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Expedition to Undermountainキャンペーン(D&D3.5版)プレイレポート

a Paladin in Hellが終わった後、心機一転1レベルからやり直すキャンペーンを開始した。

各自がネタに走った結果、クレリック(ディヴァイン枠)やファイター(前線枠)もローグ(探査枠)もいない、アーケインキャスターの比重が極めて高い冒険者パーティ「アーケイン戦隊アルカナム」が結成された。

低レベル向けの層であっても、えげつない敵も多い。しかし、エンカウンタとして設定されている以上、躊躇することは許されない。心を鬼にしてマスタリングを行ったものだ。

本レポートは最初の階層:ダンジョンレベルのネタバレとなっているのでご注意頂きたい。

プロローグ ~ハラスターの呼び声~

1375DR 勃興するエルフ族の年 エイレント月(9月)30日目

日の出の直後、街を襲った長く激しい地震で俺は目を覚ました。壁にはヒビが入り、棚の陶器は割れてしまったが、家の倒壊までは至らなかったようだ。地震が収まったと思いきや、街は騒乱に包まれた。ありとあらゆるところで「大災害の前触れじゃぁ!」という噂が広がったのだ。

噂をばら撒いている連中に共通したことが1点。「怒りと悲しみと空を泳ぐ星を目に浮かべ、金きり声を上げ続けるヒゲオヤジ」という、けったいなビジョンを見てしまったことだ。俺もそのビジョンを見てしまった。その気持ちはわからんでもない。っていうか良くわかる。分かるぞー、君たち。

しかもビジョンはそれだけで終わらない。

オヤジの絶叫の後に「洞窟や暗い部屋の柱が倒れ、天井が落ち、青白い火花を散らして爆発する」シーンが見えたのだ。ビジョンを見ちまった連中は、ジジイがもたらす恐怖に怯え、膝を抱えて震え上がるほか無かった。これでもかってくらいに不吉オンパレードなものを、突然見せられれば誰だってそうなるだろうさ。

そしてさらにビジョンは続いた。

その金きり声を上げるヒゲオヤジの顔には、果たさねばならないことを放置してしまったこと、多くのものが失われ、損なわれてしまったことへの失望が浮かんでいた。

何が起こったのか?誰もが知りたがった。俺だって知りたい。

人の頭の中に、金きり声を上げながら無断で入ってくる礼儀知らずジジイとはいえ、奴の目が恐怖と失望を物語っていたのは事実なのだ。

ビジョンを見た街のウィザードたちはすぐにピンと来たようだ。そのヒゲオヤジはかの悪名高い「アンダーマウンテンの狂気の魔術師 ハラスター・ブラッククロークである」というのだ。

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あの狂ったエピックウィザードが取り乱して街中にビジョンをばら撒いたのだ。誰だって、アンダーマウンテンで何か悲惨なことが起こっていることがわかるだろう。とてつもなく悲惨な災厄がウォーターディープとアンダーマウンテンに迫っているはずだ、と。

しかも、あのハラスターが慌てているんだ。悪魔を使い、化け物をはべらせてとんちきなダンジョンを作り上げるようなとんちきジジイが騒ぐなんて尋常じゃない。

危険だとはわかっていた。だが、ビジョンを受け取った俺の頭には変な願望がこびり付いてしまったのだ。アンダーマウンテンを巡り、輝かしい財宝を得ること。そしてハラスターの呼び声の真意を確かめたいと切に願った。

あのジジイは助けを待っているのだ。あの地には正すべき過ちがあり、付け直すべきボタンがあり、助け出すべき人物がいるはずなのだ。ハラスターは正に「今」切実な助けを求めている。大災難の準備が整ってしまうと、地上にも甚大な被害が出るのは確実だ。

そう、俺たちには分かるんだ。

その夜、ウィザード、ソーサラー、冒険者はアンダーマウンテンと、絶叫するハラスターの夢を見た。ビジョンを浮かべさせた挙句に夢にまで出てくるとは執念深い奴だ。夢を見た全員が、悪名高い伝説のダンジョン:アンダーマウンテンに赴き、そこで「為すべきことを為す」必要があることを感じた。あの悪党の巣にして、理不尽なデストラップダンジョンに自分から行きたいと願ってしまうのだ。この気持ちだって理不尽だ。

具体的に何をすれば良いのかはわからん。ただ、「何とかしなくては」という気持ちたけは確固として抱いている。「ダンジョンの部屋、奇妙なアイテム、苦闘するハラスター」のイメージが一瞬頭をよぎった。
地震のあった翌朝、あらゆる冒険者たちはパーティを組み始めた。アンダーマウンテンの探索が始まったのだ。そして、俺もその1人であった。

宿屋にて

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冒険はyawning portal innから始まる。

ハラスターの呼び声に引かれて集まったのは・・・「アーケイン戦隊アルカナム」

秘術戦隊アルカナム
シェシル:ハーフドラウのスペルシーフ
ウィネード:ミスティックシーアージ狙い。
アルフィン:エルフのビガイラー。ビガイラーのスペックにときどき涙している。
エイク:ミストラ信仰のウィザード
アーヴィナ:アーチヴィストでパラディン/レンジャー/ドルイド呪文を買い漁っている
フィシン:ラプトランのパラディン

6人パーティであるが、前線は常に1人!

第1回はウォーブレイド、第2回以降はラプトラン・パラディンが務めた。

パーティの信仰呪文もアーチヴィスト1人だったので、開始段階では「回復のリソースは生キュアライトウーンズ1発」という激しい状況でスタート!

この宿にはEntry Wellと呼ばれる井戸があり、そこからアンダーマウンテンに下りることができる。

管理人のオヤジ(Durnan:実は秘密結社のボスも兼ねる偉い人)に「タイモラ様の加護を願って」1人1gp払うことで、リフトでダンジョンまで下ろしてもらえる。

井戸から引き上げてもらうときにも1gp払う必要があるので、
・降りるとき 1gp
・戻るとき 1gp
・生活費 1gp
の合計1人当たり3gpを1日で稼がないと赤字である。

・・・この一見しょぼい制約がここまで厳しく財政を圧迫しようとは

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たまーに井戸からモンスターが逆流してしまうこともあったりする。

ちなみに、どうしても戻りの運賃が稼げず、井戸の下でしくしく泣いているとDurnan氏の奥さんが旦那の目を盗んで、井戸の中にコインを投げ入れてくれて、一命を取りとめた冒険者もいる、という心温まるエピソードもあったりする。

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ダンジョンレベル

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第一戦
ゴブリンファイター×1
ゴブリンウォリアー×6

結果は楽勝。ゴブリン部族を追っていくと別シナリオに入ってしまうこともわかった

第二戦
ミミック×1

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CRは4だが、HP52のミミックがエンカウンターに入ってるのはどうよ!?さすがに1レベルPC相手にパーティ総合計hpよりでかい敵を相手させるのは気が引けるが、エンカウンタとして設定されている以上、躊躇することは許されない。

通路の脇に鏡が並んでいるが、ほとんどが縁だけ残してガラスは全て砕け散って廊下に散らばっている。そんな中、2つだけガラスがはまっている鏡があったのだが・・・
そのうち1つはトラップで、1ラウンド以上見ているとスケルトンに切りつけられる幻影を見る。もう1つはミミックが化けているわけなんだが。

さすがに最初のエンカウンタでミミックであることは見抜いたものの、準備不足もあって一時撤退。

武器がくっついてしまう厄介な体質をなんとかするためにアルコールを大量に購入してぶっ掛けるという作戦に出る。ウォーブレイドがクリティカルでミミックに痛打を負わすも、逆にクリティカル返しを喰らってしまう。

しかし20点以上ダメージを与えても、気絶すらしやがらねぇ1レベルウォーブレイド。恐るべき、トーム・オブ・バトル。

第三戦
ダークマントル×2

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ロープのつり橋で、天井からダークマントルに不意討ちを食らうというエンカウンター。

つり橋移動用ルールを翻訳しておきながら、セッション中使うのを忘れていたので、あっさり撃退喰らってしまった。
つり橋を渡るとき。(移動速度は半分)
両手を使って移動:平衡感覚DC5
片手を使って移動:平衡感覚DC10
手を使わないで移動;平衡感覚DC15
4以下で失敗すると、そのラウンドの移動はできなかったことになり、5以上の差で失敗すると地面に落ちる。

つり橋から落ちて死んでいた冒険者の死体から、ハーフプレートとロングソード+1を回収。

第四戦・第五戦
ドレッド×1(第四戦)
ドレッド×3、フレイムスカル×1(第五戦)

このダンジョンで最もグダグダになった戦闘といえよう。

床に黒い水が溜まった廊下という、如何にも何かありそうなエンカウンタ環境であったが。そこに現れるのは腕だけのアンデッド、ドレッド(Lost Empire of Faerun収録)

攻撃力と防御力はスケルトンと大差ないのだが、40ftの完璧飛行速度を持ち、なんと言っても「畏怖すべき存在」の特殊能力がでかい!
意思セーヴ目標12とは言え、1~2レベルでは失敗者続出。
2回連続失敗して走って逃げ出したPCが、恐怖効果がなくなって戻ってきてもまだ戦闘が続いていたというグダグダっぷり。後衛はクロスボウかロングスピアという定説がハマる原因となったと言えよう。

また、しれっとフレイムスカルもいるわけだが(Lost Empire of Faerun収録)、こいつの特殊能力の一部だけ紹介すると
マジックミサイル 3回/1日
ファイアーボール 1回/1日
ミラーイメージ 1回/1日
+8の遠隔接触攻撃で1d8の炎ダメージ ラウンド2射
高速治癒2点
と、盛りだくさんなわけだ。

さすがに2レベルPC相手にファイアーボールを撃つのは気が引けるが、エンカウンタとして設定されている以上、躊躇することは許されない。

迷わずぶっ放して何人か気絶までは持っていったが、合えなくフレイムスカル撃沈。

第六戦
子供グレル×2

DM「成長途中の子供のグレルだ」
PC「あなたの言う子供とは“強大化していない”という意味ですか?」
という不毛なやり取りがあったりした。

さすがに2レベルPC相手に10ftリーチで攻撃回数10回の全力攻撃をするのは気が引けるが、エンカウンタとして設定されている以上、躊躇することは許されない。

第七戦
チョーカー×2
MMの「まるで裸のハーフリングのよう」という説明文に納得できない表情をしつつ、5ft通路が入り組んだ場所での戦闘。1匹はカラースプレーで早々に戦闘不能状態にしたが、残り1匹にやや苦戦したものの、犠牲者を出すことなく撃破。

第八戦
サモニングウーズ×1
フィーンディッシュスパイダー×∞

井戸の底40ftの位置にサモニングウーズが居て、標準アクションでフィーンディッシュスパイダーを召喚しまくっているのだが、井戸の深さ30ftの位置にパーマネントイメージで偽の底がある。スパイダーは一撃で何とかなるし、PLたちの頭には「召喚者がどこかに潜んでる」という確信があるのだが、どこを探しても、井戸の底を視認しても見つからない!

適当に井戸の底に矢を打ち込んでみると、矢がすり抜けたのを見て見破り判定。そこで親玉を叩く!とばかりにラプトラン-パラディンが1人井戸の底に吶喊。ウーズVSパラディンの接近戦に加えて、上からラウンド5射の射撃援護。
パラディンがウーズを殴って5ftステップで離れたタイミングで待機して射撃を行うも、2レベルPCにはAC17がなかなか厳しくて、高速治癒5点をなかなか超えられない。パラディンの命もあとわずかというところまで追い込むも何とか撃破。

さすがに2レベルPC相手に1d8+2+1d6(酸)の2回攻撃でタイマンはるというのは気が引けるが、エンカウンタとして設定されている以上、躊躇することは許されない。

第九戦
ベインガード×2
ドレッド×2
さすがにダンジョンレベル最終戦だけあって、3レベルになったPCたちは、ウェブを張って戦線を構築して余裕ある戦いを見せる。ドレッド相手にグダグダしなくなったのも成長の証か。ベインガードのマジックミサイル&ブリンクでPCたちを苦しめたが、最後まで押し切ることはできなかった。

PCたちは何とか次のレベルに進むポータルを発見することができた。

この階層をクリアするときにはPCたちはレベルが3まで成長した。

しかし・・・
金欠問題
・パーティにある魔法の武器はロングソード+1が1本のみ。
・後衛の武器はクラブ(無料)
・ウィザードは未だにインク代を稼げなくて新しい呪文が増えない
・アイデンティファイ代に躊躇する。
・未だに宿+食事代の1日1gpの負担を重く感じる
3レベルPCは標準で2700gp持っているはずなのだが、このパーティでは1人270gpくらいがせいぜいである。

パーティ構成問題
・専業クレリック不在
・前線はつねに1人だけ
・キュアのワンドは7チャージが1本あるだけ
という赤貧アルカナムクオリティを醸し出している。

しかも唯一の前線パラディンが欠席した回はD&Dにも関わらず、なんと0トップというとんでもない布陣でアンダーマウンテンに挑むことに!

そして不安は的中し、アーチヴィストのアーヴィナ・ザ・スターチェイサーが死亡した。ちなみに「スターチェイサー」の名前は、彼女がキルマーク欲しさに、するすると前線にしゃしゃり出てはクラブで弱った敵にトドメを誘うとしていた姿勢に由来している。

ちなみに、アーヴィナの遺体はアンダーマウンテン在住の謎の商人との取引で、次のエリアに進むアイテムと物々交換で引き取られていった。

番外編

メタルマスター×1
ゴブリン×3
メタルマスターはLost Empire of Faerun収録の極悪なめくじである。

磁力オーラを下記のように使い分けることが出来る。

Attraction:60ft以内の金属製のものを引き付ける。突き飛ばし判定(+11)を行ない、失敗したクリーチャーは突き飛ばしとは逆にメタルマスターの方向に向かって強制的に移動させられる。(機会攻撃発生!)

MetalStorm:金属片を嵐にして射出する。これによりメタルマスターのACは4低下するが、体の周囲20ft以内のクリーチャーに4d6ダメージを与える(反応セーブ20)12ラウンド持続する!

Telekinesis:特定のクリーチャーの持つ金属製の物質に対して作用する。DC14、筋力25(+7)扱いで対抗判定

hp60、ダメージ2d6+6という基本スペックの高さもあったが、このエンカウンタはそもそも撤退戦であり、冒険者の仲間の安否確認と遺体回収だけが目的だったので、ヒュプノティズムで時間だけ稼いで早々に撤退した。

その決断の早さと手際の良さはさすがよなぁと感心した。

さすがに2レベルPC相手にこの特殊能力の山はどうかと思ったが、PLがやる気だったら、エンカウンタとして設定されている以上、躊躇することは許されない。

撤退を躊躇しなかったPLさんに軍配が上がったといえよう。

ダンジョンレベルの見所

井戸から降りてきたところには冒険者たちの落書きが壁一面にあるわけだ。
ウィザードリィの階段すぐのところもこんなのだろうなーと思うが。

オーク語:「ダーナンのくそ野郎め。俺がここを出たら、やつが窒息するまで口の中に金貨を詰め込んでやる!」(スラーグ)

共通語「ヒーソッドへジェイスが聞いたという音の正体を確かめてくる。戻るまで一杯やっていてくれ」
「2日経った。戻ったら連絡をくれ」(ヒーソッド)
「2週間経った。もう待てない。俺はお前たちを探しに行く。もしこれを読んでるとき、隣に俺がいなかったら、俺は死んでいるだろう。俺たちをこんな風にした奴らに復讐してくれ」(ヒーソッド)

ゴブリン語「兵隊たちがいっぱい来る。ここにいちゃ駄目だ」

共通語「ワーウルフと、彼女の猟犬たちに気をつけろ。やつらはサースを殺した」
「指図もないのにここに来ちまったお前はごみための中で死んじまうのさ」
「タイモラ神よ、私を見捨てないで」

ドワーフ語「デュレンバー・アイアンシャークは数え切れない程のオークをぶち殺した」
エルフ語の注釈「数え切れないというのは11匹のことである」

共通語「東側の通路にも気をつけろ。メタルメイジはこのあたりを住処にしているし、暇つぶしでブラブラしているわけじゃない」

ハーフリング語「いいか、悲鳴が聞こえてきたら、聞こえてきた方向と反対側に逃げるんだ」
「↑臆病ものめ!」

ノーム語「ソルチ・ラフマントルがこの迷宮のどこかで死んだ。彼女はハートの形をしたブラスの指輪を付けているはずだ。もし死体を見つけたら埋葬しておいてくれ。我々には時間が無い」

その後のセッションメモ1

お金が無いことで有名なアンダーマウンテンセッション!

そして脅威の1トップ、5バックという尖がった陣形。
秘術戦隊アルカナムの明日はどっちだ!?

アーチヴィストが死亡した(しかも復活もできないような状況になった)ので、キャラを作り直してもらった結果、コンジュラー参加!

・パラディン
・スペルシーフ
・ビガイラー
・ウィザード
・ウィザード
・ウィザード/クレリック

このパーティ、前線がいないだけでなくて回復役も少ない!

4レベルパーティのはずなのだが
PL「10ダメージくらった!キュアください!」
回復役「キュアライトウーンズ」
PL「さらに6ダメージくらった!キュアください!」
回復役「キュアライトウーンズ」
PL「こちらも3ダメージ食らったんだけど」
回復役「キュアマイナーしかない。後はアーヴィナ(死んだPC)の形見の7チャージのキュアライトウーンズのワンドがあるけど使う?」
PL「・・・いや、さすがにいらない」

切ないったらありゃしない。
いまだに回復は生打ちキュアが主体なのだ!

冒険が終わって街に帰ってきたときでも
会計「では今回の冒険の分け前を分配します。1人59gpです」
PL「明日の生活費ができたー!」
会計「キュアライトのワンドの25チャージ品を共同で購入しますが、良いですか?」
PL「賛成だ!」
会計「それでは1人62gp集金します」
PL「・・・すみません、生活費が無いです」

これだけウィザードやキャスターがいるというのに、誰一人アイテムを作ったことも、呪文書に呪文を書き込んだことが無い!当然使い魔もいない!
魔法の武器はパラディンのロングソード+1だけ!

とても4レベルパーティとは思えぬ経済力であるが、それでも強敵を突破してしまうあたりがプレイヤーの力量か。まぁ、セッションの終わりに1人200gpという超大金を配ったのでなんら文句はあるまい。

スカルポートから1日半程行ったところの竪穴に突貫したが、グレルはやはり強かった。さすがに10回全力攻撃くらうと、頑健DC10であっても事故が起きてグラップルされるんだよね。

第一戦ではサモンされた犬2匹とPC1人を自分のマスに引き込んで後列のPCたちに光線銃撃ってたし、第二戦ではLサイズに大きくなったパラディンとドワーフファイターをグラップルしていた。

ここで明らかになった、秘術戦隊アルカナムに必要な戦力。
それは「あと5点ダメージを与える能力」

・継続ダメージを与える手段はある。
・敵を無力化させる心術、幻術系の呪文は豊富。
・エリアで焼き払うダメージディーリングもほぼ無限に可能。
・標準アクションでサモンして攻撃することも可能。
・急所攻撃を載せたり、呪文を盗むことも可能。

でも・・・仲間がグラップルされた状態で10ftリーチを持つ敵にダメージを与える手段が無い!

1トップのパラディンが捕まってるときに後衛5人が右往左往している姿がなかなかに愉快であった。なぜかセーヴに通りまくったDMの出目が嘘みたいだ。しかとマジックミサイルの偉大さをかみ締めた1日であった。

そしてセッション後、パーティは5レベルの領域に!
「俺、呪文書に呪文書いちゃって良いかなぁ?」
ウィザードがスペルブックなんて使っちゃってますよ!

報酬もモリッと出したし!(6人パーティに対して総計3000gpも!)
マジックウェポンも出したし!(ダガー+1を1本)

その後のセッションメモ2

PC:6~7レベル 6人パーティ

出した敵(総数)
CR8×2
CR4×4
CR3×4
CR2×5

得られたお宝
1人80gp
バックラー+1 1個

生活費とアンダーマウンテンへの出入り口使用料の支払いは出来ているが、消費型マジックアイテム費用がまかなえていない。

恐るべし、アンダーマウンテン!

<前衛>

ラプトラン・パラディン

<後衛>
ハーフドラウ・スペルシーフ
エルフ・ビガイラー
モンスターサモナー(マルコンヴォーカー)
ウィザード(ナイト・オブ・ザ・ウィーヴ)
ミスティックシーアージ

<途中離脱>
ダスクブレード(北伐に参加のため離脱)
イルーミナン・アーチヴィスト(星になったが蘇った)

からめ手しかないという極端なパーティ構成。
ここぞというポイントで的確に「1」を出す前衛。
回復役はミスティックシーアージしかいない。
金が無いので生き延びるための消耗品しか買えない。

1レベルからスタートして、8レベルで終了。

クライマックス直前に、お宝を分配して装備を整えて、ラストダンジョンに挑むぜ!というタイミングで

・収入 1人1000gp
・1レベル時のレザーアーマーをチェインシャツ+1に着替える
・武器はパラディン以外は高品質~通常止まり
・全員にクローク・オブ・レジスタンス+1が行き渡る
・買い物はスクロールとコミューンのキャスティングサービス
・そういえばメイジアーマーを掛ける習慣が無かったような

標準的な8レベルPCは開始段階で27,000gp持ってるんだってね!
我らがパーティは全員で7000gpすら持ってなかったんじゃないかな!

PCのパワーって、お金にも大きく効いてたんやねーということを肌で実感できた貴重なキャンペーンであった。

会場の特徴もあるのだろうが、PC6人中、常に3~4人が寝そべってしゃべってるというどこかまったりした、のんびりキャンペーンだったような気がする。

都市生活

生活費

宿泊費:基本はPHBの通り

宿泊場所 / 宿泊費 / 備考
上等 / 2gp /身だしなみが整い、宿泊翌日の<交渉><情報収集>に+1状況ボーナス
普通 / 5sp /ボーナスもペナルティもなし。
粗末 / 2sp / d20で1が出たら汚穢熱に掛かる(頑健セーヴ15)
野宿 / 0 / d20で1、2が出たら汚穢熱に掛かる(頑健セーヴ17)
神殿 / 0 /奉仕ポイント1点
汚穢熱:DMG日本語版p.297参照、難易度12 潜伏期間1d3日 ダメージ:1d3【敏】、1d3【耐】1日1回頑健セーヴを行い、失敗すると病気は治らずにダメージが入る。宿泊環境が悪い場合、セーヴにペナルティが入る(セーヴ難易度上昇)

食事(1日当たり)

食事種類/費用/備考
良好/ 5sp /相手に奢った場合、<交渉>に+1状況ボーナス
普通/ 3sp /ボーナスもペナルティもなし。
下等/ 1sp / d100で99が出たら失明病に掛かる(頑健セーヴ10)
神殿/ 0 /奉仕ポイント1点
失明病:DMG日本語版p.297参照、難易度16 潜伏期間1d3日 ダメージ:1d4【筋】1日1回頑健セーヴを行い、失敗すると病気は治らずにダメージが入る。ダメージが2点以上入ると永久に盲目状態になる。
汚染された水が原因だが、食事では病原菌が減っているので、病気になるかどうかを判定するセーヴ難易度が下がっている。
神殿では安全に寝床・食事を得ることができるが、奉仕ポイントが10点貯まるごとに5日間の奉仕活動を要求される。また、累積したポイントが50点を超えると、神殿から使命を与えられる。

買い物

通常のアイテム
チェック不要で購入可能。売却は基本半額。即日、その場取引可能。誰かから剥ぎ取った鎧については、洗浄費用が入る(と、主張する)ので1/4とする。

マジックアイテム
購入・売却には<知識:地域ウォーターディープ><情報収集>の判定が必要

アイテム種類/難易度/取り引きまでの日数
下級/ 15 / 3日後
中級/ 20 / 10日後
上級/ 25 / 30日後
特殊材質/+5 /+5日
判定が難易度を5上回る毎に、取引までの日数を1日減らすことができる。

・高額のマジックアイテムを買い取るだけの現金はすぐには用意できない。
・買い取るマジックアイテムが本物か、調べる必要がある。
・高額取引可能な商人は、他の仕事も立て込んでいて忙しい。
・売るマジックアイテムが特殊な倉庫に保管されていたりして、すぐに納品できない。

レギュレーション

使用システム:D&D 3.5版
使用ルール:「D&D」ロゴのついているルールブックであれば使用可とします。

注意事項

1)冒険の舞台はForgotten Realmsです。

2)同名のクラス・呪文は常に最新版で上書きされます。

3)必要なルールは必ず原本ないしコピーを持参して下さい。誰も持ってきてなくて、ルールの詳細を確認できない場合は使用不可。電話も駄目。

4)アイテムの作成・売買は自由にできます。

5)PsionicsはSpellと同じ扱いとなります。Player's Guide to Faerun、Expand Psionics Handbookを参照して下さい。

6)3版のルールブックはアップデートパッチが無い限り使用不可。同名のクラス・ルールは基本的に3.5版で上書きされます。

7)レベルアップは一晩休んだときに処理します。旅の途中やダンジョン探索中には経験値があってもレベルアップはできません。

8)FAQ・エラッタは全て適用するとは限りません。判断に迷ったらご相談下さい。

9)FR以外のルールブックに収録の種族・クラス・特技・アイテムについて、世界観に依存しないもののみ使用可能。アーティフィサーやドラゴンマーク、ドラゴンシャードは不可。ただし、GHの神様依存と思われるものは、適宜FRの適した神様に読み替えて良い。判断に迷ったときは、PL判断でしれっと作成してしまわずにDMに相談のこと。

PC
レベル:1からスタートです。
種族:制限を設けません。レベル調整値がある種族をプレイしたい場合にはモンスタークラス成長表がある場合はそちらを参照。無い場合にはPGtFに収録されている「レベル調整値と等しい負のレベルを持った」キャラとして作成下さい。

キャラメイク方法:50pointで作成

所持金:クラスにより決定(+地域条件を満たせばボーナス装備品)

経験値:0xp 

属性:何でもOK。ただし、ロールプレイや説明がなされないまま、属性と異なる行動を頻繁に取っているとDMが判断したときには、適した属性に変更します。 高貴なる行ないを全くしない、悪なのに善のキャラの言うがままに人助けをする、などなど。

NPC
Cohortに類するNPCを連れて行くのもOK。ただしプレイアビリティーを損ない、ゲームのテンポを崩すことが頻発するとDMが判断した場合にはNPCには強制的に一人旅に出て頂きます。


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