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大事なことは「続けること」

「さ、お風呂の掃除してや」

夕飯の用意を始めた奥さんから指示が出る。二日に一度のお風呂の掃除(といっても浴槽の水を抜いて、モップで浴槽をこするだけだが)は私の仕事。

大して汚れていないので、きれいになった実感がないのは毎度のこと。モップを浴槽に沿って上下に動かしていると、特に面倒だとも思わず当たり前のようにやっているこの作業っていわゆる「ルーティーン」だな、とふと思った。

スポーツ選手がパフォーマンスを最大化するために行っていることで一気に有名になった「ルーティーン」。私がやっていることはそういう意味での「ルーティーン」ではなく、昔から使い慣れている「ルーチン作業」という言葉の方が意味合いとしてはあっている。

週末の朝食の準備、1週間分のシャツのアイロンがけ、猫たちのお部屋の掃除。考えてみれば生活の中にルーティーンはたくさん存在する。

最近ルーティーンに加わったのは、お風呂掃除の合間のプチ筋トレ。

何かで知ってaudibleで聴いたある本に書かれていたのは、わざわざそのために時間をとって、さらに背伸びして高いレベルのことをしようとするから三日坊主になって習慣化しないのだ、大事なことは「続けること」なのだから、何かのついでに、かつ簡単に続けられる程度の負荷からスタートするのだ、と。

浴槽の水を落としている間の待ち時間に、スクワットと壁を使った腕立て伏せ。お風呂掃除は二日に一回必ず行うので、このプチ筋トレも二日に一回は必ずすることになる。回数も大して多くないので、今日はきついからやめよう、ということにはならない。

本当にプチな筋トレなのでどこまで効果があるかはわからないものの、確かにここ数ヶ月は続けられている。少し負荷を増やしてみたりもできている。

意外と軽視されがちな(ルーチン作業の方の)ルーティーン。しかし、ずっと続けられているからこそ、浴槽が汚れていくスピードは格段に遅くなっているし、猫たちの部屋は清潔に保たれているので病気にもなりにくい。

私のパン作りも、特別な予定がない限り週末には必ず取り組むと決めて2年以上継続できているので、立派なルーティーンになっている。

人生に潤いを与えてくれる大切な取り組みであるパン作り。本当はもう少し回数を増やしたいところではあるが、サラリーマンをしている限りはそうはいかない。でも、大事なことは「続けること」なので、あまり焦らず今のペースを守って取り組みを続けていくことにしよう。

そのうちに、当たり前のようにパンが作れるようになって、次のステップが見えてくる時がやって来るに違いない。

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