『もしもし、一番星』 #01 — 光って暮らして — by 阿部朋未
不完全な自分のままで書いてみようと思ったのは、ジリジリと夏の日差しが街を照らし尽くすようになる頃だった。
人はどうしてもきれいな部分を外へ見せたいと思ってしまうのが性だ。どんな作品も、ひいては普段の日常でさえも、これについては誰も彼も最早どうしようもない。
最近買った化粧品、スタバの新作、近年稀に見るほど人で溢れかえるフジロック。そりゃあ人間だもの、日々の愚痴だけでは心が荒んでしまうのもおかしくないし、見せたいと思う "きれいな部分" には純度100%の気持ちや想いだって