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初心者向けD&D紹介セッション(D&D3.5版)レポート

大学時代のサークルの後輩から「初心者向けにD&DのDMをやって欲しい」との依頼を受けて行ったセッションの記録。TRPG経験者だが、D&Dは初めての大学生が対象。

PCは2レベルでHP最大、32点最適化能力という大変優遇されたプレロールドキャラを用意した。
キュアのポーションは標準アクションの消費だけで使用可能と簡易的に処理することにした。(アイテムの取り出しや武器の持ち替えなどを省いた)

パーティ

ヒューマンファイター:STR18のグレートソード薙ぎ払い役
ドワーフファイター:ウォーアックス+シールドの壁役
アーチャー:レンジャーで速射持ち
クレリック:チャージ20回のキュアワンド持ち
ウィザード:チャージ20回のマジックミサイルワンド持ち
ローグ:ハーフリングローグ。急所狙い担当

第1エンカウント

ウルフ×4
ドワーフファイターがダメージをガツガツ食らうも、それ以外は苦戦せず。
キュアのワンドの出し惜しみがあったので「ガンガン使え」とアドバイス

第2エンカウント

ゴブリン×20
ゴブリンリーダー×1
序盤の山場
10ft幅の通路に敵を誘い込んでの大激戦。
ゴブリン10体がヘヴィクロスボウで長篠の戦いを再現するとPL一同から「なんじゃそりゃぁ!」と悲鳴が飛ぶ。

後輩がプレイ中の初心者の様子を見に来たとき
後輩「D&Dどうっすか?」
初心者「うん、ゴブリンの軍隊にいじめられてる」
軍隊って怖いよねーと思いつつ聞き流す。

HPが少なくなったゴブリンに接近攻撃させた後、生き残ったゴブリンはその場で伏せさせて、後衛アーチャー部隊の射線の邪魔にならないように動いた点が大変大人気ない、との指摘が寄せられた。

ウィザードがスリープやグリースを使うタイミングを誤り、一気に攻め込まれたのが苦戦の原因だが・・・まぁこれは仕方あるまい。
そのために前衛PCは頑丈にしておいたのだ。AC20、HP28のドワーフファイターが残りHP5まで行ったけど。

第3エンカウント

ジャイアントアント(ソルジャー)×4
ウィザードをクリティカルで気絶させ、ローグもドワーフファイターもHP1桁の状態でダメージ2d4+3の蟻の前に立ち続け、ヒューマンファイターが蟻を切り伏せるまで前線で耐え切った。お見事!
ちなみにこのあたりでクレリックのキュアはd8で「1」か「7」しか出ないことが判明する

第4エンカウント:ラストバトル

ボス(クレリック3)×1
ザコ(ファイター1)×1
オーガゾンビ×1
スケルトン×10
ウィザードが真っ先にボスにデイズを掛けたので悪役の前口上なしに戦闘開始
しかしクレリックがアンデッド退散に「1」を振って大失敗!
一気に10体のスケルトンに囲まれる楽しい状況に。
ここでも5ftステップを駆使して全員が攻撃できるように緻密に動いてみた。

さっきの後輩が再び様子を見に来る。
後輩「どうっすか?」
初心者「うん、スケルトンの軍隊にいじめられてる」
スケルトンって強いよねーと思いつつ聞き流す。

次のラウンドでようやくスケルトンを追い払い、前線にグリースを張って壁を構築、オーガゾンビを転ばせる。
ボスは呪文で自分を強化した後、手持ちのモーニングスター+1で積極的に殴りかかる。
クレリックのPCを殴ってHPを残り5点まで追い込むが、壁が少なくなったのでPCの集中砲火を喰らって沈む。
ザコファイターはアーチャーのクリティカルで接近もできずに沈黙。

ラストは「残りHP16あるから大丈夫!」と果敢に壁になるドワーフファイターだが、オーガゾンビの攻撃(2d8+9)が15点ダメージを出して一気に死に掛け。この時点でウィザードとアーチャー以外は全員残りHP5以下という楽しい風景。

ヒューマンファイターのグレートソードで倒せなくて一気に青ざめるPLたちだが、その次のローグがざっくりダメージを与えて無事しとめることに成功。
あんなに盛大な「安堵のため息」は滅多に聞くことはないだろう。
拍手が自然に出たのは良かった良かった。

後輩「D&Dってこんなバランスなんですか?」
私「私は少しだけキツメだね」
さりげなく流しておいた。


自分は初心者向けのセッションを何度か行ったが、今プレイ記録を振り返ると、あまり適任ではなかったような気がするなぁ。なんでこんな難易度でやったんだ、あのときの自分・・・


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