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性的同意(セクシュアル・コンセント)って、知っていますか?

相手の合意のないセックスは人権侵害、性行為ではお互いの意思を確認して

性的同意(セクシュアル・コンセント)は性行為の際に、互いの意思を確認することをいいます。「同意のない性行為はすべて性暴力・レイプである」とみなす法律を整備する国が増えていますが、日本は性行為の際に暴行や脅迫があったという事実がなければ性暴力とみなされない現実があります。

たとえ法的に性暴力とはみなされなくても、相手の同意なく性行為に及ぶことは、相手の人権を侵害する行為にあたります。恋愛対象であったり性的欲求を感じる性別の相手や、付き合っているパートナーが「家に泊まりに来たからといって、セックスがOK」なわけではありません。

日本ではとくに女性の場合、はっきりと自分の意思を伝えない奥ゆかしさや恥ずかしさを美徳とする文化もあります。しかし、性行為は自分と相手の気持ちを前提にした大切なコミュニケーションの1つともいえます。

お互いの意思と同意が必要であるということ、そのことを話し合える安心で安全な関係性、それらがなければ性被害や性暴力につながる場合もあることなどについて、ぜひ一度考えてみませんか。

チェックしてみよう! 性的合意はとれていますか?

京都市男女共同参画推進協会が発行した『Gender Hand book』の表紙

ここで京都市男女共同参画推進協会が発行した『Gender Hand book』を参照しながら、性的合意がとれているかチェックしてみましょう。一つでもあてはまったら、性的同意は取れていないということになります。

☐ 二人きりでデートに行くことは、性行為を前提としている
☐ キスをしたら、性行為をしてもいい
☐ 相手がイヤと言っていても、「イヤよ、イヤよ、も好きのうち」なので、性行為をしてもいい
☐ 相手がイヤと言ってなかったら、性行為もOKのサインである
☐ 酔った勢いで、性行為に及ぶのはしかたがない
☐ 互いに成人していれば、性行為の際に同意を求める必要はない
☐ 家に泊まるのは、性行為をしてもいいというサインだ
☐ 付き合っていれば、性行為をするのは当たり前だ
☐ 同じ相手に、毎回、性行為の同意を取る必要はない
☐ ナイトクラブに来る人は出会いや性的交遊を求めて来る人が多いので、性行為に際して同意を取る必要はない

▲パラソルが作成した「性的同意」に関する動画です

パラソルでは、「生きかた相談室」(予約優先)を、水曜日を除く月~金曜日の10:00~18:00、土日祝日の9:00~16:00に受け付けています。

今回ご紹介した性的同意に関するお悩みはもちろん、自分らしく生きていくうえで課題となる様々な不安や悩みをお伺いします。プライバシーは必ず守りますので、安心してお問い合わせください(相談の詳細はこちら)。

パラソルは、国立市の条例が目指す「一人ひとりが性別に関わらず自分らしくあるための社会づくり」の拠点として開設された、男女平等参画ステーションです。各種相談の他、出前講座や情報発信を行っています。なお、今回の記事は、情報誌vol.03で紹介した内容の転載となります。

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