見出し画像

重粒子線治療の機械は日本の独壇場

今日退院、でも、また来週、入院だけどね。
シャバに出るといそがしくて更新が遅くなりますが、元気ですから心配しないでくださいませ
ここから続いています

************

放射線治療もひと段落。で、一旦退院。

だから忘れないうちに、放射線治療話を書いておきます。

粒子治療(陽子線とか重粒子線治療とかね)は、X線と違って突き抜けないで、目的地にとどまり最大のエネルギーを出すから効果的って前々回書いたけど、まだ日本中で26施設しかないのだそうだ。(とはいえ、世界中にある粒子治療機械の半数近くは日本にある)

築地の国立がんセンターにもない。(千葉にある国立がんセンター東病院にはある)

その理由は大きく三つ挙げられると思っている(私見)。

1. 設備が高い

装置導入コストは陽子線が40億円、重粒子線は75億円程度が必要だ

2.  広い場所がいる

陽子線治療装置は敷地面積が約27メートル×30メートル、重粒子線は約50メートル×60メートルの3階建て構造

3.  維持費が高い

電気代や人件費などの年間維持費は装置価格の8〜10%に至る大掛かりな施設となっている


「これがお荷物で、赤字なんだよね」
と話してくれた医療関係者もいる。

すご〜く大きくて、ずっと動かしておかなくてはならなくて、滅多に使わない
らしい・・・


およそ1年前台湾に世界で十四番目の重粒子線治療センターがひらかれた。
センター設立の費用は約200億円(日立製作所製)。

台北英民総医院重粒子癌治療センター


すでにできていた13の施設のうち7つが日本である。

この分野では、日本は断然トップなのだ。

重粒子線に限ると、手掛けるのは三菱電機と日立製作所、東芝の3社のみ。日本の独壇場となった背景には、独シーメンスの撤退がある。

重粒子線は照射ビームの制御が難しく、各国が開発競争を繰り広げてきた

ドイツも国家プロジェクトで開発した技術をシーメンスに移管したが、実用化されると思うような成果が上がらなかった。

まだまだ、日本の技術は負けてないよ。

陽子線治療では米国での受注拡大に成功したベルギー・IBAがトップを走り、三菱電機、日立製作所、住友重機械工業が追う。

前田佳子さんのレポート参考 2014年だから、ちょっと古い)


粒子線設備は、新幹線と同じように世界に向けて日本の高い技術を輸出する目玉の一つだということだよね。


一部保険治療もきくのだけど、自費だと1クールの治療(15回ぐらいでワンクール)で300万円ぐらいかかるのだそうだ。


「動かないでくださいね」

と言われて放射線治療を受けている時、気になっちゃうのが、呼吸による胸やお腹の動き

それで、照射するところがずれちゃったらどうしよう??!!

気が弱いわたしは、ハラハラしちゃう。

いまどきの重粒子線治療機は
呼吸に伴う臓器の動きを捉える動体追跡技術と、腫瘍の形状に合わせて重粒子線を照射できるスキャニング照射技術を搭載しているんだって。


あ、でも私のは、普通のX線照射機だった・・・・

そして、ここに、つづく。


ぜひサポートお願いします いただいたサポートは癌の子供達のための活動に使わせていただきます