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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 15.04.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 15 April 2024

日本語訳

  • ロシアは、ロシア連邦軍に加わってウクライナで戦わせるために、外国籍者への入隊宣伝と勧誘を続けている。最も新しいパンフレットは英語で書かれており、ロシア軍内の「特別な」部隊に参加することを外国人に求めている。また、そのパンフレットには、月給2,200米ドル、契約金2,000米ドル、ロシア・パスポートの供与、無料の医療と訓練が強調されている。

  • オンライン上の募兵広告だが、2023年中頃の期間はアルメニアやカザフスタンのような周辺諸国の国民に対して、特にアピールするように配信されており、その広告には月給1,973米ドルの提示と契約金5,140米ドルが記されていた。ロシアはまた、2023年を通して、ロシア国内に住む中央アジア出身の出稼ぎ労働者に手を伸ばそうとしていた。もっと最近では、インドとネパール出身の出稼ぎ労働者が募兵に応じて、ウクライナで戦うために送られたという報告が存在している。

  • 入隊者の多くが専門的な兵士ではなく出稼ぎ労働者であって、嘘の口実のもとで、もしくは金銭的に魅力的な提案を示されて、無理矢理戦わされている可能性は高い。ロシア連邦軍内の外国籍者の人数は少ない可能性が高く、また、「特別な」部隊ではなく既存部隊に組み込まれている可能性も高い。おそらくロシアは、不人気な国内での動員をさらに行うことを、できれば避けたいと考えているのだろう。また、現状の試算によると一日あたり913人というかなり多い死傷者を出しているということもあって、軍にどんどん入隊してくる状況を維持できるよう、あらゆる募兵手段を開拓し続ける必要がロシアにはある。

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