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D&D小説レビューその2

ドラゴンランスの世界を舞台にしたD&D小説の感想ツイート集。
電子書籍で買える作品が多いが、序曲・英雄伝は紙書籍のみ(絶版)。

子どものころに初めてドラゴンランス戦記を読んだときは「なぜ仲間うちで口論したり嫌味を言ったりするのだろう?感じ悪いやり取りが多いな」と思っていたものだが。
しかし、久々に読み返してみると「立場も受け止め方も違うのだから、衝突くらいするよね」と、大人になったからか、おおらかな気持ちになっていた。
冒険小説としてグイグイ読ませてくれる。

小説の購入

ドラゴンランスは25冊合本版が販売されている。

4万円超と定価が高いので、半額セールやコイン(ポイント)還元キャンペーンのタイミングを活用しよう。
活字好きでガンガン小説を読み込むことに抵抗がない人は、25冊合本版で買っておくと良い。
「関心のある部分だけ読みたい」「いきなり合本版は高い」という方は、下記の買い方がおすすめである。

レイストリン戦記4冊はドラゴンランス本編の前日譚の冒険であり、若き日のランスの英雄たちの冒険を楽しむことができる。
若く素直で可愛いキャラになっているので、本編を読んでからレイストリン戦記を読んで癒されるという順番を推したい。


ドラゴンランス(旧ドラゴンランス戦記)6冊

何はともあれドラゴンランス6冊。
これは物語の本編であり基盤となるので、ぜひ読んでおこう。
昔の富士見版や角川つばさ文庫版を持っている方もいらっしゃると思うが、アスキー版(電子書籍も)は脚注が鬼のように充実している。作者による裏話が盛り沢山なので一読をお勧めする。


ドラゴンランス秘史3冊

本編でカットされたエピソードをまとめた秘史3冊。
時系列が本編と同じなので作品を理解しやすい。
本編を読み終えたら伝説に流れる前に秘史に進むと良い。


レイストリン戦記4冊

ランスの英雄たちの若き日の冒険が楽しめる。入手しやすい点もよし。
思いもよらぬ展開をしていて「あのとき、お前その場所にいたの!?」みたいな気持ちになる。


ドラゴンランス伝説6冊

時系列的には本編の後で、キャラクターも継続で登場する。
基本的にはキャラモン・レイストリン・タッスルホッフの話になる。
時間を遡ったり進んだりしながらレイストリンの陰謀に迫る展開になるが、ちと分かりにくい点もある。
伝説の最終巻に解説記事があるので参照しよう。
重大な伏線があるので、続くセカンドジェネレーション・夏の炎の竜・魂の戦争を読むためには踏破しておく必要がある。


セカンドジェネレーション・夏の炎の竜5冊

ランスの英雄たちの息子世代に冒険が引き継がれる。
なかなか胸熱な展開もあるのだが、キャラクター設定にはクセがあるので受け入れたくない人も一定数いると思う。
キャラモンの長男タニンと次男スタームはセカンドジェネレーションの短編で活躍したのに夏の炎の竜では冒頭でいきなり死んでいる。
クオリネスティの王子ポルシオス(ローラナやギルサナスの兄)とシルヴァネスティの王女アルハナ(スタームにスタージュエルを渡した姫)が政略結婚したものの、エルフの政治劇に巻き込まれている。
タニスとローラナの息子ギルサスが活躍するのはこの次の魂の戦争シリーズであり、夏の炎の竜の頃はボンクラ王子のまま。
設定で「ぐぬぬ」と思ってしまうかもしれないが、ファンタジー冒険小説として非常に面白い。我慢して読んでみても、得るものはあると思う。


魂の戦争3冊

夏の炎の竜はかなりの長編で大きな話だったが、さらにその38年後を描いた物語。
キャラモンたちはすっかり老人になっており、亡くなっている英雄も多数。
ここもキャラ設定に「ぐぬぬ」と思う展開が多いが、ファンタジー冒険小説としては面白い。
魂の戦争にまつわる事情は下記。


ドラゴンランス外伝 ネアラ2冊

本編終了直後を舞台にした外伝小説。
「銀竜の騎士団」と同じく10歳前後のジュニア向け小説。
ただし、子どものお使いではなく冒険自体はかなりガチめに進めているので、冒険ものとして十分楽しむことができる。


ドラゴンランス英雄伝6冊

様々な作家による短編集。
ランスの英雄を扱う冒険もあれば、脇役や敵方が主役となる作品もある。
セカンドジェネレーションに繋がる短編は再録されている点はご安心。


ドラゴンランス序曲5冊

ランスの英雄たちが5年後の再会を約束して別れた後の冒険を描く序曲シリーズ。本編の前日譚という位置付けではあるのだが・・・
ノームの飛行船に乗って月まで行くような破天荒な話が多く、後続の作品でもホラ話のネタとして扱われている始末。



おまけ

ドラゴンランスには角川つばさ文庫版が存在する。
廃都の黒竜と城砦の赤竜で発刊は止まっているが、巻末の解説は新規書き下ろしなので読んでみよう。


アメコミ版のドラゴンランスも秋の黄昏の竜(日本語版の廃都の黒竜と城砦の赤竜)が発売されている。
絵柄がアメコミ!という感じなので試し読みしてからどうぞ。

ドラゴンランス本編にも詩や伝承として登場する伝説の騎士ヒューマの物語がアメコミになっている。
本編では引用される形で詳しくは語られないので、参考情報として読んでみると面白い。


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