放出。多くなると骨に貯蔵。骨が破壊されると血液中にカルシウムが大量に放出されて「便秘」「吐き気」「食欲不審」などが起こる
知られざる働きをしていてくれたのね。
他の細胞と同じく、骨も代謝している。
古い骨を壊して、新しい骨を造る(骨のリモデリング)
このためには、「破骨(はこつ)細胞」と「骨芽(こつが)細胞」が働く。
破骨細胞が、古くなった骨の表面に張り付いて骨を溶かす(骨吸収)
次に、骨芽細胞が溶かされたところに、タンパク質やカルシウム、リンなど骨の成分を分泌して新しい骨を造る(骨形成)
知らないところで、いろいろがんばってくれていたのね。
「骨壊すよ」の指示がないと「骨作るよ」が働かない。
骨作るよ〜だけを動かすことができないのだそうだ。
よくできてる。
がん細胞自身が骨を溶かしたり、作ったりすることはない。
が、がん細胞の刺激は、この二つの働きのバランスを崩す。
破骨細胞が活性化して、どんどん骨を溶かしてしまう。
癌細胞はそこに棲みついて、骨の栄養を吸収して増殖をしていく・・・
増えたがん細胞がまた、破骨細胞を刺激して活性化させて、骨転移が進んでいく〜〜〜
骨はがん細胞にとって、栄養満点の格好の棲家らしい・・・
骨転移は大きく分けて次の3種類。
1. 溶骨型転移
転移部で骨が溶けてしまうタイプ。
骨の強度が低下するので、骨折を起こしやすくする。
レントゲンやCTでは、病巣部が黒く写る。
2. 造骨型転移
骨を造るが、正常な骨組織ではない。
骨折は少ないが、骨痛を訴えることが多くなる。
レントゲンやCTでは、病巣部が白く写る。
私は、どうやらこのタイプっていわれたけど、純粋な造骨型転移とかは少なくほぼ、混在型らしいので、わたしも、混在型だろうね。
(どうでもいいけど造骨って入力すると象骨しかでてこないのはなぜ???)
3. 混合型転移
二つが混在しているタイプ
大抵はこのタイプが多い
以上、静岡県立静岡がんセンターが出している学びの広場シリーズからの抜粋でした
と、基礎知識が入ったところで、じゃ、どんな治療をしていくのかは・・・
つづく〜〜〜
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