見出し画像

DAC2005:ハイレベル・クトゥルフD&D~地球が危ない!~(D&D3.5 版)プレイレポート

DAC2005で2日間にかけて実施した15レベル卓のプレイレポートです。

クトゥルフが復活して滅亡が迫っている地球を救うためにD&D世界から召喚された英雄であるPCたち。

天津神の御神体を集めて霊的な動力を宇宙戦艦ヤマトに搭載し、黄泉平坂を通ってワープしながらセラエノ図書館に寄りつつイスカンダルに行ってコスモクリーナーDを入手し、地球の瘴気を払ってからクトゥルフを腕力でねじ伏せるという展開でした。

当時ハマっていたゲームやアニメに古典的名作も加えて、ネタまみれとなったシナリオでしたが、ハイレベルPCの準備にはPL・DM共に苦労したことが思い起こされます。データ作成で苦労しましたが、ネタシナリオとハイレベルのD&Dが融合したセッションになったと思います。

シナリオ概要

「ハイレベル・クトゥルフD&D~地球が危ない!~」

ルルイエが浮上し、人類の大半が滅んでしまった近未来。クトゥルフの眷属が放つ瘴気により、地球に住む生命体全てが滅びの日を待つばかりとなった・・・
そこで魔術師たちは地球滅亡を防ぐため、異世界から英雄たちを召喚した。それに応じた英雄たちがプレイヤーキャラクターたちである。

魔術師たちがディヴィネーションの呪文で解決策をたずねた所
「地球から29万6千光年離れた惑星イスカンダルまで来て下さい。こちらでクトゥルフの瘴気を除去するコスモクリーナーDをお渡しします」
という返事が返ってきた。

宇宙戦艦ヤマトネタなので14万8千光年と設定すべきところ、なぜか往復の距離で設定していた・・・どこで勘違いしたのやら:DM記

1日目のシナリオ
チベットの寺院に29万6千光年先まで行くことのできる秘密が眠っているという情報を仕入れた魔術師たち。だがそこは古代のガーディアンたちが守る魔術遺跡であった。彼らは召喚した英雄達をチベットに派遣し、秘密の寺院を見つけ出し、中を探索するよう命じた。

2日目のシナリオ
秘密寺院で見つけた手段を用いて、イスカンダルまで出かけてアイテムを受領し、期限内に戻って来る。
(1日目のシナリオ結果次第で2日目のルートが分岐します)
ラストはルルイエに乗り込み、クトゥルフの力を受けたタラスク達との地球存亡をかけた大決戦が繰り広げられる!

シナリオ導入(ネタシナリオのため、強引な導入にご協力ください)
地球の魔術師の1人がエージェントとしてPCたちのいるプレーンに向かいます。
「我々の世界が存亡の危機にあるのです。力を貸して下さい」
PCたちはこの申し出を快く引き受け、エージェントと共に地球に向かいます。当然、ミッションが終了した段階で送ってくれることを約束してくれます。
シナリオが開始されるとPCたちは自分のプレーンに戻ることはできません。こうやったら戻れるのではないか?という議論に応じるつもりはありません。馬鹿シナリオに免じて納得していただきたく。
アイテムの補給は「現在地球で手に入るもの」に限られます。要するにシナリオ開始後はD&D系アイテムの補給はできないものと考えてください。
5レベル以下のArcane、Divine呪文であれば地球の魔術師たちがCastしてくれます。
エージェントはCohort、Companion、Special Mount(及びそれに類するNPC)は連れて行きますが、FollowerやHenchmanは連れて行きません。弟子についても連れて行くつもりはありません。

プレイレポート1日目

地球の危機を救うため召喚されたPCたち

ファーレン(1日目に参加)
Whisper Gnome:Variant Rogue-6/Variant Wizard(Diviner)-4/Earth Dreamer-5
パーティの探査係にして実は・・・

ライダー
Eladrin Ghaele-15 
ミニスカートでロングヘアーの超美人。パーティのお色気担当。

マット(ライダーのCohort)
MystraのDomain Wizard tran-5/Incantatrix-4/Initiate of the Sevenfold Veil-4
己の欲望を胸に秘めてライダーに付き従う魔道士。

パーヴェル
Wilder-2/Paladin(Red Knight)-4/Illithid Slayer-9
大ダメージディーラー。1000のhpも彼の前では紙同然。

グレース
Cloistered cleric-8/Pugilist-2/Spelldancer-5
パーティ強化担当 目が回りそうなBuffスペルリストの管理者。

グラハム(グレースのCohort)
Marshal-1/Spellfire channeler-2/Warlock-11
スペルファイアー砲台にして漢の魂に目覚めたウォーロック

ケイス
Sentinel-2/Druid-12/RangerKnight-1
ドルイド本人。相棒兼特別な乗騎に戦線を任せて自分は日和ることもあり。タコに変身。

グレイグ(ケイスのコンパニオン)
23HD Griffon
戦場を支配する最強のグリフォン。でも戦闘中は常にイカに変身。

メネル
Half-Celestial Human:Kensai-11/Martial Monk-2
”打ち返し”戦士。不沈空母。

シリウス
Grayelf:Domain Wizard abj-5/Divine Oracle-2/Incantatrix-8
パーティリーダーにしてパーティ1の生存能力を誇るウィザード。

アブドゥル(2日目に参加)
Sharn(ECL9):Psychic Rogue-1/Mole-1/Arcane Trickster-4
ワープ空間中に拾った正義の追いはぎを営むシャーン。実はライダーよりも魅力が高い。

イントロダクション

PCたちを地球側へと召喚した魔道士。その名は・・・遠坂凛

遠坂凛(元ネタ:Fate/Staynight)
彼女のデータはスマートヒーロー3/メイジ10/アーチメイジ5
d20ModernとUrban Arcanaを使用。
ワー・ハウンド・オブ・ティンダロスというオリジナル種族。術を行使したり感情が高ぶったりすると、獣耳が生えてたのは種族の影響。並行世界へガンガン出かけてユニークなアーティファクトを複数かっぱらっていたりする。この英雄達の召喚が凛にとって成功だったのか、失敗だったのかは秘密

テレポート先は・・・第3新東京市の格納庫の一室 
(元ネタ:エヴァンゲリオン)
そこでシナリオ紹介にあったことを告げ、エヴァ用のエレベータに乗って会議室へ移動。

ライダーがお先にインコーポリアルになって偵察に行ったものの、会議室で待ち構えているヤバ気なNPCたちを見て「一人ではマズイ」と仲間の下へ撤退してきた。

会議室で現在の地球の状況について説明が行われる。そこではNPCが2人、モニターに4人がPCたちの到着を待っていた。

NPC2人
ゴトウ:陸上自衛隊一等陸佐 (元ネタ:真女神転生)
アンデルセン神父:ヴァチカンから派遣されたパラディン (元ネタ:ヘルシング)

モニターの4人
アルアジフと大十字九郎:アーカムシティの魔道探偵 (元ネタ:元ネタ:デモンベイン)
ウォンと東方不敗:香港のガンダムファイター(元ネタ:Gガンダム)

まずは遠坂から現状の世界の説明が行われる。ルルイエが浮上し、クトゥルフの瘴気に覆われた近未来の地球で、バードを初めとするアーティストや感受性の高い子供、霊感を持つ者たちは浮上と共に発狂した。世界中でクトゥルフの眷属、「深き者ども」の襲撃が行われている。女子供はさらわれ、男たちは戦いの末に倒れていった。クトゥルフの狂気と人道外れた快楽に一部の人間が捕らわれ、奴らの眷属に成り果てている者もいる。大自然は失われ、人は木々の緑で癒されることはなく、不自然な角度で捻れた植物が世界を覆うようになった。
人々は各地でシェルターを作り、地下へともぐった。入り口にはエルダーサインが描かれ、護衛のロボットが24時間見張りを続けている。以前は人間が見張りをしていたが、精神攻撃に侵されてしまうため全て無人ロボット化されている。

状況はかなり悲惨なことになっていることを告げる。

登場NPCがネタ満載なのでダークな雰囲気が一切伝わらないあたりが切ない:DM記

今地球上で残っていて、ネットワークが繋がっている都市

日本:第3新東京市(箱根 芦ノ湖湖岸)
人型決戦兵器のため、ガードは万全(元ネタ:エヴァンゲリオン)

日本:冬木市 
霊感の高い土地で、日本の魔術師とサーヴァントが集っている。 (元ネタ:Fate/Staynight)

アメリカ:アーカムシティ 
大十字九郎とアルアジフの操るデモンベインがクトゥルフの眷属を追い払って市を守っている。 (元ネタ:デモンベイン)

香港
風水の竜脈の力と、ガンダムファイターたちの力で守っている。(元ネタ:Gガンダム)

ヴァチカン:ローマ法王庁 
相手はバケモノである。彼らは間違いなく生き残っている。 (元ネタ:ヘルシング、月姫)

それ以外の地域ではネットワークが通じていないものの、人間たちが完全に滅びたわけではなく、廃ビルなどに集まってシェルターを形成して住んでいるらしい、とのこと。
そこで遠坂がディヴィネーションの呪文を使ったところ、シナリオ予告にあるような「コスモクリーナーD」の存在を知る。(元ネタ:宇宙戦艦ヤマト)

世界に残っている有力者たちと検討した結果、異世界より英雄たちを召喚し、彼らに危険なミッションについてもらうことになった。ただし、どの作戦で行くかは有力者間の話し合いでは決着が付かず、直接英雄たちに選んでもらうことになったのだ。

作戦1:セラエノ作戦 (立案者:アルアジフ)

ネクロノミコンのオリジナルであるアルアジフには当然次元を超える術が記載されている。しかし、現在のアルアジフからはそのページは欠落しており、術を使用することができない。チベットの寺院にその失われた断章があることは調査済み。それを入手してイスカンダルまでのゲートを開けば良い。仮に直接行けなくとも、セラエノ図書館まで行けば術について調べることもできるだろう。

こちらはPCが選択しなかったルート。
一応ダンジョンを用意していた唯一のエンカウントだったのだが、60HDのCrawling Apocalypse(Sandstorm収録)が待ち構えている砂漠で毎ラウンド ハスターの加護を受けたビヤーキーが次々と召喚され、一定数ビヤーキーが集まるとハスターご本尊を召喚してしまうというエンカウント。ビヤーキーを減らしつつ3ラウンドで沈められるかがポイント。当然ビヤーキーたちは呪文耐性もしっかりさせた上でElusive Dance(Dragon#333)習得しているので「お手軽にAoOで一掃!」と簡単にはいかない仕様にはなっていたけど。
Elusive Dance[一般特技]
前提条件:芸能(舞踏)5ランク
利益:指定した対象から機会攻撃を受けない。シンプルな特技は強い
後述するが、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルへ行く途中でセラエノ図書館に立ち寄ったので問題なし

作戦2:宇宙戦艦ヤマト作戦(立案者 ゴトウ陸佐)

戦艦大和を引き上げて第3新東京市まで運び、芦ノ湖湖畔の建造ドックで宇宙戦艦ヤマトへと改造作業が急ピッチで行われている。しかし、今の地球のエンジンではとてもイスカンダルまではたどり着けない。
そこでゴトウが立てた作戦が、イモータルの力をヤマトに宿し、アーティファクトレベルの宇宙戦艦へと換装することであった。
天津神 アメノトリフネを推進エンジンに。
天津神 オモイカネを戦艦メインコンピューターに。
天津神 ヒノカグツチを波動砲のエネルギー源に。
それぞれ宿らせてしまおう!というもの。(元ネタ:真女神転生シリーズ)
ゴトウ「これぞ日本の漢の艦というものだ・・・そうは思わんか」

作戦3:デビルガンダム作戦 (立案者:ウォン&東方不敗)

話を聞く前に遠坂から耳打ちをされる。「こいつの話は全く参考にならないんだから」

ポッキーを口に咥えながら、愉快そうに話を始めるウォン。その内容は・・・
異世界から来た優秀な女性の冒険者をデビルガンダムの生体ユニットとして捧げる。デビルガンダムに自己再生・自己増殖・自己進化をして頂いて、クトゥルフを倒してもらって地球を自然の緑溢れる惑星へと戻してもらう。当然その過程において人間も一緒に掃除されてしまう、という素敵な作戦。

スクリーンで東方不敗を見たとき「お前が行けぇ!エピックモンクのくせにぃ!」とPL一同が大合唱をしたのが愉快だった:DM記

作戦4:ウルトラマン作戦(立案者:ウォン)

「実はこんな宇宙人を捕獲してあるのですよ」彼がモニターに映し出したのは・・・ベッドに寝かされ、テンポラルステーシスを掛けられたウルトラマンが10人
「彼らと合体して宇宙を飛んでいけばイスカンダルへ行けるのではないですかな?」

ちなみにこの「ウォン」はGガンダムのウォン・ユンファだけではなく、サイキックフォースの「ウォン」ともダブらせている。データ上、彼はクロノマンサー(時魔道士:テンポラルメイジ)です:DM記

「私が30万年前に続くタイムゲートを開きますので、ウルトラマンとして30万年掛けてイスカンダルまで飛んでください」

実質作戦1か作戦2の2択の選択肢ではあったが、セラエノ図書館にはヤマトでも行ける、という冷静な意見とゴトウの漢気の良さに中てられたPCの熱意により「ヤマト作戦」を選択。

セッション後の懇親会で他卓DMさんと駄弁ってたときのこと。
ハイランス「イスカンダルに比べればプレアデス星団のセラエノ図書館って近いよね」
他卓DM「コズミックホラーに謝れぇえ!」
いやいや、ごもっとも

オモイカネとアメノトリフネはご神体の場所が確認できているが、ヒノカグツチは現在ご神体が失われている、とのこと。入手できなかったらフォーマルハウト星によって波動砲のエネルギー源としてクトゥグアを宿らせよう、という保険を掛けつつもPCたちは神社へと向う。

オモイカネを求めて

神社やお寺、教会など古くからある宗教施設の周りは深き者どもが近寄りがたいらしく、避難民のシェルターと化している。神社の前でガードに止められ、ご神体を譲り受ける交渉を仕掛けるPCたち。そして当然のように交渉スキルなんぞにポイントを振っていないパワー野郎ども。それでもアビリティブーストに物言わせて一般人ガードを丸め込み、責任者を呼びに行ってもらう。
そのとき避難民のシェルターから小さな女の子が食べ物欲しさにPCたちに寄って来る。保存食を差し出したところ、当然のように仲間を呼び集める女の子。そんなハートウォーミングな交流をしている間に「人間狩り」の奴らは襲い掛かってきた。

Apocalypse Demon-Deep Ones(13HD) 8体
右手にロングソード、左手にコルトパイソン357マグナムを持ったディープワン。目にはサイバーアイを装着し、ウェポンリンクシステムにより目と脳とコルトパイソンが直結している。
背中に高品質チェーンソーを持った近接タイプが4体とワイヴァーン・アームズ・ロータリー・アサルトキャノンを持った射撃タイプが4体。各自腕にはロケットランチャーを仕込んでいる。マップ中にいるNPCを守りつつ、この8体のクリーチャーを倒すというミッション。

機会攻撃カウンター職人のメネルが敵のど真ん中に突貫。ディープワンは嬉々としてロングソードで機会攻撃を行うも、メネルのスターマントルのために武器が砕け散る。
アニマルコンパニオン(グリフォン)のグレイグが攻撃してノックバックで吹き飛ばし、それをメネルが機会攻撃でぶちのめす、という凶悪コンボでHP150が1ラウンドも持たずに削られていく

グリフォン「どすこーい!」
メネル「おいさー!」
グリフォン「もいっちょどすこーい!」
メネル「あらよっと!」
ってな感じで殴られまくるディープワンたち。

グリフォンに吹き飛ばされ、そこをハンマーで叩き潰されていく。そのあまりに残酷な様は彼らにすら恐怖を覚えさせたであろう・・・
コルトパイソン程度ではD&Dの英雄を殺すことなどできるはずもなく。NPCに向けて放ったロケットランチャーはウォールオブフォースに阻まれ、万事休す。小手調べのエンカウントではあったが、本当に戦術確認のために一瞬で終わった。

見所
あらゆる視界とSpot能力を持つ策敵担当のローグ:ファーレン。彼の視界は土の中からでも地上の様子を見通すことができ、他PCへはファーレンが見ている映像が中継されることになっている。
彼が地中に潜っているグリッドの上にライダーが乗ったところ・・・
「ミニスカートの女性が自分の上にいるんですよね」
「そりゃぁ見えるよね」
「その視界って私たちにも転送されるんだよね」
15レベルのD&Dの戦闘の真っ最中に地中から得られたお宝映像で湧き上がる駄目PLたち

そしてオモイカネをセットするためにゴトウの案内の元、芦ノ湖湖畔のドックまで出かけるPCたち。そこで沖田艦長と徳川機関長に挨拶をする。
沖田「ゴトウ、彼らが君の言っていた者達か」
ゴトウ「そうだ。自分たちの命も顧みず、地球のために戦ってくれる漢たちだ」
沖田「君たちのような戦士と共に戦えることを誇りに思う」

ヤマト中枢コンピューターに接続された天津神オモイカネは、そういった熱い漢のやり取りをモニター越しに身ながらつぶやいた。

「・・・馬鹿ばっか」 (元ネタ:機動戦艦ナデシコ)

アメノトリフネを求めて

さらに動力エンジンを求めて神社を訪問したところ、今回の神社の前には巨大ロボットがお出迎え。マイクで戦闘の意思が無いことを伝え、責任者とお話をさせてもらうと・・・この神社のアメノトリフネのご神体自体は何年か前に失われてしまったらしい。
その代わりに知性の輝きを秘めた5歳くらいの少年を紹介される。少年「余はアメノトリフネ。この世に転生して5年しかたっておらんがの」その少年(喋り口調から若様と呼称)の話を聞くと・・・この神社は風水上非常に気の流れが良く、龍脈の流れにも乗っているので聖なる場所としてディープワンたちの襲撃から人々を守っている。しかし、ここ最近北の方で極端に気の流れが悪くなっている。その原因を排除し、この神社を聖なる場所へ戻すため力を貸して欲しい。そうすれば自分はヤマトのエンジンとしてこの世に顕現しようではないか、というもの。

エンカウント
Garbage Toxydrerm 産業廃棄物で出来たエレメンタル

画像1

Gear Golem×2体 回転する歯車で出来たゴーレム

画像2

Demonic Auto×2台 悪魔が宿って棘棘が付いた車

画像3

マップの中央に風水ポイントがあり、そこで若様は5ラウンドかけて術を詠唱する。その間若様を守り抜いて、敵を倒せというもの。防御呪文を片っ端から掛けまくっていざ戦闘へ。

Garbage Toxydrermは若様を巻き込んでブレスを放つも削りきれず。エナジーシールド持ちのウィザードとHPを共有する段階でCR20オーバーを持ってしてもコモナー(hp30)を削りきれないことは明白なのだが、特技を持たないギアゴーレムはせめてもの嫌がらせとして自爆するのが精一杯。

デモニックオートに至っては「轢き殺してやるぜ!」とばかりにトランプルを仕掛けるわけだが、
DM「10ftムーブしてチャージだ!」
グレイグ(巨大イカ)「機会攻撃でノックバックします。(対抗判定して)30ft下がってください」
車が巨大イカの触手に弾き返されて前に進めません!エレメンタルとコンストラクトの群れをあっさり撃退し、ミッションコンプリート。

ナカジマとユミコ

アメノトリフネエンジンを取り付け、出航準備を整えるヤマトの元へ。そこへ古い時代のノートPCを持った高校生の少年と黒髪の少女が訪れる。彼らこそがイザナミ・イザナギの転生体 ナカジマとユミコである。(元ネタ:女神転生)
ナカジマは手持ちの刀をゴトウに渡して告げる。「これがヒノカグツチです。波動砲のために使ってください」

これからヤマトの航路についてユミコからの提案も行われた。(元ネタ:新女神転生)
「これから白鷺塚に向かい、ヨモツヒラサカを下ってください。許可は与えておきますので、三途の川を渡れば惑星黄泉へとテレポートすることができます。そうすれば冥王星の外までエネルギーを温存して進むことができるでしょう」

宇宙戦艦ヤマトで三途の川を渡るなんてことはこのセッション以外ではできないぞ?とさりげなくオススメしておいた:DM記
余談だが、同じ日に他卓DMさんが「ステュクス川に沈んだ船ギガンティスを引き上げろ!」というシナリオを行っていた。彼らがサルベージ作業をしている上をヤマトが飛んでいったらニアミスしたかもねーと懇親会のときに伝えたら、他卓DMさんは大変呆れた顔をしていた:DM記

また、これだけ天津神満載の宇宙戦艦ヤマトって、イザナミとイザナギにとっては本当の子供のように感じられたのかもしれん。乗っている連中はトンデモない奴らばっかりだったが

星の屑

ヤマト出発の準備を整えているクルーたち。そこへ緊急のメッセージが送られてくる。
「偵察機アッガイより入電! 『ワレ、奇妙な生物を発見セリ。データヲ送ル』データ照合。波長パターン青!ディープワンズと認識しました」
「データが転送されます!」
「迎撃に出たトリアーエズ部隊は壊滅しました!」
「早くスクリーンに出したまえ!」

スクリーンには超大型で両腕がサイバーアームになっていて、両手で20万トンのビルの塊を抱えているアポカリプスデーモン-ディープワンが映し出されていた。

「あの岩を投げられたら、ヤマトと言えど、無傷ではいられん。なんとか阻止してくれ」
ヤマトに岩が届くレンジまであと10ラウンド。その段階でPCたちは出撃することになった・・・阻止限界点まであと1分というところでようやく出撃命令が出るPCたち。

まだ朝のヒーローズフィーストしか済ませていないPCたちは残りのラウンド数で如何に援護呪文を掛けて出撃するかを相談する。検討した結果、3ラウンド目あたりから順次出撃することに。

ちなみにこのビルの塊、投げつければ2051d6のダメージが出る。期待値で7179ダメージくらいであった:DM記

さすがに無視することもできず、迎撃に向う前線であったが・・・このディープワン、名前をガトーと言う (元ネタ:機動戦士ガンダム0083)
実は彼は非常に大掛かりな囮であって、実働部隊は芦ノ湖から直接ヤマトの船底に穴を開けて侵入する作戦だったのだ!

しかし、波動(アメノトリフネ)エンジンに呪文を捧げることでエネルギー充填を早めることができるという指摘を受けたキャスターたちが
シリウス「高速化マインドブランクと、自分の手番でマインドブランク」などとありえないスピードでエネルギーを溜め込む。
「よし100%超えたぞ!」
「ヤマトなんだから120%超えないと飛べないよ」
「それもそうだな。もう一発ぶちこもう」
DMが突っ込む前にPL間で突っ込みの応酬があったのは楽しかった

結局凄まじいスピードでヤマトへのエネルギー充填が終わってしまったので、芦ノ湖工作舞台が出撃することなくヤマトは空中へ浮かび上がってしまった。そのまま一気にガトーを切り伏せ、20万トンの岩はヤマトにぶつかることなく、芦ノ湖へと落ちていった・・・おそらく工作部隊もただでは済むまい。第3新東京市も無事では済まなかったと思うけど

今、ヤマトは水浸しになった第3新東京市を背に、大宇宙へと旅立って行った・・・

プレイレポート2日目

イントロダクション

神がかりな宇宙戦艦ヤマトに乗って出発したPCたち。
まず行く先を決めることになるのだが・・・
・ヨモツヒラサカを下って冥王星までワープ。
・土星(サイクラノーシュ)に寄って魔道士エイボンに助力を仰ぐ。
星の角度的にこの2択をしなければならない。

しかし、リーダーのシリウスが即答する。
「エイボン師に会いに行くに決まっている」

途中、ワープ空間の中をふよふよと泳いでいたシャーン(2日目から参加のPCアブドゥル)を1匹捕獲する。艦橋に張り付いて「開けてくれよ~」と親しげに話しかけてきたのだ話を聞くと彼は正義の追いはぎを生業とし、悪をしばくための旅をしているらしい。何故にこんなワープ空間で泳いでいたのかは誰にもわからんが

「宇宙ってのは一種のプレーンとして扱えるのかなぁ」
「だったらAttune Formで宇宙遊泳できるよねぇ」
「ここからだったら地球のフォーカスがあればPlane shiftできるんじゃね?」
「何か地球の名産って持ってきてる?何も買ってないや」
「東京タワーのお土産とかがフォーカスになるのかなぁ?」
「ゴトウにもらったふんどしがある!これがフォーカスになるのか?」
ふんどし片手にプレーンシフトをする算段で盛り上がるPLたち

「新入りのシャーン、アブドゥル君、君にも日本男児の心意気を教えてあげよう!」赤いふんどしを取り出すグラハム。仲間扱いされたことが嬉しいのか、嬉々として赤ふんを装備しようとするシャーンが1匹。『いったいシャーンはどのようにふんどしを装備するのか?』何故かこんな話題で盛り上がっている。
「イラストのこの部分が胴体だから、ここに巻くのでは?」
「首から巻いて歩いてみます」
「ヤマトの乗組員から苦情が来るよ。赤ふん首に巻いた宇宙人がいる!って」

ヤマトの艦橋ではアナライザーが当然のようにライダーのスカートをめくっている
「アナライザーなら仕方ないよね」
「そうするしかないもんね」
16レベルのD&Dセッションとは思えぬまったり感でシナリオが進む不思議空間。

サイクラノーシュにて

マクロスのヴァルキリー部隊の訓練を横に見つつ、土星の輪っかにあるエイボン師の隠れ家を発見。小惑星に小屋を立てて引きこもっているらしい。シリウスは速攻でエイボン師のところに赴き、知識を授けてもらうことに。ここで交換条件として何らかの知識を捧げることでクトゥルフ神話知識のスキルをゲットして良しという裁定。
ラックストーンのお陰で交渉に打ち勝ったシリウスはそのままクトゥルフ神話アイテムをいくつかゲットし、セラエノ図書館への道を教えてもらう。

エイボン「この仕事が終わったら弟子なるか?」

シリウス「ええ、是非に」

お土産を抱えたヤマトは一路、セラエノ図書館のあるプレアデス星団へと出発した。

セラエノ図書館

図書館に着くと係員が出迎える。

図書館をキーワードに「図書館というからには眼鏡っ子の委員長はいるんでしょうな?」と問い詰めるPL。まぁ、実際の仕掛けもそれに近く、司書は一番利用者が好む者の姿を取って現れるようになっている。所詮はイリュージョンなのだが、特に見破ろうとすることもなかった。

DM「ところで、あなたは何萌えですか?」

これは私の聞き方がまずかった:DM記

シリウス「バルキリーです」

DM「バルキリーとは、3段階変形する奴で良いですか」

シリウス「ええ、それで」

DM「・・・バトロイド形態のバルキリーの姿をした司書が迎えにあがります。『ようこそ、セラエノ図書館へ』」

特別閲覧室でイスカンダルへの道を調べようとするも、調査費用が掛かることを司書に告げられてしまう。
そこで司書の「借り出した魔道書を返してこない者がいるので、取り返して欲しい」という依頼を引き受けることになる。
その魔道士の名はエングラシア。D&D世界のドワーフのウィザードだ・・・と、ここでAMC2004のダンジョンへのポータルが開く!去年はクリアーしていないエリアがあって、そこにセラエノへのポータルを開いておいたのだ。
ちなみにエングラシア自体は去年のコンベンションで倒されているので、魔道書「妖蛆の秘密(デ・ウェルミス・ミステリイス)」を取り返せば終りである。当然、その魔道書にはガーディアンが付いている。

エンカウント

Chosen of Hastur Advanced Gug

普通の攻撃ではダメージを与えられん、とばかりに武器破壊用に特技を組みなおした巨人。武器を壊した後でDeadly Concussion(Dargon333)で本体にダメージを与える作戦。メネルを足払いで転ばして、武器破壊を試みるもちまっとダメージを与えて終了。

Frenzy状態になって<大旋風>をかましたのが唯一の見せ場。「おお!さすが風のハスターだ!」などと、映画を見ているような感想が飛んでくる。

前線が腰に魔道書を括りつけていたことを見つけたPCたちは「このままでは自爆されるとマズイ!まずは魔道書確保だ」と、まるで私の出すモンスターは全て自爆すると言わんばかりの連携を取るPLたち。

ガグの腰布をSunderで破壊し、魔道書を地面に落とす。
「腰布がヒラヒラとガグの足元に舞い降りた」
「おおぉー!」
クトゥルフ神話の巨人をフ○チンにして楽しいのか、君たち

結局巨人の後ろまでイカが触手を伸ばして魔道書を確保した上で、安心して前線がhp1500の巨人をぶちのめしましたとさ。・・・倒したら持ち物ごと全部グズグズに解けてしまったけどね

決戦!ガミラス星

セラエノ図書館から一気にガミラス星までショートカット。
磁力ビームによりガミラス星に不時着させられてしまうと、そこは地底湖のような濃硫酸の海、天井には嵐発生器とミサイル発射台が備えられていた。
嵐の中通常の視界は一切効かず、濃硫酸を巻き上げた嵐が吹きすさび、ヤマトの正面には巨大な生命反応がある。

そんな状況で古代艦長代理がPCたちに語りかけてくる。「出撃してくれ」

「この状況下で生身の人間を出すのか!」
「ブラックタイガー隊は何をしているんだ!」
などと意見が出るものの、
「冷静に考えたら俺たちの方が丈夫だよなぁ」「そうだなぁ。死なないなぁ」と、出撃していく。

クリーチャーの方角だけがわかった状態で、完全な嵐状態。その中で敵を探し出し、仕留めなくてはならない。天井にある嵐発生器を探し出し、これを破壊して視界を確保するのも一つの手段。

エンカウント:

Nuclear Toxyderm(HD90)
核廃棄物でできたエレメンタル
アブドゥルとグラハム、シリウスたちが天井の嵐発生器を探して破壊を目指し、ブラインドサイトを付けた前線が嵐の中を方角目掛けて前進。
エレメンタルは20d6の放射能ブレスで応戦。ちょこっとダメージを入れて満足。実はこのエレメンタル、倒してしまうと壮絶な核爆発を起こしてしまうのだ。

半径400ft以内のクリーチャーは400ダメージ、400ft以上、1マイル以内のクリーチャーは100ダメージを被る。あと放射能汚染チェックが発生する:DM記
DMとしてはイニシアチブ0でヤマトサイドのイベントが起こることにしていた。
1ラウンド目:沖田艦長に入れ知恵された古代が波動砲の発射準備を始める。
2ラウンド目:波動砲を撃つのでヤマトに戻るように指示。戻れない場合はアンチマジックフィールドを展開するように指示。
3ラウンド目~キャスターがエネルギーを充填し、波動砲でエレメンタルを撃破
お返しの爆発は島田技師長が「こんなこともあろうかと」作っておいたバリヤーで弾く、という流れ。

ところが・・・20d6の放射能ブレスの印象が強すぎたのか、ヤられる前に速攻で倒してしまえモードに入って全力攻撃をかますPCたち。

HP1500は1ラウンド半持たずに削りきられてしまう

ヤマト乗組員以外の英雄たちは全員核爆発(400ダメージ)に晒されてしまう!・・・あれ?全員生きてますよ、この人たち。
「身かわしあったから避けたよ」
「セーヴ通して200ダメージだったんで耐えました」
「400ダメージは痛いよ!スペルスロットがゴリっと削られた」←生きているらしい。
ヒールやレストレーションで傷を治した後、何事もなかったかのように、お隣イスカンダルへと旅を続けることに・・・

イスカンダルにて

美しい水の星、イスカンダルへと着水する宇宙戦艦ヤマト。それを迎えるイスカンダルのスターシア

シリウス「地球が嬉々に瀕しております。コスモクリーナーDを受け取りに来ました」
スターシア「・・・まだメッセージも送ってないのに取りに来たのですか?」
ヤマトのストーリーと混同しているかもしれないが、「コスモクリーナーDがあれば地球が助かる」というのは地球側の人間がディヴィネーションで調べ上げた結果であり、スターシア自体は何も関与していなかったりするのだ。

一気に腰が砕けるPLたち全員が引っかかってくれたのは嬉しい限り:DM記

「いざとなったらスターシアを倒してでもコスモクリーナーは頂いていくぞ・・・」なかなか物騒な相談を始めたので、そそくさと設計図を渡してしまうスターシア。アナライザーと真田さんに設計図を渡し、ヤマトは速攻で地球への帰路につく。

余談
ハイランス「スターシアが『コスモクリーナーDが欲しくば、私を倒して行くが良い』って言ったりしてね」
PL「ハイランスさんのシナリオなら納得できる展開ですね」

ルルイエ大決戦

無事コスモクリーナーDをゲットし、地球に帰還したヤマトたち。スペルキャスター&スペルライクアビリティユーザーが多く、アメノトリフネエンジンもフルスロットルで加速した結果、往復1ヶ月で帰ってきましたよ。
沖田艦長には急いで症状を悪化させて「何もかもが懐かしい」の台詞をつぶやいて頂くことに。
帰ってきたメンツを見た遠坂曰く「早っ!」

コスモクリーナーDをくみ上げ、地球にセットすると、じわじわとクトゥルフの瘴気が無くなり、浄化されていくことに気づく。

さぁ、最後の仕上げとばかりにPCたちは浮上したルルイエへと向かうのであった・・・海一面を覆うダゴンの群れを波動砲で吹き飛ばし、ルルイエへの道は全て干上がった!

「さぁ、最後の決戦よ!」(ヤマトの甲板で遠坂が手を振っている)

エンカウント:
クトゥルフ 1体
タラスクウィザード (イスの偉大なる種族が憑依) 1体
ディアブロ-パラディン 1体
ショゴス 1体
2051d6の岩を持ったディープワン(通称ガトー) 2体

「黒いローブを羽織って杖を持ったタラスクがいる」の説明に唖然とするPLたち。ふっふっふ、さすがにこれには驚いたようだ。

が・・・

シリウス「ショゴスにメイズ」

・・・前線がぽっかり空きましたが。

パーヴェル「タラスクにチャージ・・・850ダメージ」

・・・タラスクが沈みました。う、これでイシアンが未来に戻るからタラちゃん本家復活か。

メネル「ご本尊の前に突っ込みます。殴ってこーい」

とりあえずご本尊はメテオスウォームとアンホーリーブライトなんて撃ってみたり。メテオ飛ばすのは礼儀だし。両方マキシマイズしてみましたが、PCたちには効いちゃいません。

あとは岩持ちのガトーをグレイグ(巨大イカ)がグラップルして止めたり、ライダーが一気にクトゥルフの背中に回りこんでみたり。

そして常に放置されるディアブロさま。

DM「次はクトゥルフの番か。触手なんでライダーを殴っておこう」
PL「接敵しているPCが3人いる状況で、攻撃相手決めるのにダイスも振らねえのかよ!」
だって仕方ないじゃん?イカやケイヴトロールを触手で殴っても絵的につまらんのだよ

なんだかんだで2ラウンド持たずに沈められるご本尊。ガトーたちも「何かのついで」で削り殺されて終了・・・

あとはディアブロだけだな~と言いつつパーヴェルがチャージ
パーヴェル「チャージで237ダメージです」
DM「じゃあ2倍にして返した」
パーヴェル「ああ!あの技かぁ~」
ディアブロ世界のパラディンが使う「Thorn」の技。喰らったダメージを2倍にして返す素敵奥義。前線のとてつもない破壊力対策に用意していたのだ。大ダメージディーラーが瞬殺された!やっと1人!

シリウス「じゃあディアブロに呪いを掛けます」

SRは抜かれたけど、STは1以外で成功・・・というタイミングで「1」が出た。直接攻撃を弾き返し、呪文はSRで止め、魔法攻撃盛りだくさんのディアブロ様はあっという間に水になって流れて逝きました・・・

戦闘終了、3ラウンドか・・・

ケイス「あ!メイズのせいでショゴスが10分後に帰ってくる。あいつのせいで戦闘完了まで10分もかかっちゃったことになるなぁ」
当然パーヴェルはリヴァイヴィファイを掛けてもらって一件落着。

あとはヤマトの波動砲でルルイエを吹き飛ばし、再び海の底へと沈めてやってシナリオは終了しましたとさ・・・

エンディング

アブドゥル
何故かヤマトに拾われて旅をするようになったシャーン。その奇怪な容姿にも関わらず、魅力36を誇る彼の周りには地球の友人が絶えなかったそうな。そしてまた気がついたらどこかへふらりと旅に出たことであろう。

ライダー&マット
マット(PLの本心)「この世界にモビルトレースシステムがあると聞いたのだが」
DM「まぁ、あるねぇ」
マット(PLの本心)「ライダーをそれに乗せてスーツを着てもらいます!」
レイン・ミカムラの如く、ライダーが悶えながらピチピチスーツを着ていく様を360度全天型モニターで舐めるようにみてうっとりするマット(PLの本心)
その映像はDVDに焼いて保存してもらったらしい。
「服を脱ぐシーンじゃなくて、服を着るシーンなんだからいいじゃん」
トーリルに帰った今、マットはそのDVDを再生する手段を探しているらしい

パーヴェル
クトゥルフという、マインドフレイヤーの親玉とも言える敵を倒した彼。もう彼には恐れる敵はいないのかもしれない。

グレース&グラハム
トーリルで赤ふんをはためかせながらスペルファイアーを撃っている冒険者を見かけたら、それはきっとグラハムだろう。彼は間違いなく地球へのプレーンシフト用フォーカス(ふんどし)を持っている。多分彼の横で頭を抱えているグレイグがいるはずだ。

ケイス&グレイグ
ケイス「この者たちがいれば、アイウーズなどザコではないか・・・」他PCたちをスカウトしてオアースに帰ろうと目を光らせるドルイド。気がつけばあなたの後ろにイカの触手が・・・

メネル
メネル「東方不敗に弟子入りしたいのですが!」モンクの心を持つメネルは東方不敗に弟子入りし、各地に残るディープワンの残党どもを掃除していった。そして彼は師匠より特技を授かった!
超級覇王電影弾 『映像特技』
自分のHD以下のザコ(DM定義)を好きなだけ倒すことができる。
使用条件:ムービーシーンやアドベンチャーパートにおいてのみ使用可能

シリウス
ルルイエ討伐が終わるや否やサイクラノーシュのエイボンの元へ出かけるリーダー。真っ先にパーティを解散させるリーダーというのも彼らしい。また研究に飽きるまで、彼は今土星に住んでいるらしい。おそらくその次にはセラエノ図書館へ移住していくことだろう。寿命にはまだまだ遠い。時間はたっぷりとあるのだ・・・

参考:ハイレベルセッション時のレギュレーション

★使用ルール
◆2005年7月末までに日本国内で入手可能な、D&Dロゴの入った各種RuleBook,Accesary,Supplement基本的に3.5Eです。 3.0Eの頃に発表されたClass/Feat/Spell/Itemで、3.5E対応されていないものに関しては以下の順でパッチ適用します。
D&D v.3.5 Accessory Update Booklet
Living Greyhawk Campaign 3.5 Conversion Document
3.0版クラス本のアイテム・上級クラスは再録されない限り無くなります!
Dragon誌によるUpdate(例:DR#318でのOA 3.5Update)
上記に記述の無い3.0版ルールブックはルール的に3.5Eでも問題なく使用できる場合に限り、そのまま使えます。判断に悩む項目についてはDMにご相談下さい。
常に、確認できる最新のRuleErrata,FAQを適用します。
基本的に、同名のClass/Feat/Spell/Itemは後発のルールで上書きされます。
Variant Ruleに関しては後述。

◆Dragon誌,Dungeon誌におけるD&D向けの記事
◆Wizards of the CoastのWebSiteの記事
ルールの細かい部分に関しては、Rules of the Game Archiveが採用されます。

★作成
◆開始Levelと所持金
経験点110,000点(ECL15+5,000点)、所持金200,000gp。Item Familiar(UA)を取得したとしても、経験値は総計110,000点より増えたりはしません。成長後にECLが上昇するような場合(例:Saint)、上昇後のECLが15を越えないようにしてください。Distilled joyの作成/販売を繰り返す等、資金稼ぎを禁止します。

◆能力値
Standard Point Buy方式で50点。

◆Race,Template
以下の条件を満たすものをOKとします
Starting ECLが記載されているRace
LAが記載されているRace,Template
基本的には後発のルール優先です。BoEDとPlanarHBのBariaur等、同一名称なのにルールブック間で明らかに異なるものは応相談です。

◆Alignment
Any non Evil
Always Evilの種族は基本的にEvilしか選択できません。Demon,Devil等、存在がAlignmentに直結しているOutsiderを除き、Always Evilである種族でEvil以外を選択したい場合は、後述の特殊な経歴にあてはめてください。(種族例:Githyanki)

★成長

◆Classに関する制限
クラスは基本・上級含めて3種類までとします!(ファイター1/ウィザード5/エルドリッチナイト9)など。役割分担が重要になりますので、調整頑張ってください。

◆成長の手順
キャラクターは、1レベルから順次成長させてください。

◆年齢
キャラクターは、必ず作成時には年齢表で年齢を決めてください。その後の加齢による能力変化は、1レベル以降ならばキャラクターの成長過程のどの時点でも可能です。

◆Hit Point
1Level目は最大値、あとはDMG P.198のGaining Fixed Hit Pointsに従います。

◆World依存のクラス・アイテム・Feat・Skillに関する制限
各World固有のものについては、そのWorldでのみ取得可能。
Skillは最初の1ポイント目が入れば、後は別のWorldでも成長可能。

◆Featに関する制限
以下のFeatを取得禁止とします。
Mercantile Background(PGtF)
Irresistable Spell(KoK)
Vile Feat全般

★Cosmonology
Officialに準拠。各セッテイングで独自のコスモノロジーを持つ場合にはそれに準拠。セッティングに記載の無い場合は、GreatWheelに接続しているものとします。
各Material PlaneはPlane of Shadowで繋がっているものとします。Clrその他のDivine Spellcasterは、どこのPlaneにいようともSpellの準備は可能です。
注:Eberronの世界は独自の閉じたコスモロジーを持っているため、Sigilからもポータルは通じていないものと考えてください。

★出身地域
Official Supportされている場所であればどこでも

★特殊な経歴
基本的にそのイベントを起こした時点のLevelで条件(おもに所持金)を満たせるかが重要となります。どの時点で行ったかを必ず記録してください

◆Worldの移動
PlanarHBのP.74の費用を支払うことにより、基本的にPlane Shift、Gateでどこへでも移動可能です。Plane ShiftのFocus代は、Prime、Transive、Inner、Outerに関わらず一律500gpとします。Prime間の移動は、Shadow walkでも可能とします。こちらも500gpの追加費用とします。500gpにはFocusの実費+情報収集費用としての費用が含まれると解釈して下さい。

◆Alignment Change
基本的に、変化は一回で一段階のみです。(例:LN→CGなら3段階必要)
Atonement(Clr5、Drd5)をNPCにCastしてもらう
(Caster LV9×50gp)+Material Component 500gp+(500Exp Cost×5gp/Exp)=3,450gp
自力でアライメント変化する
一回につき2,500exp
種族がAlways EvilでEvil以外を選択する場合はこの経歴を選択してください。
今回のセッションでは上記ハウスルールを適用しているため、ルールブック記載の値段より高くなっています。本来は属性の変更に際してはキャンペーン中で長期にわたるロールプレイが必要だと思っています。それをキャラメイクの過程で呪文1発で変えるにはコストが安かろう、と考えたのでねじ込めるだけの最大の費用としました。

◆神のAgentに出会う
Wish,Miracle(Wiz/Sor9、Clr9)を使用して会いに行く(空間任意転送)。
自分でCastする
Castに伴うコストを支払う
NPCにCastしてもらう(Caster LV17×90gp)+(5000Exp Cost×5gp/Exp)=26,350gp
受動的にそのような事態に遭う
5,000exp
その他、召喚系呪文で呼び出したり、Divination系呪文でコンタクトを取る場合、
それに見合うコストを支払ってください。

◆以下のようなEventについては無条件でみなしたものとしてOK
殺されて墓場から蘇る、特定の敵を倒す、などなど。

★Cohort

◆獲得の条件
Dragon Cohortを含め、前提条件を満たしていれば獲得できるものとします。

◆能力値
Standard Point Buy方式で32点。

◆Class,Feat,Skill
基本的にPCと同じです。クラスは3種類まで!

◆所持金
NPC Valueを持っています。MasterがCohortに自分の所持金を与えるのは構いませんが、逆はできません。買ったり作ったりしたアイテムをMasterに渡す(譲る、貸す)こともできません。

◆DruidなどのAnimal Companion
Legendary Animalを含めて、制限内で自由に選択可能です。Animal Trickはきちんと決定しておいてください。

◆cohort が取得している経験値
彼らはレベル上昇に必要な経験値 +10% を取得しています。

◆その他
Cohortは、経験値ペナルティが発生するようなMulticlassの取り方は行いません。Cohortは、自分自身のため以外に所持金/経験値を消費したりする行動は取りません。

禁止行動の例
Master用のItem(=Cohort自身が使用するためではないもの)を作成すること
Masterの利益のために、XP ComponentのあるSpell/PowerをMasterに対して使用すること
以下は取ってもよい行動の例
自分が使用するためのItemを作成する
自分のためにXP ComponentのあるSpell/Powerを使用する(例:Permanency)

セッション中でのMasterに対するSpell castは普通に行っていただいて構いません。Cohortは、セッション中自殺する(あるいはそれに等しい)ような行動は取れません。
Thrallherd PrCのThrallherdはその限りではありませんが、実際につれていけるのはCohort(Thrallheld)のみです。FollowerやBelieverはつれていけません。

★Item,Service

◆入手可能なItemの定義
代価を払うことによって、DMGその他に記述された全てのアイテムが入手可能です。GP Limitは考慮する必要はありません。Epic Itemでない限り、Itemの持つ最大のCasterLv(ManifesterLv)は20thです。

◆受けることが可能なServiceの定義
代価を払うことによって、どのようなSpell/PowerでもCasting(Manifesting) Serviceを受けることが可能です。指定可能なCasterLv(ManifesterLv)は20thまでです。Material Componentが必要な場合はそのComponentのMarket Price分を、XP Componentが必要な場合は1expあたり5gpを追加で支払う必要があります。

◆特定World固有Item
そのWorldか、Sigilで購入する必要があります。

◆Potion、Scroll、Wand
DMGに載ってなくても、制限に従っていればCaster Levelの上昇や、リストにないスペルのItem化などができます4th以上のスペルのPotionについては、MoFのPrestige class"Master Alchemist"(Potionつくりの達人)になって自分で作成して下さい。

◆Staff  
ルールブックに記載があるもののみ購入可能。  自分で特技を取ることで特定の呪文を込めたスタッフを作成することは可能。

◆Divine Spellの篭ったGem
入手可能です。Potion同様の扱いとします。起動条件は明確にしておいてください。

◆Contingent Spell
入手可能です。Potion,Gemに準拠します。起動条件は明確にしておいてください。

◆MetamagicされたSpellの篭ったCharge Item
入手可能です。無論、Metamagic適用後のSpell Slotから求まるSpellLv/CasterLvで価格が決定します。

◆Psionic Tattoo, Power Stone, Dorje
Potion,Scroll,Wandに準拠します。

◆Psicrown
Staffに準拠します。

◆MetapsionicされたPowerの篭ったCharge Item
XPHより、MetapsionicにはPsionic Focusの消費が必要な以上、このようなItemは存在しません。

◆Item slot
基本的には、Wondrous Itemの間(Helmet、Bracer、Amulet)あたりなら、自由にどのアイテムに魔力を付与するのか決めて構いません。例えば、"Bracers of Armor"を"Glove"のslotに持っていく等。

例外:RingはRingのみ。
ブーツや楽器など、機能と一体化してそうなものは他のslotに持っていけません。人間形態以外でItemを装備する場合、Tricks and Training for D&D Animalsを参考にします。

◆Intelligence Item
金額さえ払えば、自由に指定した能力を持っているものとしてよいです。Item Egoポイントはきちんと計算してください。能力に関しては、3.5E DMGのものを採用します。A&EGの表は採用しません。

◆Itemの自作
適切なFeatを取得しており、作成時点での経験値/所持金で作成可能であれば、CasterLv(ManifesterLv)の制限を除き、"入手可能なItemの定義"に従ってどのようなItemも作成可能とします。作成に掛かった費用の計算式を必ず添付して下さい。

◆Artifact
Artifactは入手、使用共にできません。

◆その他
通常のMarketPriceの2倍の価格を支払うことで、Item Slotを消費しないバージョンのものを購入可能です。自作する場合は、2倍の価格を基準で計算してください。

★Variant Rule
以下、適用するVariantを示します。

◆DMG
Massive Damage Based on Size:○
Summoning Individual Monsters:○

◆UA
以下の項目のみ使用可能。
Racial Paragon
Variant Character Class(排他的)
Class Feature Variant(排他的)
Item Familiar
Craft Points

◆XPH
□Psionics is Different
基本的にSpellとPowerは別物として扱います。
以下のいずれかに当てはまる場合、そのEffectは"Psionically"と判断します。
Power
Psionic Feat
Psionic Classで得られるPs、Su

Naturally PsionicなCreatureのもつPs、Su
"Psionics"Descriptorの付いたCreatureのもつPs、Su
Psionic Item

ただし、以下のことを考慮して
Mystra Clr(Initiate of Mystra)の存在
MetapsionicにはHeightenが存在しない
バランス上、本セッションでは以下のようにします。

スクリーンショット 2021-05-23 17.20.57

★Playerへの連絡

◆定型処理
毎日決まったSpellをかける、1時間儀式を行う、等の行動は毎朝行ったことにして構いません。

◆事前かけ指針
Spell/Powerの事前かけはどこまで有効なのか、指針を述べます。
Durationが"hour/level"以上
(必要であれば)朝起きたときにかけておいたことにしておけば、(PCが明示的に休息しないかぎり)Durationが切れるようなことはないものとします。

Durationが"10m/level"
「これからDungeonに突入する直前」のタイミングで行えば、Durationについては上記と同一とします。

Durationが"1m/level"
「現在Dungeon内、Encount中ではない」タイミングで行えば、Durationについては上記と同一とします。

Durationが"1r/level"
「敵の所在を確認し、奇襲をかける直前」か、
「現在Encount中」のタイミングでのみCast可能です。

◆戦術指針
通常の利用(Tarrasqueに止めを刺す、他のSpellの効果を複製等)以外でのWish,Miracleの使用を禁止します。

◆戦闘力の事前計算

当日の処理を可能なかぎり迅速かつ正確に行うために、
通常状態
Buff状態
Antimagic状態
のそれぞれの戦闘力は計算しておいてください。

 

★その他Q&A

◆Feat関連

Q. Wiz3がSouthern Magician(RoF)を取得した場合、「able to cast a 2nd-level divine spell」を満たせるか?

A. 満たせるものとします。

Q. Leadership FeatでCohortを取得する際、MasterやCohortにLAが+1以上ついていた場合はどのように考えればよいのか?

A. "Leadership Score"のMasterのLvはCL(Racial HD+ClassLv)、CohortのLvはECLで計算するものとします。

◆Spell関連

Q. 「able to cast a 2nd-level arcane spell」をAnyspellで満たせるか?

A. 満たせるものとします。

□Wish関連

Q. WishのInherent Bonusは、Featの取得前提条件やSkill Pointの計算をする際に加算して考慮してよいか?

A. よいものとします。能力値の上昇が永続で、その効果がDispelされないためです。
(Enhancement BonusはFeatの前提条件に対しては可ですが、Skill Pointの計算では不可です)

Q. WishのInherent BonusはAntimagicでは沈黙するか?

A. Antimagicの影響を受けないものとします。Inherent BonusはWishのSpell自体の効果ではなく、Wishの結果得られた副次効果だからです。

Q. WishのInherent BonusはPolymorph後も維持されるか?

A. 維持されるものとします。上記理由によります。

◆Item関連

Q. Itemを自作する場合の条件は?

A. Prerequisitesに記載されたFeat、および必要であればSpellの用意、その他の条件を満たせば作成可能です。Descriptionに記載されたCaster Lvは前提条件(Prerequisites)ではありません。Official Errata/Dungeon Master's Guide v.3.5を参照してください。

結果的にItemを自作する場合、Item自身が持つCasterLvは、Prerequisitesで記述されたSpellを用意することが可能なMinimunLvから自分のCasterLv(但しそれがEpic Itemでない場合、最大20th)までの間で自由に設定できることになります。Dispel等の際に重要になりますので、必ず記録してください。

Q. Scroll、Wandは、Itemを自作する場合のSpellの用意に使用可能か?

A. 可能とします。

Q. 購入したItemを後から能力強化することは可能か?(例:Headband of Intellect+2を+4に)

A. 可能とします。

Q. Specific Weapon等に後から能力を追加することは可能か?

A. 計算が手間なので、不可とします。料金追加系、元アイテムの変更などロジカルに価格が計算されるものはカスタマイズ可とします。

Q. Item Familiarで、Psionic Itemを選択することは可能か?

A. 可能とします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?