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リヴァプールの重鎮 Michael Headニューアルバム

Michael Head & The Red Elastic Bandの3rdアルバム『Loophole』が17日に配信スタートになりました。

Shackのアルバム5枚はなんとか全部聴いていましたが、このThe Red Elastic Bandの方はYouTubeで数曲つまみ食いした程度で、これまで満足に聴いていませんでした。先ほどSpotifyでニューアルバムだけ一度通して聴いてみましたが、Shackよりもさらに渋くなっている印象です。そのShackにしてもThe Pale Fountainsに比べると驚くほど渋くなりましたが、今作のMichael Headのヴォーカルには少しだけLou Reedの雰囲気も感じました。曲も全体的に地味目で大人の音楽ですが、変に守りに入っていないのが良かったです。

決して前評判の高くなかった前作『Dear Scott』(2022)は、全英アルバムチャートで6位(インディーズチャート1位)というMichael Head史上キャリアハイを記録しましたが、それを知りながらも聴いてこなかったので、反省を込めてこちらの作品もちゃんと味わってみようと思います。

個人的に気に入ったのは6~8曲目(LPだとA6、B1~2)の「You Smiled at Me」「A Ricochet Moment」「Connemara」。うち2曲はフルートが良い味を出してます。

『Loophole』

The Pale Fountainsの1stアルバム『Pacific Street』発表から今年で40年、現在62歳のMichael Head。リヴァプールの重鎮と言ってもよさそうです。

追記)
繰り返し聴いてみて曲の補足を少しだけ。
渋めのヴォーカルで徐々に盛り上がる「Shirl's Ghost」「Ambrosia」、アルバムの中でもノリのよさが目立つ「Ciao Ciao Bambino」、ボサノヴァタッチで少しフュージョンのような展開を見せる「You Smiled at Me」、爪弾くアコギにトランペットとフルートが絡む「Connemara」、The Strands作品のUndecided (Reprise) を彷彿とさせる「Merry-Go-Round」、キャバレー音楽的要素のある「You're a Long Time Dead」、トランペットがBurt Bacharachへのオマージュと思われる「Coda」。
ここらへんが印象に残りました。

さらに追記)
5月24日付全英アルバムチャートで10位初登場です。これで2作続けてのトップ10入りとなりました。彼にとっては快挙といってよいかと思います。


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