パンダ番長(だんぞう)

flikcr、pixiv、小説家になろう、あたりに散乱している連作モノをまとめる場とし…

パンダ番長(だんぞう)

flikcr、pixiv、小説家になろう、あたりに散乱している連作モノをまとめる場として試験的に運用してみるYO!|_・)

最近の記事

【短編小説】「人」との遭遇

「次の列車はただいま直前の駅まで来ております」  イヤホン越しにアナウンスが聞こえて初めて、僕は電車が遅れているということに気付いた。  イヤホンを外し、列車の接近表示を見つめながら次のアナウンスを待つ。 「ただいま直前の駅を出発しましたっ」  前の駅からこの駅までは順調なダイヤであっても数分はかかる。  それなのに待ちきれないとばかりにグイグイと背中を押してくる人が居る。  気持ちは分かるけれど、こういう時こそ譲り合うものじゃないのかと反射的に眉をひそめて顔を向けた、その肩

    • 【妖怪奇譚】ほか作品の妖怪別索引

       一次創作の短編のうち、妖怪をモチーフにした作品ばかりを集めてみました。そのほとんどは【妖怪奇譚】というシリーズです。  妖怪から検索できる目次は作ったことがなかったのでこちらにまとめてみました。日常の中に潜む非日常が、読んでいただいた方の良い気分転換にでもなれば幸いです。 【あ】 ・足洗邸:「脚」 ・小豆とぎ:「小豆空」 ・油赤子:「もこみち王子」 ※非ホラー ・油すまし:「今も」 ・雨女:「雨宿り」 【い】 ・囲碁の精(知玄、知白):「白と黒」 ※非ホラー ・いそがし:

      • 【ノベルゲーム】寝苦しい夜

        1. 寝苦しい夜だった。やけに気になる音のせいで、目が冴える。 聞き慣れた音。冷蔵庫を開け、閉める音。それが何度も繰り返されている。 夢だと思いたい。だって自分は一人暮らしだから。 いやでもこの音、まだ続いているし、夢じゃないよね? 冷蔵庫があるのは、この寝室からアコーディオンカーテンを隔てた隣、台所。 どうしたものか。 寝室の電気をつける…… 2 へ スマホで音を録ってみる…… 3 へ アコーディオンカーテンを開ける…… 4 へ 2. 寝室の電気をつける枕元近くの照

        • 金カム切り絵

          2018年、4月から。大好きな作品の一つである『ゴールデンカムイ』のアニメ化を祝して毎週、放送日周辺で切り絵を切って pixiv にアップしていました。とは言っても毎週放映されるシーンを切るのではなく、自分が好きなシーンを切り散らかすというネタバレを厭わないスタイルでした。2018年10月から、二期放映が始まるとのことなので、また再び切り始める覚悟をしたところで、過去分集めて一ヶ所でまとめて見られるようにしようと思い立ち、このノートを作成した次第です。ちなみに切り絵は全て名刺

        【短編小説】「人」との遭遇

          野菜のザク切り

          料理が趣味の一つなのですが、レシピなどにおいて時折「野菜をザク切り」というフレーズに出会います。ザク切り。その響きが、脳の片隅にずっと引っ掛かっていたんでしょうね。ある時、白菜を刻んでいる時、ああ、これ、ザクのパーツに似てるなぁ、なんて思ってしまったんですね。 ということで、ザクをザク切りしてみました(2014年12月)。 すると、友人から「人参切ったらシャアザクになるよね」などと煽られまして。しかもタイミングの良いことに、お正月ということで、シャアザクに近い色の金時人参

          ぱんだごよみ

          四季折々ぱんだ。基本的に名刺サイズの紙を切っています。 【年明け~春の手前】 【春~夏の手前】 【夏~秋の手前】 【秋~冬の手前】 【冬~年末】 【その他パンダ】 【パンダとおさかな】 これらの切り絵の大半はお気に入りだったお店へ贈ったものです(即席の名刺みたいな感じです)。そのお店が、おさかなと深い関わりがあったため、このようなテーマが多いのです。 【その他のコラボ】 ↑この鯨も歌川国芳なのである意味コラボっちゃコラボなのですが。このあたりは時事ネタだったり

          回文切り絵 100

          2013年3月~2015年1月にかけて、ほぼ毎週一作ペースで回文切り絵を作ってみました(濁音許容の緩いルールなので、代わりに生き物縛りで)。ちなみに、作品は全て名刺サイズの紙に切っております。飽きっぽい性格なので、それより大きい紙だと切り終わる前に集中力が途切れてしまうのです。 001 パンダ悔いないよう奔放よいな?行く!ダンパ! 002 象、どでかい体、淫ら開花でどうぞ 003 酔え! カピバラ鳴く屋敷 酌ならば控えよ 004 半ば溶けたハシビロコウ とうとう転び地