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赤い羽根の2021年度決算書が3種類あった

 赤い羽根募金を運営する中央共同募金会(以下赤い羽根)は複数回に渡ってアップロードした書類をサイレント差替をした形跡があります。その件の内容になりますが会計書類を扱うのでいつもより固い内容になっています。ただし私が数字を読めないので難しいことには触れずにさくさく読めるよう書いたので最後までお付き合いください

サイレント差替

私が赤い羽根福祉基金に関する分だけ確認しただけで7ファイルにサイレント差替をしたらしい痕跡がありました

サイト上に2つ以上の同名ファイルが確認できたリスト
タイトルの新旧は筆者がつけている

確認方法は簡単で公開しているpdfファイルのURLの数字をいじるだけです

https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/akaihanekikin-2020shinki-1.pdf

例えばこちらの場合、公式サイトで公開されているURLの「2020shinki-1」の部分を「shinki」もしくは「shinki-2」に変えるだけです。このファイルの場合は「shinki」が正解で、「エンパワメントかながわ」というNPOの所在地が東京都になっていたのを神奈川県に変更しただけであることが分かります。修正版がないpdfファイルの場合は「-1」のような表記が公開URLにはありません。下記が「shinki」ver.の差替前のファイルです

https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/akaihanekikin-2020shinki.pdf

このようにサイレント差替といっても軽微な変更の場合もあります
そうじゃない場合もあります

先日の記事でも触れた通り2021年度の赤い羽根福祉基金では、
若草プロジェクトへの1000万円の助成がサイレントで削除されていました

旧版
若草プロジェクトに1000万円
新版
若草プロジェクトの存在が消えてる

しかし、私の常識では考えられない書類をサイレント差替していた疑惑が浮上しました。それは決算書です。

3つの赤い羽根2021年度決算書

昨日深夜に衝撃のツイートが出ました

https://twitter.com/himasoraakane/status/1616862755558162432

決算書が差し替わっている…?
そんなハズはないと私が確認しましたが事実でした…

赤い羽根公式サイトでは2021年度の決算書類として以下のpdfがリンクされています

https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements-2.pdf

この「statements-2」の部分を「-1」「何も無し」にすると…
以下のように「令和 3 年度 会計決算書」というタイトルの書類が見つかりました。
3つ。

https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements.pdf

https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements-1.pdf

そうか、決算書が3つあるのか。なるほどですね……

3つ???

なお作成日時は
無印 2022/06/22 14:20:34
「-1」2022/11/28 17:18:24
「-2」 2022/11/28 17:46:07

となっています。
無印をアップして半年ほど経過した後で修正が2度入っていますね
なおこの差替について赤い羽根からのアナウンスはありません

それぞれ何が違うのか?

私は会計の専門家ではないので数字の部分については触れません。
(ただざっと見た限り数値が異なっている部分は見つけられませんでしたので安易に改竄などと言うのは絶対に避けて下さい

私でも分かる差異のみ触れるとまずページ数が異なります
無印は40P、1&2は50Pです
そして下記図の通り表の構成が異なってます
これ細部の修正どころじゃないですね

無印14P
https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements.pdf
「-2」14P
https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements-2.pdf

謎に追記された「独立監査人の監査報告書」

 無印は「監査報告書」という段落で終了する構成なのですが、
1&2には「独立監査人の監査報告書」という4Pの項目が追加されています。
内容については前述の通り会計知識が不足しているので触れませんが特筆すべきは2022/5/13という日付です

何故5/13に報告されていた文書が6/22の決算書には登場せず11/28の版に突如現れたのでしょうか?わかりません


https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements-2.pdf
https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements-2.pdf
https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements-2.pdf
https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021financial_statements-2.pdf


理由の考察

タイムライン

前回の若草プロジェクトの赤い羽根基金の1000万円が消えた記事の内容と、
最新情報を併せたタイムラインは以下のようになっています

筆者が作成

 若草プロジェクトは
2020年度973万円、
2021年度26万円を赤い羽根福祉基金から助成されたと報告しており、これは合計1000万円になるので使いきれなかった分を繰り越したのだと思われます。他のNPOでも赤い羽根福祉基金を繰り越している例を確認出来たのでこの事は容認なのでしょう。
 しかし赤い羽根は2021年度も若草プロジェクトに1000万円を助成した旨のpdfを2021/4/5に公開していましたが2022/11/11に若草プロジェクトの名前を削除して差し替えています。1年以上公開されていたpdfを11/11に突如差し替えた理由はなんなのでしょうか?

差替の前日に起きたイベント 「監査の決定」

 その考察として暇空茜さんは11/10に起きた「東京都若年被害女性支援事業に対する監査の決定」を挙げています。若草プロジェクトは若年被害女性支援のメンバーです

若年被害女性支援への監査が決定した翌日に、
赤い羽根福祉基金の助成リストから若草プロジェクトへの1000万円が消える

んー、偶然ですね

仮説の仮説

  最後にワーストケースとしての仮説を提示して本noteを終えます。
 あくまで仮説であり何ら犯罪性を示唆するものではありません

若草プロジェクトは2021年度の「まちなか保健室」事業において赤い羽根助成金と東京都若年被害女性支援の委託をダブルで受けた

東京都要綱「4の(1)の②」によりダブルの補助は委託の対象にならないと判断された為に赤い羽根福祉基金2021を辞退

赤い羽根はその旨を受けて2021年度の若草プロジェクトへの1000万円の助成金を取りやめるも何らかの事情でアナウンスせずpdfもそのままに

2022/11/11 
監査請求が決定したので内部で処理できる助成決定pdfのみサイレント修正

決算書に上記の変更を加える為には内部だけでは不可能なので
監事や公認会計士に相談する

2022/11/28
承認が得られたので最新版の決算書をサイレント差替

筆者による完全なる想像


んー、一応の辻褄は合う気がしますが何の証拠もありません。
この件、さすがに若草プロジェクトor赤い羽根からアナウンスがあると思うので続報を待ちたいと思います。

以上です

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