コミケの戦利品を紹介していく5 C101


私たちのコミケ録


この創作の世界の縁をみようと思うと、どこまで広がっているのか皆目見当が付かなくて、自分が見ていないものがきっとたくさんあるのはわかりつつも、どれくらい見てないのかと考えると、さっぱり見当が付かない。

積極的にもっとアンテナを伸ばせば、もう少し見当が付くのかなと思うけど、広さもあれば深さもあるしで、おそらく人生を費やしても多分追いつけないだろうなと思う。

まあ、そういうことは好きな人が好きなようにまさぐってもらえばいいだろうし、そういう人たちと接触が出来れば、自分はそれで十分である。

それに、買い集めていたら、置き場所が埋まる一方で、一般的な価値が付かないであろう、この知的文化財を保管するにはもっと広い場所が欲しい。そして、きちんと保管が出来る環境で無ければならない。

たいていは一度読んでしまわれてしまうけれど、湿気の多いところで保管したら、たちまち本はふやけてしまう。できることなら、地下にワイン倉ならぬ書庫を設けたい。



博物館 資料保存論的オタクグッズ保存法 -基礎編-

オタクグッズといえば、本に限らず、フィギュアだったり、アクリルスタンドだったり、その他諸々いっぱいある。たいていは部屋の片隅に置かれているものだけれど、部屋に置いているだけでは、経年による劣化が少しずつ始まる。

自分がかつて大事にしようと保存していたら、数年の地に発掘されると変わり果てた姿になっていたあるある。諸行無常、永遠のものはなしとむなしい気分を味わうもので、なるべくそういった事態にならないためにも長く保存するための知識を得なくては。

光、熱、水、空気は全て敵だ!

なるべく形を残しておくならば、空気と光になるべく触れない場所にしまっておくのが望ましい。CDやDVDも一見デジタルメディアは劣化しないと思いがちであるが、10年経つとやっぱり劣化する。特に温度の上下が大きいところは、それだけで記録面にダメージを受ける。

永年保存となると本当に難しい。貸倉庫でも借りれば、うまくいくだろうが、それも絶対では無い。物欲を満足させる趣味だから、最後まで面倒を見る甲斐性も身につけないところ


兵糧丸の本 兵糧丸と戦国菓子の本

兵糧丸とは戦国時代に、兵糧の補給のために携行食として開発されたもの。当時の兵糧丸は至る場所で開発されており、その製造法は場所によっては秘密とされていたらしい。この本は兵糧丸の作り方を初心者と上級者向けに紹介している。

上杉家の兵糧丸の作り方

とりあえず、まとまりやすい炭水化物ものを水分で固めて、蒸して固まったら、乾燥させるのが主な作り方の様子。まあ、昔のことだから、フリーズドライとかはさすがに無理。それができれば、保存がもっと効くんだけれど。


2冊目は戦国時代のお菓子と料理の本。細川家ゆかりの兵糧丸を紹介しており、細川家といえば、細川忠興、細川ガラシャ。細川忠興は江戸時代前期にかけての武将であり大名。細川ガラシャは明智光秀の三女で忠興の正室。切支丹であり、後に壮絶な最期を遂げたエピソードから映画魔界転生にも登場している。それはさておき。

その場でエネルギーになる炭水化物に麦にはビタミンB類が豊富。黒ごまは体内で合成できないリノール酸やオレイン酸などの必須脂肪酸が含まれている。蜂蜜も入っているので、いつでも戦えるようにエネルギーにすぐ変わる食事として最適かと。

自分だったら、ここに玉露の粉を混ぜてカフェインブーストで集中力の向上を図ってみたいかな。エナジードリンクでは小腹が空いてしまう人にはこういうものが案外あうかも。


ツナ缶の薄い本 Vol8

余りにもツナ缶が好きすぎて、自分だけのツナ缶も工場で作ってしまったというつわもの。同人ツナ缶を作ったところは多分ここしか無いと思う。今回の内容は新しく並んだツナ製品のレビューに加えて、はごろもフーズの製品から起きた異物混入事件について思いのままを語っている。


シーチキンの中に黒いアイツが混入していた SNSは炎上しはごろもフーズは大損害に

2016年10月にシーチキンLの缶詰の中から虫が一匹混入していた事件で製造元の興津食品に、はごろもフーズは9億円弱の支払いを求め、地裁は1.3億円の支払いを命じた。しかし、興津食品は去年の11月17日に控訴をしていて、この裁判はまだ終わっていない。

興津食品は50年来の下請け業者で、取引上のトラブルも無く、当時も増産を強く要請されていた状況であったという。しかし、この一件で衛生管理基準を遵守していなかった工場という風評が広まってしまった。

缶詰に入った異物は後から入った可能性もあった。が、缶詰に異物が入るケースは当然存在していて、ゼロで通すことなど、不可能な話。ゴキブリは薄い身体をしているので、マグロの骨を見つけられるX線検査でもすり抜けることが出来る。異物混入をしたことが事実であっても、もちろん対応はしていたわけで。しかし、はごろもフーズは下請け企業が全ての責任はそちらにあるといった一方的な態度を取ってきたのである。

それは、なんとなくわからないまでもないけれど、その後回収したシーチキンは転売していたことが明らかになった。食品の安全性は認めて問題が無かったと認識しているのではないか。売ることに問題は無いと思っておきながら、不良品を作った責任を押しつけているのはさすがにおかしいとわかる。それが、小さな取引ならともかく、半世紀近くもずっとやりとりしてきたというのに、相手を潰そうとしておいて利益を得ているその態度はどういうことか。

興津食品は問題が起きた工場も更地になっており、実質廃業状態になっているという。裁判記録は閲覧制限がかかっており、なんだか強者の理不尽を押しつけられてしまったかのように思える。

誰が悪いのかという憶測だけで決めるのは、悪手であり余計な火種を起こしかねない。しかし、ツナ缶を愛するものとしての筆者の思いがこの事件に筆を執らせたという気持ちは伝わってくる。ねがわくば、双方に納得がいく結末を迎えたいのは、ツナ缶を愛するものの他に関係者がみな望んでいるだろうけれど。


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