「魅惑の心理」マガジンvol.3(心理学的に得する人になる 幸運の入口の見つける)
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「魅惑の心理」マガジンvol.3(心理学的に得する人になる 幸運の入口の見つける)

心理学を研究していく中で、世の中には「得をする人」と「損をする人」がいると感じるようになり、その差はなんだろうと考えるようになりました。運が良い人、悪い人の行動や思考を追ううちに、このようなことが得をすることに影響を与えていそうだというのが仮説として考えるようになりました。もちろん、これが全部ではありません。その代表的な8項目を解説していこうと思います。

[目次]
①気持ちを切り替える。固執しない
②やらされない。自分でやる
③楽しいことを純粋に楽しむ
④他人の視線にとらわれ過ぎない
⑤不安に負けて判断を間違えない
⑥比較ばかりしない。ちょっとにする
⑦自分も他人も大事にする
⑧お礼も報復も過剰にしない

①気持ちを切り替える。固執しない

これは「魅惑の心理」マガジンvol.1でも紹介しました。最初に紹介するぐらい大事なことです。優秀な人は、ダメージを受けても引きずらない、本当にすごく落ち込んでも次の日、元気に出勤してくると紹介しましたが、そういう人は「優秀」なだけじゃなくて運も良いんです。なぜかというとマイナス志向に囚われていても、自分にとって良いことなど何もないことを知っているからです。ショックを受け自分や他人に当てつけみたいなことをする行動は、もう呪いそのものです。悪いものが集まってきますし、前に進めなくなってしまいます。

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スパッと気持ちを切り替えられる人は、しっかり反省ができているので、同じ過ちも繰り返さないし、ストレスをためにくいのです。健康で健全な精神を持つから良いことや良い人が集まってきてしまうんですよね。反省しないで気持ちをどんどん切り替えて、何度も同じことをしてしまう人もいますが、1回「しっかり反省する」という行為が大事です。

気持ちを切り替えられないメカニズムとその改善法についてご興味がある方は、詳しくこちらも読んでみてください。

また何かに固執することは、言い方を変えると「こだわり」なんて耳障りの良い言葉になりますが、固執して成功するパターンの何倍も固執しないほうが成功する例を見てきました。固執して成功すると成功を過剰評価する心理が働いてしまいます。何かにこだわって得た成功は、強烈に記憶に残ります。すると正しい評価ができなくなります。もっとも得する選択を論理的にすべきと考えています。

②やらされない。自分でやる

人にやらされるほどストレスになるものないですよね。動機として他人にやらされるものを「外発的動機」っていいます。自分からやるのは「内発的動機」といいます。内発的動機のほうが気持ちよく仕事もできますし、継続もしやすい傾向があります。そして何よりストレスが溜まりにくいのです。眉間にシワを寄せながらストレスを溜めてやり続けることと、自分から率先して気持ちよくやる。どちらが運がよくなりそうですか? なんとなく体感的にも感じますよね。自分から率先してやると、ものの良いものが見えるようになり、得する運の入口を見逃しにくくなります。これ実は精神論ではなく科学であると考えます。

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③楽しいことを純粋に楽しむ

楽しいことを純粋に楽しめないで、次のことを考えたり、不満を言っているような人は、脳が活性化しましせん。いつもストレスを抱えて生きていくことになります。ストレスが溜まってくると記憶も悪くなりますし、視野も狭くなります。やはり同じく、運の入口を絶対に見逃してしまいそうですよね。楽しいことを純粋に楽しむ、気持ち良いことに純粋に留まる。それが脳の活性化にも役立ちますし、さらに良い運にも影響を与えていくのです。

④他人の視線にとらわれ過ぎない

他人の視線を気にすると、絶対に無理をしてしまいます。見られていることを意識して、多少の緊張感を持って行動していると、気づきも上がりますし、効率も上がります。だから多少はいいんです。人は見られていると思うと効率が上がる「ホーソン効果」という心理効果があります。でも、視線に捉われすぎて承認欲求が高まったり、話を持ったりするようになると、無駄にお金を使うようになったり、ものを大事にしなくなっていきます。自分のためにじゃなくて、他人のために生きるようになってしまい、それは色々なところにしわ寄せがきてしまいます。何しろほどほどが良いのです。

⑤不安に負けて判断を間違えない

不安は大きくなりすぎると判断力を奪ってしまいます。すると本来は利益が最大化する判断を選べなくなり、確実に小さな利益を得て安心感を得ようとしてしまうのです。小さな不安を持つぐらいでは、慎重になって逆に良いのですが、不安が高まりすぎると色々なものに負けてしまいます。人は確実性効果といって、利益が確定しているものに心を奪われがちです。たとえば60%の確率で1万円がもらえるクジと100%の確率で3,000円がもらえるクジがあったとします。これは明らかに期待値が違うのですが、人は不安になると利益が減っても100%の確率で3,000円を選んでしまいます。

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⑥比較ばかりしない。ちょっとにする

なんでも比較する人は、得と損に敏感です。でも自分で努力して、得を得ようとしないで、人を非難するようになってしまいます。SNSではすぐに誰かを攻撃するのです。「炎上」という現象も増えてきました。比較し、非難する声の根底にあるのは嫉妬心であることが多くあります。

自分は真面目に頑張っている。自分はルールに従っている。そうした気持ちを強く持っていると、自分と相手を比較して損をしているという感情を持ちやすくなります。この感覚は人の損失回避性が高まっていることと無縁ではないでしょう。自分の中に劣等感を抱えていることも影響していると思います。相手を非難することで、劣等感を和らげようとする心理です。こうした人は努力することを忘れ、チャンスを失っていきます。運が上がるわけはなく、得するわけがありません。

⑦自分も他人も大事にする

運は自分だけでなく他人が運んできてくれることもあります。自分ばかり大事にして他人を大事にしない人のところに、他人はチャンスを運んできません。また他人ばかり大事にして自分を大事にしない人は、自己肯定感がとても低かったり、自身が極めて低いなどの問題を生みやすい人です。そうした人の視点もまた広がるわけがなく、幸運を掴めるはずもありません。自分も他人も大事にできる人のところに良い運や良縁が集まってきます。

⑧お礼も報復も過剰にしない

ゲーム理論の選手権で仕返しを過剰にする人は多くの利益を得られないことがわかっています。精神的には気持ちが良いかもですが、物理的な利益は集まらないのです。一方、報復はやられたら同等やり返すけど、相手がやめたらこちらもすぐにやめる。その形がもっとも利益を得たのです。また心理学の実験でお礼をしない人、過剰にする人は嫌われる傾向があることがわかっています。

過剰に何かをしてもらうと、また何かを返さなくてはいけない感じがして、それがストレスになる人がいます。お礼も報復も過剰にしないことが良いでしょう。お礼は大きくても問題ないと考える人がいますが、実際は大きすぎると良くないのです。

さて全体的に見回すとなんでも「ほどほど」が良いことがわかります。実は得するには、固執をしたり、過剰に報復したり、他人の視線を気にしすぎたりと、なんでも過ぎないようすることが大事なのです。幸運は特別なことをするというよりは、やるべきことほしっかりできる人に訪れます。「いや、やっているのによくならない」という場合は、自分の周りを見回してみましょう。その行動を妨害している人や取る人がいるかもしれませんから。


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心理学研究者/心理学をビジネスで活用する心理コンサルティング/代表書籍「マンガでわかる行動経済学」(6刷)「マンガでわかる心理学」(14刷/si新書累計1位)など累計22冊、著書累計143万部。「色と性格の心理学」(7刷)  http://www.paw-p.com/