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手抜きでは無い手抜き

今日の写真はこんにゃくいなりと卵焼き寿司。

手抜きと言ってしまうと丁寧さが無くなって本来あるべきものをなくすイメージがあります。手抜きを辞書で調べると「しなければならない手続き・手数を省くこと」と書いています。

手抜き工事をされると後々のトラブルが出てきそうで良いイメージはありません。上司が得意先で「こいつは手を抜くことを知らんから困ったもんです」と手抜きが良いことのように言っていたから後々の仕事がやり難くなりました。

手を抜くのでは無く、手順を考えて無駄なく効率的に段取り良く行うのが仕事の美学です。同じ工程の作業でも熟練度によって時間は異なってくるのです。熟練度を上げるためには時間が必要です。無駄なようですが熟練度の低い人にも作業をしてもらわなければいけないのです。

段取り良く行うには熟練度の高い人ばかりで構成すれば時短はできるのですそして完成度も高いのです。手抜きは熟練度が低いのに熟練度の高い結果を出そうとする行為です。

ではどうすれば良いでしょうか?熟練度の低い人を同時に複数使えば良いのです。熟練度の高い人が一つの工程をする時間で半分しかできない熟練度の人を二人使えば同じ結果になります。そして経験を積んで熟練度が上がれば全体の時短になるのです。

未経験者を安く雇って経験者と同じ結果を求めるのは間違っています。
料理や接客、サービスに介護、警備など専門職に未経験の高齢者を安く雇っては使い捨てる経営者は手抜きをしている自覚も無いのです。

歌手、芸人、作家など才能がない人に授業料を取って教えるのも手抜きです。才能がある人に機会を与えないのも手抜きです。コンテストや賞レースも優勝者が決まっていて行うのは話題作りにはなりますが、自信を無くす結果となるでしょう。

お金の使い方に手を抜いてはいけません。借りたお金は返さないといけないのです。借金返済のために借金をするのは借金の先送りで利子を含めると増える一方です。

投資に見合った見返りがなければ投資をしてはいけません。自分への投資は結果が出てから判断するのではなく投資への見返りを検討してから行うのです。手を抜いてはいけません。

自分への投資を惜しんではいけませんが贅沢な投資は身の破滅を呼びます。

事前の検討は手抜きでは無い手抜きをするために行います。段取りを行うのです。段取り良くした結果と手抜きをした結果は同じように見えますが後で悔やむのが手抜きです。

段取りができるようになるのが手抜きでは無い手抜きです。