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はじめての京王駅弁大会

「京王駅弁大会」、正式名称は「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」。
京王百貨店新宿店にて、年始に約2週間ほど開催され、今年は1/7〜19まで。
なんと今回で第51回目という歴史ある催しで、要するに、デパートの催事場で行われる、全国各地の駅弁が集結する即売会です。

ここ数年よく飲んだり遊んだりしてもらっているライターの安田理央さんをはじめとする諸先輩がたが、毎年この時期になるとがぜん色めき立ちはじめ、それはもう全てをむしゃぶりつくすかのごとく、連日この駅弁大会を楽しんでいる様子がSNSなどを通じて伝わってきます。

きわめつけは「ロマ弁」なるイベントで、開催期間中の1日、有志が集まり、この駅弁大会でひとり数個の駅弁を買い込み、ロマンスカーで箱根へ。
といっても温泉旅行というわけではなく、行き帰りの道中で駅弁をつまみに飲むのがメインイベントで、箱根では酔い覚まし程度に駅前の温泉施設へ寄る程度。
すぐ帰路(帰りのロマンスカーでの宴会)につくという、酔狂かつ楽しそう極まりない遊びなのです。

毎年「なんだか楽しそうだなぁ」と思いつつ、きっかけもなくその波に乗れないでいたのですが、昨年の夏「ロマ弁」のライト版ともいうべきイベントに参加させてもらいました。
題して「夏のロマ弁」。
「京王駅弁大会」はその時期やっていないので、適当に好きな店で弁当やつまみを買って集まり、ロマンスカーで江ノ島まで行って帰ってくる。
もちろん道中はずっと宴会。
といった内容だったのですが、これがすこぶる楽しかったのです!

そうなると、いよいよ本編である京王駅弁大会にも行ってみないとなぁと思うのは必然。
そしてついに今年、その神聖なる会場に足を踏み入れてきました!

お邪魔したのは本日。
つまり大会初日です。

「何はともあれ、オフィシャルサイトにpdfでアップされるチラシで予習せよ」とは、先輩たちのお言葉。
素直にそれに従いつつも、けっきょくは右も左もわからないままにひとり、新宿の京王百貨店へと足を運びました。

ここが、聖地…

1階で「本チラシ」をゲットし、7階催事場へ

そこかしこから漂う祝祭感に期待が高まる


実際に7階に着いてみるとそこは戦場!

さすが老舗人気イベントというか、駅弁ファンの人、人、人の洪水の中、雰囲気に飲まれずに会場を一周するのが精一杯といった感じの、ものすごいにぎわいでした。

元来食べ飲みが大好きなので、それぞれのブースを眺めながら歩いているだけでも楽しいのですが、「輸送!」「実演!」「復活!」「対決!」など、やたらと心あせらされる言葉たちが飛び交い、「最後尾」の立て看板がそこかしこに林立し、いたるところに大行列が発生するという状況に、何をどうしていいのかわかりません。
それでもなんとか、いくつか単純に「食べてみたい」と目星をつけていた駅弁の中のひとつを発見し、運良くすんなりと買えそうだったので即購入。
「とりあえずは体験した」という事実を胸に、今日のところは、と、そそくさと会場をあとにしました。

その後は近くの新宿中央公園に移動し、初めての(京王駅弁大会の)駅弁をじっくりと味わうことに。

ゲットした2弁

右が目当てのひとつだった、兵庫県 山陽新幹線 新神戸駅「神戸名物ステーキ&しゃぶしゃぶ弁当」(1,200円)。
左は、お土産用にかった「明石名物ひっぱりだこ飯」(1,000円)。

ひっぱりだこ飯は、完成度が高いという噂を聞いて一度食べてみたいと思っていたのですが、右の弁当の隣に売っていたので「こりゃいいや」と購入しました。

ではさっそく、ステーキ&しゃぶしゃぶ弁当を頂きましょう!

パカッ……おおおおおー!

ちなみに今日は実は出社日なのですが、会社では年に一度開催される飲めや歌えの事務所新年会が開かれており、そこを抜け出してのこの状況なので、自動的にビールを付けます。

第一印象は、「こんな贅沢な弁当、見たことない!」。

半分がしゃぶしゃぶ、半分がステーキ、下にご飯。

箸休めとして、小松菜お浸し、くるみ甘煮、さくらんぼグラッセが乗っています。

まずはステーキを一口。
弁当なので冷めたなりの(?)歯ごたえは感じますが、その分ギュッと詰まった肉の味わいがたのもしいですね。
最近、脂たっぷりの肉より赤身系が好きになってきたこともあり、かなり好きな感じ。

ステーキソースがしみたご飯がまたうまい!

次はしゃぶしゃぶを

先に肉だけを口に入れると、思いのほか薄味で「え?」って思うくらいだったのですが、ご飯を追うと印象が一変。
これ、ステーキの時は肉の味が強くて気づかなかったんですが、カツオダシの効いた炊き込みご飯になってるんですね。
こちらに塩味がしっかりと付いていて、一緒に食べると肉の上品で強い旨味がぐっと浮きたつようで、たまりません!

あっちを食べたりこっちを食べたり、たまに箸休めをつまんだりと、一箱の中に無限の楽しみが詰まっているのが弁当の良いところ。
さらに、そんな弁当が無数にひとつの会場に集まってるんだから、なるほどなー、これは楽しいわ。


「この値段じゃ、うまいのは当たり前だよなぁ」とか「これ、レンジでチンした方がさらに美味しく食べられるんじゃ…」とか「同じ金額で、できたてのあったかいご飯、あれもこれも食べられるなぁ…」とか、それ絶対言っちゃダメ的な言葉が頭をよぎる瞬間もなくはないのですが、やっぱり同じような楽しみって他になく、僕も徐々にこの世界の深淵を知っていきたいな〜と思った次第です。

というわけで、2016年の京王駅弁大会、個人的な目標を立ててみました。

「トータル5弁食べる!」

……少ないかな?
まぁ初心者なので無理せずそのくらいから始めてみようと思います。


新宿駅へ戻る時に見つけた、次は必ずここで食べようと心に決めたスポット


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