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私のからだは私のもの――座談会「みんなで話してみよう!生理のこと」

2022年3月11日、パラソルは座談会「みんなで話してみよう! 生理のこと」を開催しました。Youth Terrace(ユーステラス)さんとの協同で企画。悩みを周囲に話す? どうやってうまく付き合う? 男性や周囲の人ができることは?など話す機会が少ない生理のことを議論しました。今回は、情報vol.9で掲載した本座談会のレポートを一部編集して紹介します!

参加者:進行役2名(ユーステラス アンバサダー学生)、アドバイザー1名(助産師)、参加者9名(高校生3名、大学生4名、一般2名)

①生理のこと、周囲と話す?

参加者:全く話さないですね。

参加者:私は女子校出身なので、そのときは気軽に話してました。

参加者:理解してくれる人なら話せるけれど、祖母に「生理は我慢するもの」と言われたりして、あまり良い思い出がありません。

参加者:政治家の方が「生理の貧困が問題なら、月経カップ*)を使えばいい」と安易に言っていたことに腹が立ったのを思い出しました。

*)生理中、膣内に挿入して経血を溜める生理用品。繰り返し使えるメリットがあるが、管理の手間などの理由から、日本で利用する人がまだ少ない。

②男性は、生理をどう思う?

参加者:なかなか話しづらいですね。知ろうとする時点で、結構ハードルは高い気がします。

参加者:「当事者じゃない」という圧力があるような気がします。

参加者:話題に出すと他の男性から変なやつだと思われたり、「彼女がいるのか」と茶化されたりと、からかいの対象になるイメージです。

進行役:きょうだいに女性がいるので何となく学べましたが、それがないと知る機会が少ないですよね。

座談会の様子

③どうやって情報を得る?

参加者:YouTubeやInstagramなどのSNSが多いですね。

参加者:正確に情報を発信している人は増えているけれど、たどり着けている人と、そうでない人の差が出てきている印象です。

助産師:学校の教科書でも学べるけれど、簡単な説明やコラムしかないので、不十分だと思います。

④生理のこと、どう変わっていくと良さそう?

参加者:学校の性教育は、男女別々でした。分けることによって、「隠すもの」という認識が生まれてしまっているような気がします。

助産師:タブー視せず、辛いときは配慮しあい、助け合える社会になるといいですよね。生理の場合「生理休暇」はありますが、これと同様にメンタルの調子が良くないときなどでも気軽に休めるような制度があったらいいかもしれませんね。

参加者:何かを変えようとするとき、公教育や政治をどうするかという大きな話になりがちです。しかし、大きな変化だけでなく企業や身近な環境の中で少しずつ意識と行動を変えていく必要性を感じます。

生理の貧困とは

出典:厚生労働省

厚生労働省が2022年3月に発表した調査結果によると、コロナ禍で「生理用品の購入・入手に苦労したこと」が「よくある」「ときどきある」と回答したのは回答者の8.1%(244人)となりました。

購入・入手に苦労した理由には、「収入が少ない(37.7%)」「自分のために使えるお金が少ないから(28.7%)」「その他のことにお金を使わなければいけないから(24.2%)」などが挙げられています。

パラソルは、2022年9月から新企画「ふらっと!しゃべり場」を始めています。ジェンダーや生きかたをトークテーマに進行する、誰でも参加できる交流会です。第2回は10月1日(土)16:00~18:00。トークテーマは、「なかなか話せない!?ジェンダーのことを話したい!!」となっています。詳細や参加方法、問い合わせについては、こちらのページをご覧ください!

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