本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月4日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。
[*記事サムネイル画像:ロシア報道情報サイト“リードフカ”記事より]
ロシア軍、受刑者兵士の扱いを変更か?
報告書原文の引用(英文)
日本語訳
あるロシア報道情報サイトの3月4日付報道の主張によると、ロシア軍はシュトルムZプロジェクト(「シュトルムZ」特別受刑者部隊をつくったプロジェクト)を取り止め、シュトルムVプロジェクト(受刑者をロシア正規軍の既存部隊に割り当てるプロジェクト)に切り替えたとのことだ。この報道情報サイトは、シュトルムVプロジェクトによって、シュトルムZ所属の受刑者が正式に恩赦を得るために切り抜けなければならなかった法的グレー・ゾーンがなくなると主張した。同サイトはまた、シュトルムVプロジェクトに加わることでロシア軍で軍務に就く受刑者が、恩赦を得る目的で、(シュトルムZ所属受刑者兵士のもともとの従軍期間である)6カ月より長く軍務に就くことが期待されているとも主張している。また、ロシア軍が「ハイリスクな」強襲任務の遂行用に使ってきたシュトルムZ受刑者部隊を解体することは、動員兵と契約兵士(コントラクトニキ)によって構成されたロシア軍正規部隊が今後、シュトルムZが遂行したのと同様の強襲任務を行っていくことを意味すると、この報道情報サイトは主張した。