見出し画像

極めるリスク

よくなにか1つ追及して探求して極めることが大切だと言われることがある。
確かに世の中を見てみれば、野球のイチロー選手や、将棋の藤井棋聖のように、その道を極めた人達が世界を賑わしている。

では、我々もなにか1つ極めればそのようになれるのかどうか。

答は、恐らくなれないだろう。野球を極める人はメジャーリーグに沢山いて、彼らはふざけているわけではない。
将棋も沢山のプロがいる。頂点を奪おうとする猛者が沢山いる。

もちろんその下にも自分ならできると、信念を持って取り組む人間がどれ程いることか。

冷静に考えれば、簡単に自分がそんなにすごい人になれるとは思わないだろう。

極めることのリスクの正体は一流になれない土俵で頑張り、一流になれる土俵に一回も上がらないことだ。

頑張ったとしても埋もれる可能性が高いのに何かを極めることのリスクをとる必要があるのか?


1つのことだけ頑張ろう。というのは、言い方を変えれば他の才能は摘み取ろうということだ。

わざわざそんなリスクをとる必要はない。
1つのことを極めようとするなかで、他のことに80%の力で取り組んだとしたら、極められないリスクよりも、極められなかった時のリスクヘッジとしての効果が得られることの方が、大多数の人間に当てはまるのではないだろうか。

「色々なことに手を出してるから失敗する」
と言われることもあるだろうが、
「そんなの当たり前だ。自分には多くの才能はない。1つの才能を見つけるために失敗しているのだから。」とでも教えてあげれば相手も冷静になるだろう。

今回の記事は、絶対極めてはならないということではない。
その道は自分に合っていなくても情熱を持って取り組めているのならその人の人生に大きな幸福をもたらすであろうと思う。
そもそも嫌いなことは極められないと私は考えているし、才能がいつ開花するかなんて神すら知らないだろう。

どんなことに挑戦したとしても間違いなど存在しない。自分の信念を持っていればあなたの人生は自分にとって輝かしい唯一無二のものになるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?