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コーヒー日記㉖~子どもと一緒にいることの大切さ~

2024年5月16日から、9:00~16:00の時短勤務となった。
子どもの保育園の送迎があるから自宅での時間が増えたわけではないが、なんとなく朝も余裕をもってコーヒーを楽しむことができる。

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”おれは学会とか研修で忙しくて、子育てはほとんどしなかったなあ”

かつての職場で、上司が誇らしげに話していたのを覚えている。

それを聞いて、ぼくは純粋に「そんな働き方はしたくない」と思った。
その上司には失礼だけれども。


子どもをないがしろにする仕事は、ぼくにとっては無価値な活動だ。

それは、単純に子どもが可愛いっていうこともあるけど、子どもといることで、「人間の本質」を思い出させてくれるからでもある。

大哲学者ニーチェによれば、私たちの精神は「駱駝」「獅子」「小児」の順に発展すると説いている。

わたしは君たちに精神の三様の変化について語ろう。すなわち、どのようにして精神が駱駝となり、駱駝が獅子となり、獅子が小児となるかについて述べよう。

フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』

ニーチェによれば、駱駝は規範に従って重荷を背負い、それを喜ぶ。やがてこの駱駝は自由を獲得することを求めて戦い始め、獅子へと変貌する。

でも、それで終わりじゃない。
この獅子ですらできないことがある。それは「創造と遊び」だ。

しかし思え、わたしの兄弟たちよ。獅子さえ行うことができなかったのに、小児のみ行うことができるものがある。それは何であろう。なぜ強奪する獅子が、さらに小児にならなければならないのだろう。小児は無垢である、忘却である。新しい開始、遊戯、おのれの力で回る車輪、始原の運動、「然り」という聖なる発語である。

フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』

これを近くで、肌で体感し直すことができるのは、子育ての期間だけかもしれない。

その大切な期間を、「規範」にまみれた仕事で埋没されてしまうのは非常にもったいない。


まあ、そんな理屈抜きにしても、こんなに可愛い時期を一緒にいないなんてもったいないですよね。
そんなわけで、明日からも仕事と子育てを楽しもう。




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