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Gary Gygax追悼セッション(クラシックD&D)レポート

2008年3月4日 D&Dの生みの親:Gary Gygax氏がなくなられた。

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彼の生み出してくれたD&Dのおかげで、TRPGだけでなくさまざまな電源系RPGを楽しむことができた。

彼の業績と努力に尊敬の念を込め、我々は初代クラシックD&Dをプレイすることとした。

当然、能力値の3d6もhpのダイスも一発ぶりの1レベルPCである。

キャラクターシートのコピーを大量に用意し、PCが死んだら次のPCを作って投入することを延々と繰り返し、ダンジョン突破までに何人の犠牲が必要化を計測した。

シナリオはオリジナルD&Dに掲載されている「Sample Floor Plan」!

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要するにサンプルダンジョンなんだが、TRPGが全然無い時期によくぞここまでという気もする。

イントロダクション

100年前、ゼノプスという魔術師がポートタウンを見下ろす小高い丘の上に塔を建てた。塔は街の西側にある海沿いの絶壁に近く、墓場の隣に位置していた。

噂では、魔術師ゼノプスは塔の地下を次々と拡張し、トンネルを掘っていたそうだ。怪しい歴史家曰く、ポートタウンは古代に滅んだ先住民の街の遺跡の上に出来ているのだとか。ゼノプスは先住民の残した財宝を求めて地下迷宮を作っていたとも思われる。

50年前の冷たい冬の夜、魔術師の塔は突然緑色の炎に包まれた。塔から逃げ出した召使いたちは口々に「主人ゼノプスは塔の地下で解き放った強力な力の前にあっけなく滅ぼされた」と伝えた。

しばらくは塔は空き家となっていたが、ある夜には幽霊じみた青い光が溢れていたり、またある夜には亡霊のざわめき声が一晩中聞こえてきたり、ゴブリンたちが塔で踊っていたりしていたこともあった。

その状況を鑑み、街の権力者は塔に対して攻撃を加えて破壊することを決断した。カタパルトを使って大規模な攻撃をしかけたところ、塔はあっけなく瓦礫の山となった。

攻撃終了後に塔の跡地を探索したところ、地下への入り口が見つかった。何人かの冒険者が向かったところ、「ただの石の廊下があっただけだ」と報告するものもいたが、戻ってこない者も大勢いた。

その後、丘にある地下迷宮には膨大な宝とそれを守る恐ろしい化け物が棲んでいるという真しやかな噂が流れた。街の語り部たちは、その地下迷宮が古の先住民の街の遺跡や墓場、海の底に続いていることを付け足すことを忘れなかった。

ポートタウンは小さな街であるが、南からやってきて(海賊がいるという)北の海へ向かう"勇敢なる”商船たちの貿易ルートになっている。ポートタウンはあらゆる人種の交流が盛んで、街ではさまざまな種族を見ることが出来る。

君たち冒険者は「緑竜亭(グリーン・ドラゴン・イン)」で共に魔術師のダンジョンに向かう相棒を探しているところだ・・・

ゼノプスのダンジョン

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ダンジョンに果敢にも向かっていった勇者たち

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DM「オークの攻撃が命中。ショートソードで6点ダメージ」
PL「じゃあ死にました」 

PL「宝箱に罠が無いか調べます」
DM「(コロッ・・・)無いと思ったよ」
PL「じゃあ空けます」
DM「毒ガスが噴出します。対毒セービングスローをして下さい」
PL「失敗しました」
DM「じゃあ死にました」 

DM「敵魔術師は君に向かってワンドを振ります。対ワンドセービングスローをして下さい」
PL「失敗しました」
DM「じゃあ石になりました」

やはり1レベルクラシックはデッドリーだな!

設置している敵にもしびれるところ満載のダンジョンだった。

HP21、AC3、ダメージ2d4の毒持ちスパイダーの不意討ちとか。

HP8、AC3、ダメージ2d6の2回攻撃ジャイアントクラブの不意討ちとか。

ウェブとマジックミサイルが使えて、ワンド・オブ・ペトリフィケーションをもった4レベルマジックユーザーとか!


時の流れ

3版以降、時間の進行がやたらめったら早くなった。戦闘で20ラウンド(2分)も戦うとヘトヘトになってしまうという燃費の悪さ!ダンジョンに入ってシナリオを進めている時間なんて、ゲーム内時間で賞味30分程度。光源の使える時間など普段はあまり気にしないで済むレベルなのだが・・・ 

なんといっても、旧版のD&Dは時間がガシガシと流れていく。非遭遇時、プレートメイルを着た戦士は1ターン(10分)で90ft~60ftくらい。2ターンに1回、1d6を振って1が出たらワンダリングモンスター出現!そして松明は6ターンで燃え尽き、ランタンは24ターンで油が切れる。部屋の捜索をしていると、ガツガツとランダムチェックが入ってしまうし、光源も気になる。暗闇を60ft見通すのは「インフラビジョン」なので、近くの光源は閉じなくてはならないしな!

ワンダリングモンスターにひやひやしながら、食料と松明と油の残りを気にしながらダンジョンの中を進み、無茶なエンカウントにヒィヒィ言うのはD&D~AD&Dの醍醐味だよなぁ。久々に旧きダンジョンの進み方を堪能して、DMとして大変楽しくプレイできた。


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