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ソードワールド旧版プレイメモ

完全版が出る前の旧版ソードワールドを遊び倒していた。

本稿では、プレイヤーが足りなくて、助っ人としてPC参加したときのセッションメモが出てきたのでご紹介。

TRPGの経験があまりない初心者プレイヤー向けイベントで、ソードワールドで作成したばかりのキャラクター向けシナリオ。

シフ:人間 シーフ2/プリースト1(チャ・ザ)
敏捷力18、筋力20という非常に恵まれた素質を持ちながら、生命力10、精神力10という紙な肉体。武装は筋力10のマトック(打撃力25、クリティカル値9)という定石。カスカスな精神力のおかげでラック1回、キュアーウーンズ1回で打ち止め。

プレイレポ

昔海賊稼業をやっていたマーマンがお宝を溜め込んでいるので横取りしにいこうぜ!という「宝だ!宝だ!」という冒険者スタイルのオープニング。

何でも1年程前までそのマーマンの部族は海賊稼業をしていて、人間たちの船を沈めては略奪をしていたらしい。なぜかここ1年程はピタっと止まっていたそうだが・・・

その話を持ってきたNPCファイターのコーテイは「あの部族は今は海賊をやめている。昼間は若い男たちが漁に出かけて留守なので、その隙に宝物庫に忍び込んでお宝を横取りしよう!」と何とも悪役っぽく持ちかけてくる。

さすがに正義とは掛け離れた内容だったので、私以外のプレイヤーたちは誰も乗り気ではなかった。

追加説明として「地元の領主への贈り物だった紫水晶も海賊たちに奪われたので回収して欲しい」と正式な依頼も来ていることを告げたので、パーティ全員で承諾することにした。

シフが潜入して調査してみたところ、マーマンたちは海賊らしくなく平和に暮らしているっぽい。

さらに洞窟の中まで先行調査に行ったところ・・・
シフ「曲がり角からこっそり部屋の中を覗き込みます」
GM「中からはすえた臭いがしてくる」
シフ「何かが燃えている?やばい、動く気配はありますか?」
GM「すると部屋の中から1人のマーマンが出てきた」
シフ「隠れます!」

非常に緊迫したやり取りをしていたが、あっさりと隠れるのに失敗したシフ

シフ「見られたからには生かして返さねぇ!」とマトックを構えて相手に詰め寄ったところ・・・

マーマン「何やってんだ?お前?」

部屋から魚の干物を持って登場するマーマンの漁師が・・・あの部屋は干物作成部屋だったらしい。

緊迫してダンジョンを進んで、煙たい臭いを感じて身を潜めていたのに、行こうとしていた部屋で魚の干物を作っていた、という驚愕の事実。

その後、護衛のマーマンたちをばっさばっさと薙ぎ払いつつ宝物庫へ飛び込んだPCたち。

マーマンたちは全て良い人たちで、とても海賊をしていたようには思えなかったが・・・

宝物庫で「水中呼吸ができるようになる仮面」をゲットして、水中の隠し扉を発見し、その奥で紫水晶発見。

無事ミッションクリアと思っていると、同行していたNPCのコーテイの様子がおかしい。

コーテイ「ふっふっふ。ついに手に入れたぞ!」

当然のようにラスボスクリーチャーと化す同行NPC

道中、やたらマーマンに対して敵意を持っておったがそういうことか。

このコーテイがマーマンの部族を脅迫し、海賊稼業をやらせていたらしい。しかしある戦いで傷を負った際に自分の力を紫水晶に封じられて、マーマンの部族から追放されていたそうな。

これがちょうど1年前のお話。冒険者を担ぎ出してマーマンの元へ行き、自分の力を取り戻したという流れ。

「罪もないマーマンたちを海賊にするなんて許せない!」と憤るPCたち。

正直、ここでコーテイと手を組んでマーマンの戦闘部隊を全滅させれば宝物庫の金貨の山(人間サイズのクリーチャーが影に入れば見えなくなるくらいに高く積まれているという莫大な量!)が手に入るわけであるが。


ラスボスはモンスターレベル5の強敵。防御点8は中々抜けず、回避点12では専業ファイターの出目が良ければ何とか当たる程度。敵は2回攻撃で、両方当たるとドワーフファイターでもかなりピンチ!

今回はマーマン海賊との戦闘を想定して、水に落ちても平気なように全員ソフトレザー装備だったのだ。それもまたコーテイの策略だったのだろう。

専業ファイターが当てれば少しはダメージが抜けるが、それ以外の人はクリティカル出さないと通らない。しかもキュアーの回数はかなり限られているというえらいシビアな戦闘だった。 この「うぉ!死ぬ!死ぬ!」というやり取りが良い。

2d6で9振って当たらない、ダメージ決定で7振って通らない、というバランスを知ったときに「こんなの勝てない」と思うようでは負けである。
・プロテクション(防御点+1)は必須
・支援呪文の18ラウンドは切れるまで戦闘は続行する。ラウンド管理はしっかり行え。
・キュアのしどころを間違えるな。
・キャスターは状況を見ながら、適宜行動順を遅らせろ。
・ビビったら負け
入った当初に叩き込まれたSW戦術であるが、TRPG一般に言えることであろう。

実際には最期にレンジャーの弓が2連続クリティカルしてトドメを刺した。

改めて振り返ると、ソードワールドの初期作成キャラクターにモンスターレベル5の敵をブツけるのは凄いシナリオだったな・・・恐ろしや。

最近はソードワールドのKindle版など電子書籍が出ているのが嬉しい。

「ゴージャスなゴブリン」が序盤に一財産出来るので、金属鎧や銀や高品質武器が揃えられた。「不幸の燭台」は謎が解けるまでは苦戦したなぁ。なんじゃあのギミックはと。「石巨人の迷宮」は本格ダンジョンハックものだが、イントロが複数種類あって面白かった。

「神官戦士が6人」は面白いシナリオだった。オープンフィールドの「ユニコーンの探索」はシナリオクリア前にリソースが尽きるね。後年、オープンフィールドマップを移動しながら探索するのはD&Dでは良くあるタイプのシナリオだと分かったけれど、これが初体験だった。

「流星落ちるとき」で10レベルシナリオの恐ろしさを思い知った。サンプルキャラクターで失敗してるのがリアル。


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