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技能判定に影響する冒険用具の使い方~Dragon#331より~

D&Dにおいて、レベルが高くなるにつれて軽く見られがちな「一般装備」
ロープがあれば簡単に解決するところをわざわざ呪文のリソースを消費する羽目になったりすることもあるのではないだろうか?Dragon#331に一般装備品関連記事が掲載されているので、ここで紹介したい。


携帯用寝具
夜営をしているときに襲撃をされることがあるだろう。そのとき、携帯用寝具に毛布を詰めて囮として置いておくことも有効だ。この際にはこちらの<変装>と相手の<視認>の対抗判定を行うことになる。相手が動物で<鋭敏嗅覚>を持っている場合は<視認>に+4の修正が加わる。
不意討ちを防いだりする際にはなかなか有効な手段であると同時に、眠っている相手に襲撃をかけるときの注意点も含んでいる。ただ単に「寝袋の中の敵を攻撃します」という行動宣言をした場合、「この技能の対抗判定をさせてもらえない」ジャッジも在りうるのである。きちんと「相手を確認します」と一言告げて視認(捜索)判定をしておこう。
尚、携帯用寝具で着いてしまった火を消すこともできる。全ラウンドアクションを使って着火した相手に寝具を覆いかぶせることで相手は火を消す反応セーヴに+4の修正を得ることができる。その後、水につけるなどの処理をしない場合は50%の確率で使えなくなってしまう。水につけた場合は25%である。
携帯用寝具 1sp 5lb

ベル
標準アクションでベルを鳴らすことで仲間は<聞き耳>判定を行うことができる。難易度は0だが、眠っている場合には-10のペナルティが入る。製作(トラップ)の難易度15でベルが鳴る罠を仕掛けることもできる。
ベル 1gp

冬用毛布
落とし穴の上を毛布で覆うことができる。これは毛布を置く者の<変装>と、通りかかる者の<視認>の対抗判定である。気づかずに通りかかった者は反応セーヴ難易度15を行い、失敗すると落下する。5ft四方のエリアには問題なく覆えるが、さらにエリアが広がると変装の判定に-4のペナルティが生じる。
冬用毛布 5sp 3lb

滑車
重たい荷物や石を持ち上げるときに有効である。対象にロープを括りつけ天井に固定した滑車を通して持ち上げる場合、重さを半分としてカウントすることができる。これには10分間の準備と難易度10の<縄使用>判定が必要である。重さが分からない場合、動かすための【筋】判定に+5(環境)ボーナスを得る。
滑車 5gp 5lb

ワインボトル
これで殴りつけると1d4ダメージ(殴打)が入る。ただし攻撃判定に-4のペナルティ。中身が入っていれば相手をワインまみれにすることも可。割れたボトルは簡易版まきびしとしても使用できる。標準アクションで5ft四方に撒くことができ、攻撃判定は-5である。まきびしと同じなのでダメージが入ると<治療>しない限り移動速度が半分である。足の裏に刺さったガラスを取り除く判定は<治療>難易度10である。
ワインボトル 2gp


相手を縛る際に<縄使用>に-2のペナルティが掛かるが、ロープよりも切れにくい。武器としても使用可能で、ダメージは1d6(殴打)でリーチを持ち。攻撃判定は-4
鎖(10ft) 30gp 2lb

・・・あれ?50ftで10lbだと麻のロープと変わらないじゃん

チョーク
マーキングをしながら進むことで、道に迷うかどうかの<生存>判定に+2。ただし50ft進む毎に標準アクションを使用してマーキングをしなくてはならない。
チョーク(1本) 1cp


曲がり角で鏡だけを出して奥を見ることができる。<視認>判定には-2。ただしこうして見た相手を呪文の対象にはできない。また、光を鏡に反射させることで相手にシグナルを送ることもできる。相手のACを5として遠隔接触攻撃を行い、相手に反射光を当てることができる。レンジは500ft。
鏡 10gp 0.5lb


「錬金術師の火」として使用することができるが、起動するかどうかの成功率は50%である。(PHBにルール記載アリ)
標準アクションで5ft四方の床に撒くことで<軽業>の難易度に+2することができる。(滑りやすい床などの場合は最大+5まで)その後火を放てば2ラウンドの間燃えて、1d3点の[火]ダメージが入る。
油(1パイント) 1sp 1lb


仲間に暗号を記したメモを作成することができる。
暗号作成側:<はったり>の技能判定
暗号解読側
仲間で暗号解読法を知っている場合:難易度5の【知】判定
解読法を知らない場合:<解読><真意看破>で対抗判定
また、何かの彫ったマーキングがあった場合、紙を押し付けてチョークなどで擦りつけることで簡易コピーを取ることができる。<偽造>の難易度15である。
紙(1枚) 4sp

ピトン
機械式のトラップを解除する際、盗賊道具を持っていないペナルティを1減らすことができる。道具を持っている場合は何もなし。武器として使えばダガーと同じ効果。ただし攻撃判定-4。ドアを開けたまま固定しておきたい場合は難易度10の【筋】判定でピトンを打ち込むことで対応可能。(全ラウンドアクション)。ドアを無理矢理閉める場合は【筋】判定で難易度20。破壊する場合は破壊の難易度に+2
ピトン 1sp 0.5lb

10フィートの棒

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これで10ft先のエリアを<捜索>することが可能。ただし-4のペナルティが入る。

きちんとルールのフォローが入ったので、しっかり活用するように!

10フィートの棒 2sp 8lb

保存食
餌としておいた場合、【知】3以下のクリーチャーは全ての<捜索>判定と罠に対するACとセーヴに-2のペナルティが入る。本来は動物相手の効果だが、【知】3以下のクリーチャーとある以上、仲間のファイターやバーバリアンにも問答無用で効いてしまうので注意!
野生の動物や魔獣は餌を求めているだけのケースもある。その際に食料を差し出せば見逃してもらえる可能性がある。レンジャーやドルイドは<野生動物との共感>に+2の修正を得る。非常に腹を空かせた動物の場合、目の前に食料が投げられると、意思のセーヴ難易度10を行い、失敗すると食料に飛びついてしまう。訓練されていたり、怪我を負っている場合はこの判定を行わない。
保存食(1日分) 5sp 1lb

ロープ
走って移動してくる相手にロープで転ばせることが可能である。ロープをトラップとして設置しておく場合、移動してくる対象はロープに気づくかどうか、<視認>難易度10を行う。失敗した場合はロープを設置した者の<縄使い>と対象の【筋】【敏】(どちらか)の対抗判定となる。
相手が移動してくるタイミングにあわせてロープを張る場合。ロープを張る者は準備アクションを取っておく。対象は<視認>判定難易度15を行い、失敗した場合はロープを張った者の【筋】と対象の【筋】【敏】(どちらか)の対抗判定となる。複数でロープを支える場合は援護アクションを取ることができる。失敗した場合は移動が終了し、その場に伏せ状態になる。この方法は中型サイズ以上の相手にのみ効果を発揮する。小型サイズのクリーチャーはこの方法で転ばすことはできない。 

<ちょっと考えたこと>
廊下にロープを張り、その端を持ってインビジビリティで隠れておく。透明状態でじっとしているので<視認>難易度+40である。ロープに引っかかりさえすれば技能と能力値の対抗判定に行けるのでかなり勝率は高いと言えよう。そしてそのまま伏せ状態の対象相手に攻撃できる。

ロープ(麻50ft) 1gp 10lb / ロープ(絹50ft) 10gp 5lb

呼子
シグナルホイッスルである。真っ暗な状態や濃い霧の中に突然放り込まれた場合、パーティが分断しないように音で信号を伝えるのは良い手段である。事前にホイッスルのタイミング、鳴らし方で合図を決めておくと良い。<聞き耳>難易度0で相対的な方角と距離を知ることができる。
呼子 8sp

小型望遠鏡
<視認>判定をする際に対象までの距離を半分とカウントすることができる。日中はこれで日光を集めることで火をおこすことができる。(1分間かかる)
小型望遠鏡 1000gp 1lb

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