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地方の公立小学校の教師です。自分の思っていること、考えていることが、どこかの誰かのため…

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地方の公立小学校の教師です。自分の思っていること、考えていることが、どこかの誰かのためになるかもしれない。 若い先生に届けたいという思いでスタート。そして、いつかどこかで一緒に働く仲間へのメッセージでもあります。 よろしくお願いします。

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#270 その問題行動、どうする?

頭を悩ます問題行動 学級において「頭を悩ますベスト3」に必ず入るのが「問題行動」です。 学級生活では、ある程度の規律が求められます。そこで問題行動が起こると、全体の活動を中断せざる得ない場合があります。 授業中に席を立ち、友達にイタズラを始める。  →全員の教育を受ける権利を守るために指導しなければ。 教室から飛び出す  →その子の安全を確保するために追いかけてなければ。一方で授業はどうする? 問題行動の目的 問題行動は、残念ながら起きます。様々な子どもたちが一つの部屋に

    • #269 学級風土をつくる

      風の人、土の人これは、元信州大学名誉教授であり、農学者だった玉井袈裟男氏が立ち上げた「風土舎」の設立宣言です。 学級風土をつくる僕が学級担任として大事にしている考え方が、この宣言の中にある。子どもたちにとって新しい担任である僕は「風の人」だ。 一方で、昨年度まで学級生活を送っていた子どもたちは「土の人」。 そこで暮らしていた子どもたちの前に、外から担任として僕が登場するわけだ。子どもたちにとって、先生はいつだって外からやってくる。 ここで、僕が自分のやり方を押し付けてし

      • #268 当たり前をどう教えるか

        当たり前にやってしまう ・ゴミが落ちていたら拾う ・大人を見かけたら元気にあいさつする 学級において、こんなことができたら素敵だなと思う行動を、当たり前にようにする子っていませんか? 「こんな行動を学級に広がったらいいなあ」と思い、学級で紹介することにします。 言葉で伝える難しさ「今日ね、○○さんが階段ですっとゴミを拾っていたんだよ。  ○○さん、なんでゴミを拾ったの?」 ここで、 「ゴミを拾うと学校がきれいになって気持ちがいいからです。」 と答えてくれるとありがたい。

        • #267 学級担任の思い込み

          学級担任の思い込み学級担任としての経験を積んでくると、ついやってしまうことがある。 「○○さんは、△△さんと似ているなあ。うん、△△さんタイプだな。」 目の前の子どもを、以前担任した子どもと同じタイプだと決めつけてしまうのだ。 「子どもは一人一人違う」とは分かっていても、過去の経験に当てはめて捉えようとしてしまう。 思い込みの正体なぜ、僕らは思い込みをしてしまうのか? どうやら、思考には2つの思考があり、そこに原因がありそうだ。 行動経済学者ダニエル・カーネマンが「

        #270 その問題行動、どうする?

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          #266 学級を壊すキラーワード

          学級崩壊の原因は?公立の小学校では、子どもたちは「ある地域に住んでいる」だけで、一つの学級にまとめられています。そんな子どもたちがまとまり、協働しながら日々の生活を送るのが学校生活です。 そんな学級のまとまりを壊す原因は何か? 個人的な意見になってしまいますが、ズバリ 「人間関係」 にあると思います。 学級において、互いを「信じられない」状態になると、簡単に学級は崩壊します。 相手を信じられないと、互いの協力は生まれません。 さらに、互いに注意し合うような抑制もな

          #266 学級を壊すキラーワード

          #265 その感情は誰のせい?

          感情労働教師という職業は、頭脳労働であり、肉体労働であり、感情労働です。 「感情労働」とは、「相手の精神を特別な状態に導くために、自分の感情を誘発、抑圧することを職務にする、精神と感情の協調が必要な労働」です。(社会学者のホックシールドさんの定義です。) https://note.com/passtime55/n/n4597d43fc0fa 僕たち教師は、30人前後の子どもと生活を共にします。その中で、様々な感情が沸き起こります。 うれしかったり、くやしかったり、悲しか

          #265 その感情は誰のせい?

          #264 子どもと会話を続けるには?

          春の出会い春は、出会いの季節。3月にお別れがありましたが、新たな子どもたちとの一年がスタートします。子どもたちにとっても同じです。 どんな子かな?どんな先生かな? お互い、気になりますよね。 一部の子たちは休み時間になると、机の周りに集まってきて話しかけてくれます。来るけど、話せない子もいます。 質問、お知らせを会話にする「先生は何歳ですか?」 「好きな遊びは?」 「僕ね、サッカーやってるんだ。」 「私のお父さん◯◯で働いてるんですよ。」 これらの質問やお知らせを続けて会

          #264 子どもと会話を続けるには?

          #263 あなたの職員室の心理的安全性は?

          教育界に求められる生産性ついに、僕の耳にも、「タイパ」「コスパ」という言葉が入ってきました。教育現場において、残業問題、業務の効率化の問題は昔からありました。 自分が好きでやっている人もいるのですが、それが「当たり前」、「やらない人はダメな先生」と思われてしまうこともあります。 これだけではないと思いますが、教員志望の減少の一因に挙げられています。 そこで、僕たち教員にも「生産性」が求められています。 あのGoogleが決定づけた世界を代表する大企業Googleにおいて、労

          #263 あなたの職員室の心理的安全性は?

          #262 時間軸を長くして、子どもに関わる

          新年度が始まりますね。「春休み」とは、子どものための名称で、我々教師は1年で最も多忙な時間を過ごします。初日に担任、分掌発表があり、校長の学校経営の方針を受け、そこからはノンストップで子どもたちの登校日に向けての準備です。 教室環境の整備、時間割、さまざまな年間計画を受けての学年経営の方針決め、教材選びなどなど。 ここで大切にしたいのが「時間軸の長さ」です。 時間軸の長さ授業を例にします。 時間軸の短い先生は、 「明日はどこやるんだっけ。」と言いながら指導書を開く。 時間

          #262 時間軸を長くして、子どもに関わる

          #261 数字で子どもを測ると、ぼやける

          実態把握僕たち教員は、子どもの実態に合わせて、様々な取組を行う。となると、子どもの実態を適切に捉えなければならない。学力、体力などを職員全員で共通理解することが大事だ。そこで、「実態把握」という言葉が使われる。 言葉と数字どうやって「実態把握」するのか? 最も多用されているのが、担任や担当による所感だ。 「うちのクラスは、自分の考えを話す力が落ちています。」 「うちのクラスは、規範意識が弱いです。昨日も、男子3名が、公園で・・・。」 それに対して、少ない数の方が、心の中

          #261 数字で子どもを測ると、ぼやける

          #260 児童理解って、こういうこと

          一年が終わるさて、年度末ですね。春に出会った子どもたちとのお別れが近づいてきました。この時期になると、給食時間に一人一人の顔を見ながら、振り返りをし ます。 「この子のこと、どれだけ知ることができたのだろう。」 児童理解教育において大事にしたいことベスト3があるとしたら、多くの先生が挙げるのが「児童理解」だと思います。よく使われる言葉です。僕の中での定義は、「その子と人、モノ、コトとの間を理解すること」です。 人との間 友達との関係、教師との関係、家族との関係、地域の方

          #260 児童理解って、こういうこと

          #259 「幸せに働く」教師のマインド

          教え子との再開先日、バッタリ教え子に会った。 数メートル先から「なんか見たことある顔だなあ」と思っていたら、目が合い出し、「◯◯先生、(自分の名前)です!」と。 183cmの僕と目線が合うくらい大きくなっていた。(184cmになっていたので、物理的に僕より大きくなった、初めての教え子だ!) 4年生から卒業までを担任させてもらった子。人前で話す時に声が小さくなる子だったが、立派にあいさつしてくれた。心が静かにあたたかくなった。 教師の喜び卒業シーズンになると聞こえてくる言葉が

          #259 「幸せに働く」教師のマインド

          #258 やる気が感じられない

          ハッとさせられた教職について5年が過ぎ、「教師」という仕事にも慣れてきた頃のことだ。 どうにも授業中の態度が気になる子がいた。ノートをだらだらと書く、話をしても目がこっちを向いていない、自分の考えなんて書くわけもない。 ある時、教務の先生が僕のクラスで授業をしてくれた。僕は授業を参観していた。指示や発問の的確さを学ばせてもらっていた。同時に、子どもの様子も観察していた。 すると、あの子がいきいきと授業に参加していたのだ。 「やる気が感じられない」のは誰のせい?僕は、子ど

          #258 やる気が感じられない

          #257 対立はどこから生まれる

          職員会議における対立物事を決定するために行われる会議。そこでは、意見の対立が起こる。(もしかしたら、確認するだけの職員会議をしている学校があるかもしれませんが・・・) 提案者からÅ案、B案が提示される。ブロック(小学校では、低・中・高学年をブロックと呼ぶことがある)で話し合い、意見を発表する。この意見を基に司会がまとめていく。 職員会議に見られる対立には2つのパターンがある。 ①考えの違いによる対立 ②立場の違いによる対立 考えの違いによる対立例えば、目指す児童像に対す

          #257 対立はどこから生まれる

          #256 「共感」のはずが学級内格差が

          気が付くと・・・互いを思いやり、ともに育つ集団を目指していたが、学級の中には明確な上下関係が生まれている。しかも、この状況を生み出した要因が自分にあったとしたら。 学級担任として、こんな恐怖はないですよね。 こんな状況を生み出してしまうことは、起こり得ます。 どこに問題があるのか? その答えは「共感」の捉え方です。 共感とは?精神科医の樺沢紫苑さんは、共感と同情の違いをまとめています。 なるほど! 共感は、主語を「相手」にして、相手の枠組みで理解すること。 同情は、

          #256 「共感」のはずが学級内格差が

          #255 心が折れるより、骨が折れる方がいい

          「廃品の遊び場」僕が観ていた「ドラえもん」に出てくる遊び場は、公園ではなく空地だった。そこにはコンクリート管があり、ジャイアンがステージにしていた。 僕が子どもの頃、多くの時間を過ごした場所はどこだったかな? 公園よりも、空地や雑木林、工事現場で遊んでいた。 戦後間もない頃、ヨーロッパに、子どもを束縛せず、遊び心を開放する場所を造った人物がいる。そこには遊具はない。そのかわり多くの廃材があった。また、ルールや安全規制もない。そのかわり子ども自身が責任を負うことになる。「廃

          #255 心が折れるより、骨が折れる方がいい