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水原通訳の問題は大谷選手の「シャドーの肩代わり」かもしれません

大谷翔平選手専属通訳だった、水原一平氏のスポーツ賭博に伴うドジャース解雇の問題には、びっくりしましたね。

報道では、水原氏がギャンブル依存症であったこと、6億8千万円もの金額を大谷選手の銀行口座から送金したことが報じられています。

いまや、世界中のメディアやSNSで水原通訳を責め立てていますす。

水原氏はなぜ、こんな大谷選手を裏切るようなことを引き起こしてしまったのか。

今後、明るみなっていくこともあるのですが、今回は心理学的な知見から、「シャドーの肩代わり」という概念を使って説明していきます。

シャドーとは何か


僕たちは、自分にとって好ましくないと思える感情や欲求を自分でも気づかないうちに抑圧して生きています。

ユング心理学によると、この抑圧された感情や欲求のことを、「シャドー(影)」と呼びます。

抑圧された感情や欲求は消えるわけではなく、表に出てこないシャドー(影)として、無意識下から僕たちを振り回してきます。

たとえば、「自分は強くあるべきだ」という理想としている男性がいたとおもってください。そういう男性は、自分の中の弱さを無意識下に抑圧しています。

そして、このように自分の弱さを抑圧している人は、身近な人、例えば家族や会社の同僚が弱さを見せたときに、それをなかなか受け入れることができません。

家族や同僚の悲しみや不安や孤独感に共感できないのです。

そればかりか、弱音を吐く相手に対してイライラしたり、あるいはムリヤリ元気を出させようとしてうまくいかないこともあります。

このようなとき、抑圧されたシャドーが、無意識下から、その人を振り回しているのです。

シャドーの肩代わりとは


あまりにも強くシャドーを抑圧している場合は、その人のシャドーを、
その人の家族や身近な人が代わりに表出する
場合もあります。

これを「シャドーの肩代わり」といいます。

たとえば教育者や医師など、社会的地位が高く、なおかつ周りから立派な人だと思われている人の子どもに、問題行動を起こすことがあるということが言われています。

親が、立派な善人として振る舞おうとするあまりに、自分の中のフラストレーションやネガティブな感情を強く抑圧していると、代わりに子どもが、
フラストレーションやネガティブな感情を発散する役割を引き受けて、問題行動を起こしたりするわけです。

この行動は、全く本人が自覚的に行っているのではなく、無自覚、無意識のうちに、やってしまうのです。

なんとも不思議な現象ですね。

肩代わりするのは、なにも家族だけではありません。

たとえば、「がんばればなんでもできる!」的な超ポジティブ、アグレッシブ型社長の場合です。

この社長は、自分の中のおそれや不安を抑圧していると考えられます。
これがシャドーとなります。

このような場合、経営幹部の誰かが、
「リスクをしっかり考えましょう」とか「もっと慎重になるべきです」
と主張する慎重派になったりします。

また、社内に大きなミスを連発する社員が現れたり、あるいは社内で不祥事が続いたりして、社長のアグレッシブな行動のブレーキ役を担ったりします。

これもシャドーの肩代わりです。こうして組織のバランスが保たれるのです。

大谷選手におけるシャドーとは


大谷選手は、メジャーリーガーとして、前代未聞の投手とバッターの二刀流を見事成し遂げました。MVPを2回受賞しています。
長い歴史と伝統をもつメジャーリーグの中でも、至上最高の選手として評されています。

そのために、たゆまぬ努力と練習を積み重ね、より良い成果のために徹底した自己管理を行っています。

今シーズンは、移籍先のドジャースと10年7億ドル(約1015億円)という記録的な契約を結びました。

人格にも定評があり、こんな卓越したパフォーマンスを発揮しているにもかかわらず、偉ぶることなく謙虚な姿勢を貫いています。

チームメイトへの感謝やリスペクトの気持ちを惜しみなく伝えます。
WBCでは優れたリーダーシップを発揮し、日本を世界一に導きました。

先日の韓国でのメジャー開幕戦でも、韓国でも大谷選手のファンが多いことが報じられ、日本と韓国の融和の一役買っているのではという報道もされていました。

まさにアスリートとして、誰もがうらやむようなスターとして、完璧さを見せているのです。そして、僕らも、大谷選手に対して、継続的なパフォーマンスだけでなく、優れた人間性の発揮も、知らず知らず期待することとなります。

とはいえ、大谷選手も完璧であろうはずはありません。

ところが、自分の理想のために、周囲の期待に応えるスーパースターでありつづけるために、自分の負の部分をシャドーとして抑圧しているのです。

それが、専属通訳だけでなく、運転手やキャッチボール相手にもなっていたかなり身近な存在である水原さんがシャドーの肩代わりをしたという解釈ができる訳なのです。



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