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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 03.12.2023

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 3 December 2023

日本語訳:

  • 敵側の地上発射型防空兵器システムに打ち勝とうとするロシア・ウクライナ双方の取り組みは、この戦争における最も重要な競争の一つであり続けている。ロシア側では、SA-15[9K330]トール短距離地対空ミサイル・システム(SAM)が、極めて重要かつかなり効果的な役割を演じている。

  • 15kmの最大射程をもつSA-15は、ロシア陸軍対空部隊によって運用されており、その設計は前線の地上部隊の防空を目的としている。これはSA-22[96К6]パーンツィリのような他の短距離システムと対照的であり、パーンツィリのような他の短距離防空兵器はロシア航空宇宙軍によって運用され、主に指揮結節点、長射程SAM、空軍基地の防空にあたっている。

  • ウクライナで入念につくられたロシアの前線防空ネットワークのなかで効果を発揮すべく、SA-15は現在、ウクライナ側無人航空機の行動に対抗する目的で主に使われている。現在の戦争のなかで示されたこの兵器システムの主な制約要素の一つに、操作要員の耐久力という問題がある可能性は高い。このシステム1つに割り当てられる要員が3名のみという設定になっていることで、長期間にわたる高度警戒態勢の維持が、極端なほどの耐久力の試練になっている可能性は極めて高い。

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