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AD&D2版キャラクター紹介

AD&D2版でプレイヤーとして作成したキャラクターを紹介するコラム。自分のキャリアの中ではDMの比率が高いですが、周囲にDMをする方も多かったのでプレイヤーとしても多く参加しました。

アルビオン:Planescape

AD&D2版の最初はウィザードからだった。下記記事をご参照。

初代ハイランス:Ravenloft

Ravenloftシナリオをプレイするときに作ったパラディン。最後の酷い展開に「勤務時間は5時までだ!」と言い放った問題児キャラだったが、その後もハンドルネーム(R2)と同じくらい使われるようになったので、PCの名前にも何度も登場している。

元ネタは『小説ウィザードリィII 風よ。龍に届いているか』に登場するエルフの侍ハイランス。もともと夏の合宿所で行われる1回のシナリオを遊ぶためのキャラクターだったということもあり、自分の好きなキャラクターの名前を借りてくれば良いや、と気軽につけた。そこからこんなに長い時間使い続けることになろうとは思わなかった。

2代目ハイランス:High-Level Campaigns

ハイレベル用ルールブックが発売されたときに「試しに使ってみようぜ」というセッションが企画された。

「お祭りなので準備やキャラメイクは何をしても良い」というザルなレギュレーション。「どうせ細かい課題はウィッシュ連発で終わるから、ミッション(要するに戦闘)に参加してくれさえすれば良い」という制約条件があったけど。私は20レベルパラディンを作ってホーリーアベンジャーにありったけの追加効果を盛り込んだ。

ただ、実際のプレイでは「あらゆる世界を旅して善悪関係なくあらゆる有利な呪文を集め周り、変身するためにあらゆる強力なモンスターを見聞し、あらゆる有効なアイテムをかき集めた上で、エルフのエバーミートの女王にハイマジックをかけてもらって善の道に目覚める」というキャラクターが山ほど集まった結果、ホーリーアベンジャーなど抜く間も無くセッションは終わった。この圧倒的戦力差はプレイ経験半年の私にとって、強烈なインパクトがあった。

クラス:パラディン 20レベル
STR:18(54) DEX: 15 CON:18 INT:14 WIS:15 CHA:17
HP 123
THAC0 -6 ホーリーアベンジャーカスタム(アンチストーンスキン・ディフェンディング・テレパシー・ヒーリング・ハイディング・フライング・インビジブル・リターニング)
ダメージ M:d8+8/L:d12+8
AC-2

ソラムニア騎士ハイランス:Dragonlance

小説『夏の炎の竜』(プレイ当時は未訳)をベースにして、PCが善陣営と悪陣営に分かれて交互にプレイしていき、クライマックスで合流して善と悪が協力して混沌を倒すというキャンペーンだった。

GreyGemの暴走・汚染により混沌が世界に解き放たれたため、ドラゴンランスを手にゴールドドラゴン(フレアスター)に乗って、ガマロイドやタラスキューと戦う羽目になった。最強の敵と戦って世界を救った感のあるキャンペーンであった。

クラス:ソラムニア騎士(ソードナイト) 9レベル
STR:12 DEX: 10 CON:15 INT:9 WIS:13 CHA:8
HP 61
THAC0 6 ホーリーアベンジャー・ドラゴンランス
ダメージ M:d8+7/L:d12+7
AC-6(プレート・オブ・ソラムナス、ヒューマの盾)

元のSTRが低いのはガントレット・オブ・オーガパワーで18(00)にすることを前提にしているから。AD&D2版中レベル帯なら私たちのプレイグループでは比較的一般的なビルドだった。

3代目ハイランス:Birthright

ファイター(パラディン)が国王、ウィザードがマナ管理、プリーストが神殿長、シーフがギルドマスターといった分担で領地経営を行い、マスコンバットもあるキャンペーンセッティングBirthright。神々の血を引き継ぐキャラクターはブラッドパワーという強力な力を得ることができ、領地経営とPCのパワーが相互連携するようになっている。

別のPLさんがパラディンとして領主(男爵)を務めることが決まっていたので、傭兵団の団長として男爵に協力するアウトローファイターで参加した。傭兵団の名前をハイエナ団と言い、依頼された仕事はこなすものの落武者狩りや戦場での略奪を行うゴロツキ連中であった。

クラス:ファイター 8レベル
STR:16 DEX: 10 CON:13 INT:10 WIS:10 CHA:4
HP 45
THAC0 11 ロングソード+1
ダメージ M:d8+4/L:d12+4
AC2(プレートメイル・ボディシールド)

しかし、3代目ハイランスはキャンペーンの途中でソードメイジが治める悪の帝国に拉致されて改造手術を受けさせられてしまう!

トロールに改造されて悪の怪人となった「ハイランス・ザ・トロール」はソードメイジの手駒として、PCたちの邪魔をするキャラとして使われるようにあった。時々領地争いを傍に置いて共闘しなくてはならないときにはPCたちと協力することもあったけど。

ハイランス・ザ・トロール CE
クラス:ファイター 10レベル
STR:18(76) DEX: 10 CON:18 INT:10 WIS:10 CHA:4
HP 96 リジェネレート3点/1ラウンド
THAC0 5 ロングソード+3
ダメージ M:d8+9/L:d12+9
AC1(プレートメイル+1・ボディシールド)

改造人間になった後でソードメイジから部下を与えられ、各地に破壊工作に赴くことになった。チームの名前はネオ・ハイエナ団である。

グラネット ドワーフ CE
クラス:ファイター 8レベル
STR:18(01) DEX: 7 CON:18 INT:3 WIS:4 CHA:7
HP 88 
THAC0 10 バトルアックス+1
ダメージ M:d8+6/L:d8+6
AC-3(プレートメイル+1・ボディシールド)
身長180cm近い巨体のドワーフで「アー」「うー」しか話せない。いつもは何かを食べているか寝ているかであり、戦いしか能がない。
ロックボディの効果でAC-4、S/Pダメージ1/2、Bダメージ1/3、イニシアチブペナルティ+5

ミスト ハーフエルフ NE
クラス:メイジ/シーフ 8/9レベル
STR:10 DEX: 13 CON:16 INT:17 WIS:15 CHA:13
HP 40 
THAC0 14 ダガー+2
ダメージ M:d4+2/L:d3+2
AC-4(ディフェンスブレイサーAC2、プロテクションリング)
色白の痩せた陰気な男。皮肉やで反抗的態度が多い。
ミストボディは週に1回3ターン使用可能で、+1以下の攻撃無効、飛行能力獲得、アラートネスのエネミーセンスが機能する。
死ぬ旅にリザレクションで復活させたが、2回復活させてCONボーナスが無くなってHPが20まで下がったところで引退となった。

ディアブロ 人間 LE
クラス:デビルプリースト 9レベル
STR:12 DEX: 11 CON:15 INT:14 WIS:17 CHA:12
HP 46 
THAC0 15 メイス+2
ダメージ M:d6+2/L:d6+2
AC1(プレートメイル+1・プロテクションリング)
デビル崇拝のプリーストで、ソードメイジからのお目付役と思われる。頭の後ろ側にもう1つの顔がある。1ラウンドに2つのスペルを使用可能。

エリス エリニュス LE
データはモンスターマニュアルそのまま。他国に潜入するときに大変役立つ。ハイランスを連れて脱出するサポート役。

ファース:Birthright

キャンペーンセッティングはBirthrightを使っているが、領地経営はせずにその世界で冒険するキャンペーンだった。

AD&D2版時代に敢えてのツーハンデッドソード使い。スタイルに振り込むことでスピードファクターを改良している。Lサイズの敵相手にはダイスダメージはでかいが、固定値で差が出ないのが辛い。

クラス:パラディン(ミリタリスト) 6レベル
STR:12 DEX: 15 CON:15 INT:8 WIS:13 CHA:17
HP 37
THAC0 12 ツーハンデッドソード+2
ダメージ M:d10+2/L:3d6+2
AC-2(フィールドプレート)

ちなみに愛馬(カナン)とキルマーク競争をしたところ、ファース5に対してカナン11とダブルスコア以上で馬に惨敗した。

ムーンブライト:Mystara

エルフの魔法戦士ブレードシンガー。ブレードソングによって攻撃を全てパリィで弾きながら敵と戦う。グラントリのメイジたちが猛威を振るうキャンペーンだったので、ひ弱であったが前線を務める羽目になった。鎧(AC)はしょぼいが、攻撃回数を消費しないパリィによって攻撃を弾くスタイルで前衛を務めた。

クラス:ファイター/ウィザード 7/8レベル
STR:14 /18(00) DEX: 15 CON:16 INT:16 WIS:14 CHA:13
HP 44
THAC0 8 ロングソード+3
ダメージ M:d8+9/L:d12+9
AC4(ディフェンスブレイサー)

ユーノ:Birthright

AD&D2版時代では人間以外ではパラディンになることが出来なかった。その中で、AssimarならCGでもパラディンになれる稀有な例外であった。これはやってみるべしということで作ってみたキャラ。火と氷ダメージ半分で魔法抵抗10%と防御は固かった。近くに住む領主の戦いにときどき応援して戦いに参戦した。

ちなみにこの世界ではCGでパラディンになることができる上に武器のスペシャライズができるCuiracenという神様が居て大人気となった。

クラス:パラディン 7レベル
STR:18(80) DEX: 7 CON:9 INT:12 WIS:13 CHA:17
HP 47
THAC0 9 ロングスピア+2
ダメージ M:2d6+8/L:3d6+8
AC2(プレートメイル+1)

クマ:Birthright

森の番人を務めていたレンジャーであったが、ブラックベアに姿を変えられてしまった。直接会話ができないので、らんま1/2も変身後の父親のようにボードでセリフを伝えていた。実際のプレイのときにもセリフボードを用意して、必要なときにボードを示すようにしていた。

当時はエヴァンゲリオンやタクティクスオウガにハマっていたので、それらの作品の名台詞を多用していた。

Divine Wrathのブラッドパワーを持ち、近接攻撃のときは命中判定+3、ダメージ+3、攻撃回数+1と破格の攻撃力が得られる。受けるダメージがダイス毎に-1されて、Fear Gazeの能力も得るので大変強い。

クラス:レンジャー 7レベル
STR:16 DEX: 13 CON:16 INT:11 WIS:15 CHA:13
HP 62
THAC0 13
ダメージ 爪(2回):d3+1/噛みつき:d6+1/ベアハッグ(18以上の出目で命中+2d4ダメージ)
AC7

森の番人としての相棒、ドルイドのリスティル。本人はCG属性であるが邪悪な神の血を強く引いていることで、クマに監視させるために弟子入りさせた。

クラス:レンジャー 4レベル
STR:10 DEX: 12 CON:16 INT:14 WIS:16 CHA:13
HP 30
THAC0 18 ダート
ダメージ M:d3/L:d2
AC8

ジェスター

高レベルキャンペーンではよくある構築で、ファイター9レベルまで成長させてHPを稼いでからメイジに転職するという人間にしかできないデュアルクラス。

スペルコンペンディウムで呪文書を探しまくり、ドリームメイジといって相手を眠らせて夢を見させる、夢の中に入り込んで情報を集める、夢の中でダメージを与えて倒すという、全てを夢で完結させるメイジを組んだ。夢を見ないモンスターの前には無力だった。

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クラス:ファイター→メイジ 9→15レベル
STR:15 DEX: 13 CON:18 INT:19 WIS:13 CHA:11
HP 99
THAC0 11 ロングソード
ダメージ M:d8+2/L:d12+2
AC3

まとめ

こうして振り返ってみるとAD&D2版ではBirthrightでのキャンペーン参加割合が非常に高かった。サークルの先輩がDMを務め、先輩たちがウォーゲーム・シミュレーション大好き層だったので、領地経営とマスコンバットができるBirthrightに飛びついた影響もあるだろう。また、ブラッドパワーや人間の種族によって補正が入るなどダンジョンで強敵と戦う層にも人気が高かった。

AD&D2版末期に出たキャンペーンセッティングであったが、これをメインに遊んでいるグループは多くはなかった。

自分がDMをやるときは、ほぼほぼフォーゴトンレルムを使い、異なるキャンペーンセッティングのキャラを使いたいときは「フェイルーンに来る手段があれば良いよ」としていたので、異世界からやってくるキャラも多かった。

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