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往年の名車を訪ねて… 上田交通別所線②

こんにちは。隣の芝生です。

今回は、前回扱った上田交通別所線をもっと深掘りします。訪問は数年前なので、現在と状況が大きく異なるところがございます。ご了承ください。

◆本題に入る前に…

私事で大変恐縮ですが、前回の上田交通訪問記①が、note公式の「旅行記事まとめ」マガジンの記事の一つとして選抜されました。概ね1ヶ月に300記事程度が選ばれるようですが、毎日無数の旅行記が投稿されていることを考えると、大変ありがたい限りです。

 他の方の記事もいくつか拝見致しましたが、皆さん文筆歴が長いので大変お上手に出来ていて、いいねが30とか50とか恐ろしい数が付いているのです。全体的にキラキラした雰囲気さえある。私の記事は、コアな鉄道ファンにしか響かないであろう内容であり、唯一いいねが3とか4なので凄い場違いな感じがして笑ってしまいました。今回も何卒よろしくおねがいします。

ま、そんなことで。前回の続きと行きましょう。

▼前回記事はコチラ▼

◆上田交通 旅行記 本編

城下駅に留置されていた元・東急5200系。

 こちらは前回記事にも登場した元・東急5200系の保存車。「快速」表示と1500V昇圧HMを掲示していました。確か上田交通でも一時期活躍してたんだよね。

妻面に書いてある車両概要が掲示された板と検査表

形式は上田交通に転属した際に改番されなかったのか、そのままクハ5250を名乗っていました。「クハ」ってのは「運転台のある動力なし先頭車」ですね。

 自重表記のトンが「瓲」表示なのが時代を感じるね。下の検査通過表は、月-年なのか、年-月なのか。いずれにせよ平成の初期までは現役だったっぽい。電車も定期的に車検するのよ。

昭和33年製!

1950年代にステンレスの車体の電車が作られていたという衝撃。僕らの世代でも東急車輛は馴染み深い会社ですが、数年前に運営母体が変わり、「総合車両製作所」に名称変更されたので、最近の新車には付いていないです。

「東急車輛」の表記すらレトロ感を覚えるようになる世代が今後出てくるのかな。私いまだに東京メトロのことを、営団って言っちゃう時ある。

ちゃんとした編成を組んでいるイラスト。金属光沢。
東芝傘マークが誇らしげな運転台。

ありがたいことに運転台も公開されていました。手前のハンドルは加速の時に使うやつ(マスコンハンドル)。この手の一般公開では珍しく、ハンドル操作OKでした。当然電車は動きませんよ。

速度計は小さいものではありますが、120km/hまでメーターが用意されてます。ちょうど東急も高速化を目指してた時期なんだろうね。仕様の共通化が進んで、ある程度成熟しきった2023年から見ると夢がある。

パンタグラフは昔ながらのひし形。お色直しがされてたので気合入ってます。

5200系の記録はこれくらいにして、上田交通を全線乗り通してみましょう。

途中の下之郷駅には車庫が併設されています。右は休んでいる車両。
沿線風景はこんな感じ。絵画みたい。晴れていたらもっと綺麗でしょう。

上田駅から城下駅の間が寸断されていたせいもあってか、乗客は城下を出た段階で1両に5人程度。何度か入れ替わりがあったものの、そのままの人数で終点・別所温泉駅に到着。

銚子駅のようなこじんまりとしたレトロ駅舎が目を惹きます

こちら別所温泉駅。「温泉」駅を名乗るだけあって、駅前から温泉街が広がっている…のかと思いきや、どうやら10分くらい歩いたところに温泉街があるようです。駅前は綺麗なお土産屋が一軒あるだけで、普通の道路が一本走っているだけでした。もっと温泉街としての雰囲気作りを駅前の時点からしても良さそうな気はする。鉄道経由で温泉に行くインセンティブが欲しい。

上田交通 引退済みの丸窓電車

温泉街も見学しようかなと思ったんですが、なんか駅前に見当たらなくて拍子抜けしてしまったので、根気がない私はお目当ての保存車に直行。こちらが上田交通の代名詞とも言える丸窓電車です。

 これは2023年時点での現役車種、及び先程の5200系のように、東急から来た中古車ではなく、上田交通がデナ200形として自社発注した車両のようです。御年95歳の1928年製。

「クハ」「モハ」「サロ」くらいはわかるけど、「デナ」ってなんだ…? 有識者の方、ご教示ください。

 引退はそれこそ先程のHMにあった1500Vに昇圧する直前だったようで、1980年代後半まで現役だったみたい。車体には5252と書いてあったので、これはさっきの湯たんぽが入ってくる直前まで、5200番台を名乗ってたのかな?

 塗装や車体は、およそ車歴95年には思えないほどきちんとした体裁を保っており、ある程度人の手が入っているように見受けられました。しかし、傷みが見られるのもまた事実であり、今後きっちり手入れしていかないと長期的な保存は難しくなるかなと言った印象でした。こうやって終点まで乗って見に来るオタクもいるくらいだから、末永く残してほしいですね。

◆あとがき


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