星の王子様とラフマニノフ
有名なフレーズなのでご存知の方も多いかもしれせんが、大好きで大切にしている『星の王子様』のなかにでてくるフレーズです。
フランス語を学び始めたばかりで、文法やらもまだまだだったときでさえ、このフレーズだけは耳で覚えて諳んじることができたくらいずっと大好きです。
そして大切な思い出もあるフレーズです。
大切なことは、目に見えないとわかっていても、どうしても目に見えることを追いかけたくなる時が私はいまだによくあります。
でもそれさえも、「なぜその見えるものが欲しいのか」と考えると、本当に欲しいものはそれを手に入れることで感じられる『幸福感』『安心感』などという結局目に見えないものです。
今自分に与えられているものが当たり前になりすぎて、その凄さをつい忘れがちになり、一人ぼっちな気持ちになって拗ねてしまうこともあるけれど、生きている時点で、もはや天文学的な数の人たちの想いや営みの中に自分が在るということを忘れずにいたいです。
そして「自分は一人ぼっちだ。。。自分なんていてもいなくても同じなんだ」そんな風に感じている人たちが、人の美しさに触れることができますように。
人間の闇に虚無感さえ感じるときが多々あるけれど、やっぱり美しい光もあって。
このラフマニノフを聴いていると、その美しい光の部分を感じることができて涙が出てきます。
(どの方の演奏もなんかものすごいです)
きっと闇を抱きしめるために、ラフマニノフも作曲していたのかなと。
演者の方も音楽を奏でることを通して、自然と自分の光と影を統合しているのかもしれないな、なんて思ったり。
人が芸術を愛するのは、それを創作したり演じたりする側も、観たり聴いたり感じたりする側も、芸術を通して自然と自分の影の部分を抱きしめられるというか、光を当てて包み込むことができるからなのかなと、ラフマニノフを聞いていてふと思いました。
私は、ラフマニノフはじめロシアの作曲家の音楽が壮大で深遠な感じがしてとても好きです。
文学は私には難しく、読んだことがあるのは数少ないですが、読んでいると広大なロシアのシベリアの光景や、雪の降り積もった美しい都市が目の前に広がるようで(行ったことないので想像ですが)、その感覚が好きでした。
人間の創った美しいものたちを、讃え合うことに溢れた世界を祈ります。
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