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はじめまして、フォワーダーで働いてます。

数ある記事の中からご覧いただきありがとうございます。
新卒で入社した日系フォワーダーに勤務して8年。そこで経験した事、身に付いた貿易の知識などを書き記していきたいと思います。

読んでくださった方にとって、少しでも面白いと思えるような投稿ができるように頑張りますので、宜しくお願い致します。<m(__)m>


フォワーダーとは?

ー「我々は、貨物の旅行代理店です。」 

就活中、会社説明会で人事部の方が言ってた言葉です。何となくイメージ湧くような、余計に意味不(+_+)な表現かもしれませんね。マイナーな業界だと思います。

基本は、荷主さんからお預かりした荷物を海外に運ぶ運賃でお金を稼いでます。しかし、フォワーダーは荷物を運ぶ輸送機材は持っておりません。

皆さんが海外旅行でも利用するような航空会社や港で見かけるコンテナ船を運航する船会社から、荷物を運ぶ「スペース or コンテナ」を買って、そこにお預かりした荷物を積んで指定された目的地まで運びます。

荷主さんと航空会社/船会社の間に入って、荷主さんの代わりに航空会社/船会社と交渉して安い運賃を仕入れ、最適な輸送方法/ルートのオプションを提示してあげる、フォワーダーの仕事の "コア" はここにあります。

例えば、皆さんがイタリア ミラノに旅行を計画していて、旅行代理店へ相談に行ったとします。旅行代理店の方は、皆さんの旅行期間、費用などの要望を聞いて、成田→ミラノ間のルートだけでも、異なるサービス、価格帯から複数のオプションを提示してくれます。そのおかげで、私たちはベストのチョイスをすることができますね。

我々フォワーダーは、荷主さんの荷物を送りたい要望に対して、荷物の形状や特性(危険品、温度管理品等)、コストを検証してベストな提案を行い、荷主さんに代わって航空会社/船会社との間に入り、輸送の手配を行っております。

さらに、荷物を国から出し入れする際には、人と同じく荷物も出国/入国の審査を済ませなければなりません。これが「通関」です。通関業務に特化した通関業者さんも多くいますが、フォワーダーも通関対応します。フォワーダーの仕事は、空港/港間の輸送だけでなく、それに付随する作業(通関、国内集荷/配送、荷物の梱包など)も一貫で行う事もできます。

航空会社/船会社は、空港/港間の輸送に特化してますが、フォワーダーの守備範囲は上記の通り広く、「ドアツードア (door to door)」で輸送サービスを荷主さんに提供します。

なんとなく、フォワーダーがどんな事をしているのかイメージを持てましたでしょうか。


フォワーダーの仕事は、毎日、外国語(主に、英語)にまみれます。

日本で働いてる以上、荷主さんは日本人の場合が殆どなのでコミュニケーションは、当然日本語です。しかし、荷物の受け取り先/送り主は必ず海外にいる会社さんです。その国にあるフォワーダーの海外法人を通して、輸送手配を進めていきますので、この場合のコミュニケーションは基本英語になります。

メールの送受信が殆どですが、毎日英語を使います。急ぎの時は、当然電話もしますし、海外法人との社内会議は必ず英語です。

外国語が得意な方、海外と関わりを多く持てる仕事を希望されている方は、まず航空会社、商社あたりを考えると思います。大体、就職ランキング上位は、このあたりの業界が多いと思います。

でも、フォワーダーはそれらに負けないくらい、むしろ多いくらい、外国語に触れますし、使います。それに駐在員として海外赴任のチャンスも多いです。海外が好きな方にとっては"穴場" の業界かもしれません。あまり認知されていない業界なので、人気の業界と比べても就職倍率もそこまで高くないと思いますよ。


おわりに

でも、何事もいい面ばかりではないですね。表と裏があります。そのあたりのぶっちゃけ話は、今後投稿していきたいと思いますが、フォワーダーという仕事について、この記事を読んで少しでも分かっていただけたら幸いです。

フォワーダーとは、

  • 国際貨物輸送の会社。しかし自社で輸送機材を持っていない、運航していない。

  • ドアツードアで貨物輸送に係るサービスを荷主に提供する。

  • 毎日、海外と外国語(主に英語)でコミュニケーションが必須。

ありがとうございました!

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