【GWのおともに】さまざまなSOGIのあり方、人の感じ方などを知れる一冊――パラソルおすすめ本まとめvol.2

国立市の条例が目指す「一人ひとりが性別に関わらず自分らしくあるための社会づくり」の拠点として開設された、男女平等参画ステーション「パラソル」。各種相談の他、出前講座や情報発信を行っています。

情報発信の取り組みの中で、定期的に発行している情報誌では、毎回スタッフがおすすめする本を紹介しています。今回のnoteでは、情報誌vol3~4で紹介したスタッフおすすめの本をまとめて紹介していきたいと思います!

赤ちゃん本部長(竹内佐千子著)

<スタッフのコメント>
突然体だけが赤ちゃんになってしまった本部長。上司や部下、取引先などの理解やサポートもあり、仕事は続行中! 短いお話の中で、自然に存在する多様な生き方や価値観に、私たちの生活の中にも色々な多様性がそこら中にあるのだろうなと思わせてくれる作品です。

男が痴漢になる理由(斉藤章佳著)

<スタッフのコメント>
今や世界に知られる「痴漢大国」。日本の痴漢は、津波やラーメンのように“世界語”になりつつあるそう。加害の動機が性欲だけではないこと、犯罪者や依存症の心理、日本人男性の感情の言語化の困難からくる家族問題、再犯防止プログラムの詳細など、痴漢行為の実態が、関連するさまざまな問題とともに網羅的に読み解かれています。

花嫁は元男子(ちぃ著)

<スタッフのコメント>
恋愛をして、結婚をしたある仲のよい夫婦。ただ、他の夫婦と違うのは、花嫁がトランスジェンダー女性であること。LGBTの最新事情もていねいに描かれるなか、それぞれのストーリーに登場するキャラクターの話から、さまざまなSOGIのあり方、人それぞれの感じ方などを知ることができる1冊。

炎上しない企業情報発信 ジェンダーはビジネスの新教養である(治部れんげ著)

<スタッフのコメント>
企業や自治体のCMなどがインターネット上で「炎上」する事例を耳にすることが多くなった。制作者は多くの人が共感するように工夫しているはずなのに、なぜ批判されるのか? 本書では、解決策として「ビジネスパーソンもジェンダー視点(社会的性差)を持つこと」を提案する。

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問(一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同 著。佐藤文香 監修)

<スタッフのコメント>
一橋大学のジェンダー研究のゼミに所属する学生が、友人·知人から投げかけられた29の素直な問いに真正面から向き合う。答えは、ホップ→ステップ→ジャンプと段階を踏んで理解を深められるようになっており、学生たちの答えを読みながら、自分の思考を深めたり、誰かの考えを聞きたくなる一冊。

すきっていわなきゃだめ?(辻村深月著)

<スタッフのコメント>
「すきなひといないの?」「すきっていわないの?」 まわりのみんながしている「あたりまえ」の会話の奥で感じている、主人公の本当の気持ち。さまざまなことを外側から決めつけず、読み手の想像力を信じてくれるような、柔らかさと余白のあるステキな絵本。

はじめよう! SOGIハラのない 学校・職場づくり(「なくそう! SOGIハラ」実行委員会 著)

<スタッフのコメント>
SOGI(性的指向・性自認)にもとづく深刻な人権侵害であるSOGIハラは、性的少数者に対してだけでなく、日常に起こり得ます。いわゆる「ホモネタ」や無視、SOGIを許可なく第三者に暴露するアウティング、望まない性での生活の強要など、マンガや事例などを交え丁寧に解説された必読本。

話し足りないことはない? -「対人不安が和らぐグループセラピー」 (アンナ・フィスケ著、枇谷玲子訳)

<スタッフのコメント>
対人関係に悩んだ作者の体験から生まれた漫画。軽度の対人不安を抱えた参加者たちは、週に一度、日常で感じた不安や違和感、過去の傷を各々のペースで話していきます。「話す」ことで自分と他者とのボーダーに気づく、グループセラピーの効用を教えてくれます。

パラソルは、国立市の条例が目指す「一人ひとりが性別に関わらず自分らしくあるための社会づくり」の拠点として開設された、男女平等参画ステーションです。各種相談の他、出前講座や情報発信を行っています。詳細は、WebサイトやSNS(FacebookTwitter)などからご覧ください!

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