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1 家庭裁判所「子を引き渡せ」に対する元妻らから即時抗告

 前回までに家庭裁判所の審判が出ました。家庭裁判所は両者がこれ以上争うことなく、円満に引き渡しをすることを提案してくれましたが、相手方は応じず。
「審判を見て対応を検討したい」
との事でした。

抗告の理由について

 審判はとても丁寧に相手の主張を汲んだ上でそれでもなお、相手の主張は認められないとしたものでしたから、これ以上、相手には抗告をする理由はありませんでした。そこで相手方が何をしたかというと、なんと驚くことに審判が出た後に抗告理由を作り出したのです。

 元妻と相手方弁護士橋本は、まだ幼い三男については、彼が強く父親との面会を求めていたこと、裁判所が年齢からまだ三男の意向を尊重しない事などから面会の機会が作らざるを得ない時には三男を面会に当てていました。
 しかし、裁判所がその意向を気にし始める年齢(10~11歳)に達していた次男については、決して私と2人でゆっくり話をする機会を設ける事はありませんでした
 子らとの面会が許されたのは次男が土曜日授業があって面会ができないような週末を指定されたり、次男に会えたとしても元妻の監視が常にある状態であったりして、決して次男と私がゆっくり語らい合うような場面は許されませんでした。代理人弁護士を通して次男と2人で会う場も設けて欲しい事を伝えましたが、それは無視されていました。
 それは次男に対して、元妻の一方的な言い分を聞かせ、事実と異なる説明を聞かせても、誰からもそのことを指摘、訂正させないためでした。次男は私と会ってもただ遊ぶ時間を過ごすだけ、しかも母親の監視付きであれば自由な発言はできませんし、三男が一緒であれば、三男が父と遊びたがるので、自分は一歩引いた立場で三男を優先させざるを得ませんでした。
 子の連れ去りが起きるまでに家庭で何があったのか、何故父親がすぐに自力救済をしてでも迎えに来れなかったのか、母親が訴訟の場でどんなにひどい嘘を重ねているのかなどを彼は知る由もありません。
 そして既に子の連れ去りから11か月が経過していました。その間、子らは一方的に連れ去られ、以前在籍していた学校の友達などと会う事はもちろん連絡を取る事すらできない日々が続いていました。11か月以上前の様々な事情はどんどん彼の記憶から消えていくのでした。

新たに作られた証拠

 もうこれまでに相手は主張立証を尽くして来たのでしょう。即時抗告に使える「新たな事実」を示す証拠は無かったのかもしれません。しかし、彼女らは無ければ新たに作り出すのです。それは、私や私の家族、そして彼にとって元居た学校の仲間と次男を疎遠にした上で、
「新しい暮らしに馴染んだ今更、いまさら元の学校に転校なんてしたくない」
と子どもの口から言わせる事でした。
 思い出してみてください。次男は連れ去りから5か月後に行われた調査官調査では、

と答えていたのです。詳しくは下記参照ください。

そして裁判所は子を引き渡すよう、元妻やその代理人弁護士の橋本に提案しますが、彼女らは回答を引き延ばし、審判を貰うまで判断しないとして違法な子の監護をのらりくらりと継続しながら、次男たちが元居た環境との疎外を図り、母親の下での環境に馴染むよう時間を稼いでいたのです。
 即時抗告が起こされたのも、当然その期限である2週間の終了間際でした。1日でも長く時間を稼ぐことで、彼女らは父親と楽しく過ごした時間を記憶の彼方に葬り去り、新たな生活に子らが馴染むようにしていきます。これも橋本弁護士が言う、「学び落とし」なのでしょう。

控訴理由書

どこまで次男の本意で書いたものかはわかりませんが、次男の直筆で
「いまさら名古屋に戻りたくないこと」
「このまま東京でできた友達と過していきたいこと」
などが記された手紙が私ではなく、私の父宛てに送付されます。
私の父は、法廷で相手方弁護士らが私に対していかに酷い誹謗中傷を繰り広げたか、またどんなにたくさんの虚偽主張、偽証がなされたか知りません。当然元夫婦当事者にしか分からない事もたくさんあります。そんな中、孫から、
「裁判所の判断を無理に押し付けるのではなく、孫の意思を尊重してもらうよう感情に訴えた手紙」
が出されたのです。なんとも卑劣な手段であろうと思います。

 そしてその手紙が即時抗告の理由、証拠とされました。祖父宛てに送る手紙を事前にコピーを取っておいて、子どもの意思として提出がされたのです。まさに証拠がなければ作ればいい…。そんなやり方でした。子どもの意向は母親の監護の下に留まる事であるのに、家庭裁判所はそれを軽視あるいは無視していると言うのが相手の主張であり、更に答弁書にて丁寧に潰したはずの相手の虚偽主張が抗告理由書で繰り返し主張されました。
 「嘘も100回重ねれば真実になる」とは、ナチスのヨーゼフ・ゲッベルスによるプロパガンダを語るときによく引き合いに出されるフレーズで、例え間違った内容のことでも同じことを何度も耳にするうちに、人はやがてそのことが本当であると信じるようになる・信じたくなる現象があることですが、相手方弁護士は、何度私たちがその主張の矛盾を指摘しても、正しい事実を持って訂正しても、ものによっては明白に証拠と矛盾するような主張であったとしても平気で嘘を重ねた主張を繰り返します。

 丁寧に書かれた審判を受けてそれを受け入れるのではなく、新たに証拠を作成してまで既に論破された嘘を重ねて主張する相手方弁護士と元妻にが作る控訴理由書には「正当な理由」が無い事は素人の私の目からみても明らかでした。
「ああ、この人らは自ら起こした訴訟であるにも関わらず、気に入らない結果はやはり受け入れないのだ」
と思い知るには十分な出来事でした。
 私たちもそれを受けて、新たな戦いに応戦しなければなりません。訴訟に巻き込まれた事のある当事者の方ならお分かりになると思うのですが、もう家庭裁判所の事件は終わっていますから、高等裁判所の即時抗告は別事件です。また新たに着手金が発生します。それなりの仕事をしていただいていたので、自分の代理人弁護士に着手金が発生し、それをお支払いする事は当然と考えますが、こうやって私の意図に関わらず、子の連れ去りに遭えば、相手がわがままを言うだけで、それに対応するためにこちらの費用も嵩んでいきます。そして、別居親側の弁護士は苦労ばかりで報酬に見合った仕事とはとても言えないでしょう。
 それに対して連れ去りをして子の実行支配をしている方の弁護士にとってはマニュアル通りに時間を稼ぎながら元夫が加害者だったと嘘をつくだけの簡単な仕事です。濡れ手に粟の仕事なのでしょうね。より多くの事件数を稼げば稼ぐほどチャリンチャリンとお金が入って来る仕組み。よほど倫理観が欠如している人でなければとてもできない仕事のように私には思えます。

次回について

長くなってしまったので、続きは次回にします。家裁でのやり取りと異なり、高裁での即時抗告は書面審議の1回のみで終了でしたからあと1回で終わるかなと思っています。また記事の更新をお待ちください。

 これからも記事を追加していきます。感想やリクエストなどありましたらTwitterでお知らせいただけると大変励みになります。
よろしくお願いします。

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