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【酸とエタノールの殺菌秘話】アルコール度数が低い酒でも細菌を死滅できたぞ

胃酸の力と殺菌メカニズム

胃酸(塩酸)は、口から入った微生物を殺菌する強力な酸性環境を作り出します。特に空腹時や食事初期は殺菌効果が高まりますが、食事が進むと酸性度は弱まります。

微生物の挑戦と耐性の謎

一部の微生物は酸に強く、胃酸ではなかなか殺菌されません。これらの微生物が腸に移行し、食中毒の原因となることがあります。

エタノールの登場:殺菌の新兵器

エタノールは低濃度でも微生物の細胞膜に変化をもたらし、酸と組み合わせると殺菌効果が飛躍的に増大します。手指の消毒にも使用されるエタノールの力に注目です。

実験結果から見えた驚きの事実

実験では、酸と低濃度エタノール混合液が、土壌微生物や細菌に対して強力な殺菌効果を発揮することが確認されました。これにより、アルコール度数の低い酒類でも微生物を殺菌できる可能性が浮上しました。

酸性の酒のチャンピオン:ワイン

赤ワインに含まれる有機酸とエタノールの組み合わせは、食中毒菌をほぼ完全に不活性化することが実験的に確認されています。ワインの殺菌効果は、酸性度とアルコール度数の関係にも依存しています。

他の殺菌ヒーロー:梅酒とカクテル

梅酒も有機酸とアルコール度数により、比較的強い酸性環境を作り出します。カクテルも同様に、酸とエタノールのダイナミクスに期待が寄せられます。

酸とエタノールの協奏曲:微生物の終焉

エタノールは微生物の細胞膜に穴を開け、酸性環境で微生物の細胞内pHを急上昇させ、生命分子の機能を奪い、微生物は死滅します。ただし、大腸菌O157はこのプロセスに対抗する仕組みを持っています。

未知の領域:ノロウイルスへの挑戦

ノロウイルスに対する酸・低濃度エタノール混合液の効果はまだ解明されていませんが、最新の研究から新たな知見が期待されます。ミクロワールドの謎は今も続いています。

ChatGPTより作成


酒で殺菌するという冗談はよくよく聞いていたけれども、胃の中でしか聞かないじゃんと突っ込むの野暮なので、愛想笑いで返事するのがお約束。

除菌用アルコールの濃度は70-90%で、入手が難しいのなら60%でもかまわないという。あまり、濃度が高すぎると常用してたら、皮膚が荒れてしまう。

それと、大腸菌O-157には酸とエタノールではあまり効果的出ない模様。だから、なんか腐ってるな、とかあまりキレイでない場所にあった食べ物を毒味よろしく、ワインで消毒なんてことは通じないそうな。

身体の中を殺菌するのは、とりあえず現実的ではないけれど、床のお掃除の仕上げにもいいのでは。さすがにお高いワインやビールでは匂いが残りそう。

なので、飲んべえ御用達の5リットル級の安い焼酎を常備しておこう。いざとなったら、お湯割り、牛乳割り、何でも行ける。


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