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H4:The Throne of Bloodstoneキャンペーン(AD&D1版)レポート

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AD&D1版時代に発表された伝説のトーナメントシナリオ「H4:The Throne of Bloodstone」

「100レベル対応でデーモンの王オーカスを倒すシナリオがあるけどやる?」という漢なお誘いをしてくれたDMの元、AD&D1st初体験を含む猛者が6人集まった!(私も初体験!)

レポート部分はネタバレ盛りだくさんの内容となっているので今後プレイすることを考えているプレイヤーはご注意あれ。


セッション第1~3回

<キャラクター作成>
レギュは600万点をXPとgpに自由に割り振ってキャラクターを成長させ、買い物をするという豪快なもの。100レベルのPCでもプレイ可能という豪快なシナリオではあるが、21レベルを超えると途端にトラップが激烈になるという仏のアドバイスがあったので、メンバーは20レベルで調整。
能力値もウィッシュで18まで上げまくってるので人間のPCでデュアルで回ることは確定。そこでレンジャー19→シーフ20というキャラが決定。プールオブレイディアンスのレンみたいな奴だ。お買い物は170万gpで済ませることに。

旧版では不遇の位置にあったシーフで頑張ろうというのが基本コンセプトなので、戦い方はHide in Shadow→背面取り→Back Stabというシンプルなもの。これできっちり4倍ダメージである。(4倍になるのはダイスの分だけという穏やかな裁定が下った)
Belt of giant strength(Storm)でStrを24にしてインテリジェントソード+5で背中から切り付けるというダメージディーラーとして完成した。装備品は全て+5で固め、Scarab of Protectionなどの防御アイテムも予備を含めて買い漁ったがそれでも金が余りまくった。 

1版はアイテムがすぐ壊れるとアドバイスをもらっていたので、予備のElfin Chain+5をBag of Holdingに入れていたのだが、流石にそれはレンジャーコードに引っかかると指摘されて削除。(1版レンジャーは持ち歩ける分以上の財を持たないのだ)

「バッグに入れて持ち歩いてるじゃーん」という大人気ない主張はせずに大人しく従うことに。

第1・2回がキャラ作成を兼ねた予備セッションのような位置づけだったので、第3回から本格始動という感じである。

<プレイ第1回~3回まで>

シンプルにストーリーを語るならば「魔王(Witch-King)を倒して来い」というミッションをゲアレズ・ドラゴンベイン卿の居城(D&D3版フォーゴトンレルム・ワールドガイド222ページ参照)で引き受ける。

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レルムでも超有名な(はず)の冒険者たちが悪魔と不死者の力を振るうリッチをぶちのめしに行くお話である。

とりあえず空を飛んで魔王の領地を進んでいると「魔法でも自然でもないダメージを与える雹」が降ってくる!
本当はアイテム破壊があったそうだがさすがにそれは遠慮したらしい。

草も生えぬ魔王の領地を徒歩で移動していくが、1時間毎に50%の確率でランダムエンカウント発生。地図の中心が魔王の城で、周囲にのびているのが谷。円内がいわゆる「サウロンの眼」が届くエリア。スケールは1マイルである。

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城に辿り着くまでに、でかいブラックドラゴン・100体以上のホブゴブリン・ヴロック・レイス・スペクターの群れと次々と戦う羽目に。

個々のエンカウントは他愛なく突破できるのだが・・・一番辛かったのはホブゴブリン戦。
命中判定の「20」はクリティカルヒットでダメージ2倍で鎧にダメージが入るので、一瞬でElfin Chain+5が砕けそうになって大変肝を冷やした。
「予備の鎧は持っちゃ駄目、魔法の鎧なので修復もできない」ではダンジョンに着くころには鎧が無くなって当然なので、Mendingの呪文で修復できるという温情判決が下る。

草木の生えぬ不毛の大地に魔王の城が立っており、とりあえずは何とか城壁までたどり着いた。

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城壁を登ったところでトラップ発動。いきなり床が抜けて空を飛んでいなかったPCは酸の海に放り出されて「下半身に装備していた非金属は全て破壊。メタルはSTをしても良い」状態に!
これでファイター・クレリック・アーチャーが下半身すっぽんぽん状態に!

Bag of Holdingも底が下半身に掛かっていたので底が破れてしまって中身ごと全て消滅!
第1回でこういう事態を見越して、Glasssteelを掛けたサックにBag of Holdingを包んで装備していたはずなのだが、それを主張することをすっかり忘れていた(激しく反省)
きちんとキャラシートに書き込むことにする。

さすがに凄まじいマジックアイテムの山が入ったBag of Holdingを全てなくすのはしんどいのでWishで何とかとりもどそうと画策。Wishはスロットには入れていなかったので野営をして覚えなおしてもらった。
呪文のおかげで休息時間が1/10になるらしく、覚えなおしも含めてトータル4時間をウィザード抜きでランダムエンカウントタイムを過ごすことになる。 

最初のサッキュバスやグラブレズの群れは難なく撃退できたのだが・・・次に出てきたGrowing Spiritの泣き悲鳴でアーチャーがSTに失敗してさっくり昇天!Rod of RessurectionもBag of Holdingの中だったのでとりあえずWishを掛けてから、ということに。

皆でWishの文言を考えて呪文をかけたものの・・・この呪文では財宝を願ったときの最大金額までしかもどらないという裁定が下る。
・・・それでは全然足りない!国家も買収しかねない勢いの金額だったのに! 

さすがにこのレベルのマジックアイテムは気軽にお店に行って買えるものでもないので、各自重要なアイテムのみWishで取り戻し、それ以外のアイテムはWaterdeepまで戻って買いなおした。そして装備を整えて再度突貫!

今度は塔の近くでエンシェントホワイトドラゴンに遭遇する。
第1回ではブラックドラゴンをスレイングアロー一撃で仕留めていたのでまぁ大丈夫だろうな~と思って油断していると・・・急降下ブレス攻撃を喰らい、アーチャーがSTで1を振ってダメージをモロに食らってしまう
そしてアイテムSTでも1を振ってしまい、今度は全身丸裸!さっき買いなおしたアイテムまで全て無くなってしまった。
さすがに弓のないアーチャーでは厳しかろう。皆で引き返すのも大変なので、テレポートの使えるキャスターにお使いを頼んでアイテムを買ってきてもらう。すっかりWaterdeepも品薄だ。 

三度魔王の塔へチャレンジ!入り口の扉の電撃トラップを解除して中に入ると・・・そこには30レベルリッチ様がいきなりお出迎え!
そして飛んでくるメテオスウォーム!
ダメージを食らいつつも反撃を試みるが・・・
あれ?アーチャーさん?さっきまで構えてた弓がどこにもありませんよ?
(またSTで1を振ったらしい)
お兄さん泣けてきそうだ。

中に走りこんでも全然届かないので、キャスターのそでにつかまって、一気にテレポートで接敵。
30HDのファイアーボールを喰らうもインテリジェントソードからHealを発動して我慢。
ウィザードがシェイプチェンジでビホルダーに変身し、アンチマジックレイに捉えている間にHFOがマニューバーで殴り倒して締め倒した。
当然、ラスボスのリッチがこれでくたばるはずもなく。悪魔が貸しているという力の源を絶たないことにはミッションコンプリートとは言えないのだろう。

次回からいよいよ本格的なダンジョンハックの始まりである。

<反省&学んだこと>
装備品の材質は重要。
大事なものはHard Metal製のカバーを付ける。
どこに装備するかも重要。
遠距離で敵を見つけたときの対処法を考えよう。
索敵能力は高いものの、遠くにいる敵を攻撃する手段が無い。アーチャーがいるから大丈夫だろう・・・と楽観視していて私自身は遠距離攻撃できる手段を持っていなかった。近距離で殴り倒せば負けることはないと思ってたし。

ファイアーボールのワンドとかスタッフとか、その辺のアイテムもマジックユーザーは買っておいた方が良かったのかも。
呪文の使い方は正直難しいと思う。情報収集の結果、この後アウタープレーンに行くことが確定しているし、クレリックは高レベル呪文の取り直しが難しい。どこで使うかは非常にシビアな判断だと思うなぁ。
ランダムエンカウントの相手にはマジックアイテム頼みの戦い方をして、「呪文が無ければ詰み」というときのために呪文を温存する作戦で行くつもりではいたのだが・・・こうもアイテムが壊れるとはな。

セッション第4〜5回

第4回でプライムマテリアルプレーンの魔王の塔を踏破し、いよいよ魔王のパワーの供給源である地獄(アビス)へと旅立とう、というところで一旦補給に帰って準備を整える冒険者一行であった。

<パーティメンバー>

ウージィ:パーティリーダーのHFO。熱いハートでチーム悪魔殺しを率いる。戦闘では鉄壁の守りで壁役を担当する。相手の武器を落としたり転がしたりするのが得意。 

ジェナス:Tyr神に使えるクレリック。アビスに行ったら呪文が大変なことになるのだが、それでもこの役を担ってくれたことに感謝!戦闘ではサンダーボルトハンマーで敵をスタンさせる役。 

デューンルークラ:ドルイドメインの何でも屋さん。AD&D1stをやりこんだ経験から「ここぞ」というときのお助けアイテムを多数準備しているため、幾度と無くパーティ壊滅の危機を救った。実は交渉ロールプレイ好き。A.D.D.Aの猛者。

アレクリウス:不幸な役回りを好むアーチャー。「早めに展開した方が安全だ」の掛け声の下、初期配置のまま移動できずに敵に囲まれる機会に恵まれる。一度真っ裸になったものの、パーティの優しさで持って装備を再度整えなおすことができた。パーティ連携を考えて矢を放てるようになると良いのだが、そこはCNの悲しい性か。 

ジャンニ:困った状況を何とかしてくれるウィザード。当然デュアルでファイターあがりなのでアレリウスもうならせる弓の使い手であったりもする。アビスに行って喜びのあまりおおはしゃぎするのはチーム悪魔殺しといえど彼1人だけだろう。

ジョセフ:バックを取って4倍ダメージを与えるレンジャー/シーフ。実はこっそりダメージディーラーの仕事に携わる。今回はウージィと共にジェットストリームアタックというコンビネーションアタックを開発した。 

「黒いエレベーター」

魔王の塔の最上階からプレートのようなものに乗って、塔を突き抜けて地下まで降りていくことになった。どうやらフェザーフォールの呪文が掛かっているらしくゆっくりと下降を続けていった。

DM「そして半マイルほど下ると」

半マイルもエレベーターで降りるのかよ!
しかもイリュージョンでもなかったし!

DM「CL30のディスペルマジックが掛かった」

ジャンニに掛けてもらったアウタープレーンに行っても20週間マジックウェポン・アーマーのプラスが落ちなくなる9レベル呪文があっさりディスペルされてしまう。が、それ以外のバフ呪文なんて掛かっちゃいねぇ。

当然プレートのフェザーフォールもディスペルされて、下の溶岩へ向ってまっしぐらに落ちていってしまう。ディスペルエリアより落下した時点でフライ系のアイテムを起動して難を逃れる。流石にこのレベルで空を飛ばないわけにはいかないし。ロープをたらすにしても距離ありすぎ。

ディスペルされた際にアイオーンストーンが落下したり、待ち構えていたデーモンが襲ってきたりしたが、その辺はサクッと高レベルPCらしくクリアーした。
「拾った奴のもんじゃー!」と石目掛けて突貫した奴らもいたようだったが。

「旅立ち」

銀色のカラープールを見つけ、どうやらここを通ってアビスへ行くらしい、という場所に辿り着いたときにPCたちの前に怪しい男が現れる。

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天使なんだが、どう見ても大木凡人です。本当にありがとうございました。

背中に白い天使の翼が生えていたのが信じがたいが、怪しい外人口調で話し出すDM!(シナリオでもスペイン語が用いられており、異国風の話し方を実際にするらしい)

話を聞いたところ

  • LGの神、バハムートの使いとしてやってきたセイントである。

  • アビスへと向う我々に助言を与えるためにやってきた。

  • FR産のビールが大好きらしい。

  • 我々はオーカスからワンドを奪い、7Heavenの第一層メルクリアに持っていく必要がある。

  • 目的の階層はアビスの333階層である。

  • 第一層からコンジット(導管)を通じて移動する必要がある。

  • エージェントが既に派遣されていて情報を得ることが出来た。 

質問は一人一つだけ、と言われながらも「噂話で良いから」などと無理矢理情報を聞き出すデューン。気が付けば我々全員分のビールを1人で飲み干したらしい。あまり長いお付き合いはしたくないタイプだったので、そそくさとプールに飛び込み、アビスへと旅立っていった。

「カロンの船の中」

いつものプレーンシフト酔いを体験しつつもアビスの第一層に辿り着いた。

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流れる川は悪名高いステュクス川なので、飛び越えてコンジットを探すわけにも行かず、川のほとりの鐘を鳴らしてカロンを呼ぶ。

「333階層に行くコンジットまで乗っけてくれ」

カロンは大変嫌そうな顔をしつつも、デューンの説得により、何とか一番近い岸まで運んでくれることになった。運賃としてマジックアイテムを差し出せ、というのでウィッシュを使いきったラックブレード(+1相当)でジャンニがゴリっと支払ってきた。

ここでは空を飛ぶのがご法度であったのだが、用心のためジャンニとアレリウスが地面に脚をつけずにドラえもん歩きをしていた。
しかし、それでも目ざとく見つけてとんでもない悪魔がやってきやがった!空の王バズスであった。 

ここはカロンの船の上。万が一川から落ちたり水を浴びた日には目も当てられない。怒りを収めてもらうためにデューンとジャンニが交渉しようとするが、LGのウージィとジェナスはめっちゃ渋い顔。

「オーカスが痛い目に遭うのはお前にとって悪いことでも無かろう?」
そういう話の流れに持っていって空を飛んでいたことを見逃してもらい、何とかオーカスの情報を仕入れることに成功した。

しかし、代償は大きかった。

パズス「我と契約を結べ。我が名を三度呼べばいかなる場所へも助けに行こう」と、LGのウージィとジェナスに契約を迫ったのだ。

パーティとして旅を放棄するわけにもいかず、ウージィは苦渋の決断を下す。
「私が契約しよう、しかし、貴様の助けなぞ借りぬ!」

ドラえもん歩きの代償は高くついてしまったな・・・

「コンジットへ」

マップで○担っている箇所が別階層へのコンジットである。

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カロンからの情報で、4つまでは絞り込んだが・・・
「俺のカンピュータではここ!」いきなり一本決めであたりを付ける。
さすがに飛び込んで帰って来れないと悲劇なので、空を自由に飛べないエリアなので、地道に足跡を辿ってみると・・・コンジットに辿り着いた!
さすがゲーマーとしての勘の出来が違う。

そこが333階層だと信じ、こっそりとフライを発動しつつ、コンジットの中へと身を投げた。そういえばそこに着くまでに道中でデーモンロードを1体瞬殺したような気がする。

「白い闇を抜けて」

再びプレーンシフト酔いを体験して抜けた先には・・・デーモンが100体待ち構えていた。

「侵入者め!オーカスさまが許しておかんぞ!」

うむ、きっかり333階層に辿り着けたようだ。デーモン100体を周囲に置いて歓喜に沸くPCたち。

全員倒すのも面倒なので、速攻で親分デーモンを切り倒し、その首で周囲に脅しをかけてモラルブレイク。散り散りになって逃げていってもらった。
そして十字路やY字路やくねくね道のフィールドマップをカンピュータ頼みでガンガン進むと・・・途中をショートカットしてイベントシーンに辿り着くことができた。

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「ハーフセレスティアル・ラブ」

そこでばバロール10体がセレスティアルを捕らえていたぶっていた。捕らえられていたのはソーラー(エンジェル)で外見は女性のようだ。

それを聞いたデューンの目の色が変わる!

「ハーフセレスティアルじゃぁぁぁあああ!」

デューンが魂からの叫びを発しつつチャージをかます!
普段はフォローに徹する彼らしからぬ突撃の様子に皆びっくり。

まずはジェナスのサンダーボルトハンマーでソーラー毎9体のバロールをスタンさせて、前線が好きなように切り刻む。
ジョセフ君は1ラウンド1体のペースで確実に仕留められて良かった。
デューンは「誰にも渡さんぞぉ!」とばかりにソーラーの周りをウォール・オブ・フォースで囲う。カムリネスがやたら高いウージィたちを警戒したか?

d20で20を出されて痛い目に遭いつつも無事ソーラーを助け出すことができた。彼女の名前は「ガブリエル」といい、バハムートに使えるエージェントだったそうな・・・いいのか、公式モジュールでこんな名前出して。

助け出したのが天使であることをすっかり忘れ、ジョセフ君は戦闘後にケオグズ・オイントメント(通称:軟膏、タイガーパーム)を取り出して1人で傷口に塗りこんでいたらガブリエルさんが怪我した人全員にヒールを掛けてくれた。・・・待ってりゃ良かった。

オーカスの城の入り口までは彼女のテレポートで運んでもらうように話を付けてくれたので一安心。チラチラとデューンの方に視線を飛ばしていたので何やらフラグはたった模様。
メルクリアで我々の無事を祈りながら帰りを待ってくれるらしい。
オーカスからワンドかっぱらって行きますからねー!と決意を新たにする。・・・ってか本当にできるのか、こんなこと。

セッション第6回

オーカスの城の前までショートカットし、さぁ、いよいよ突入だ!と意気込むチーム悪魔殺し。 

<パーティメンバー>

ウージィ:熱いハートでチーム悪魔殺しを率いる、自称「パーティ最強の男」悪魔の攻撃に対して最強のバスタードソード「デモンベイン」を構え、オーカスに正面から切りかかっていく雄姿には胸を打たれるものがある。
「よくもあんな弱い剣を持って突っ込むものだ・・・」
「他にもっと良い剣があろうものを・・・」 

ジェナス(今回はNPC):Tyr神に使えるクレリック・・・な、はずなのだが。今回はテンポスを信仰する野蛮・豪快・バーバリアン!と化していた。
サンダーボルトハンマーで敵だけでなく仲間までスタンさせていた!
ロールプレイ担当がウージィの中の人だということは秘密だ。 

デューンルークラ:ハーフセレスティアルの人間側の親予定の何でも屋さん。今回はガブリエルに貰った麒麟(グラール)に跨り、騎士顔負けのチャージを見せていた。パーティの足となり、壁となり、槍となり、獅子奮迅の活躍だった。今回は自身に加えて9レベル呪文まで使える麒麟を操ることになったため、セッション中は非常に大変そうだった。

アレクリウス:敵から囲まれながらも目の前に来るまで矢を放ち続けるアーチャー。CNの本領を発揮して、リッチどもから装備品を山と譲り受けていた。なんだかんだ言いつつも一番美味しいところをかっさらっていったちゃっかり者。 

ジャンニ:9レベル呪文をも操るマジックユーザー。今回は麒麟という助っ人が入ったものの、呪文の覚えなおし無しで一気に城を攻略する作戦を採用したので気苦労は耐えなかったようだ。
リッチに「定命の器を棄てて、永久に魔術の研究を」と誘いかけられたが「選ばれし者(Chosen)かマギスターならいざ知らず、アンデッドなんぞ弱い存在になるなど、言語道断お断りだ」と即決していた。

ジョセフ:バックを取って4倍ダメージを与えるレンジャー/シーフ。ダンジョンハックかと思いきや、時間を掛けずに一気に玉座まで攻め立てる作戦になったため、罠発見・解除とは無縁の今日この頃。ロングソードとショートソードの二刀流で、200ダメージ/ラウンドくらいは出せた。

<シナリオ>

早速オーカスの居城に乗り込もうとするのだが、いきなり視野が真っ暗になる。

DM「ウィッシュってセーヴ出来たっけ・・・」

シナリオ進行のためにウィッシュ使いましたよ、この人!
まぁ、旧版高レベルPCにはセーヴができる呪文は効かないので仕方ないのだが。情け容赦なく9レベル呪文を使ってPCたちは強制テレポートを喰らった。 

そして出た場所はオーカスの居城とはまた別の真っ暗なドームの中。
PCたちが回りを伺うと「ボッ・・・ボッ・・・ボッ・・・」と鬼火が灯り、部屋の様子がわかる。どうやら何かドーム状の建物の中心部に来たらしい。

そして天井には多くの穴があり、そこには100体のリッチがPCたちを見下ろしている!
ウィッシュを軽く使うリッチが100体ですよ、奥さん!
予想より桁が違ってマシタヨ!さすがです。
そして12体のデスナイトが我々にプレッシャーを与えていたりする。

油断なく回りを見張っていると、リッチの一人(リーダー格?)が話しかけてくる。

「敵対の意思は無い。お互い協力できる部分があると思うぞ」

・・・どうやら交渉を持ちかけてきたらしい。
リッチ100体並べといて交渉も脅迫もあったもんじゃないが。

正々堂々とLGのウージィが交渉を担当する。さすがにいきなり喧嘩を売らないだけの理性は残っていたようだ。

「貴様らがオーカスを倒すか。ならばそれを手助けしてやろう」

アンデッドの王:オーカスと言えど悪の軍勢をまとめ切れては居ない模様。自分から反旗を翻すつもりはないらしいが、ちょうど腕の立つ冒険者が来たところなので渡りに船と乗っかってきたのだろう。よく見るとハンド・オブ・ヴェクナなんてアーティファクトまで持っていやがる。なんて奴らだよ・・・

以下、リッチより聞き出した情報

ワンドはオーカスの玉座にある。オーカスはワンドを破壊しない限り倒すことができない。定命の者が手につかむと大変な苦痛を感じるらしい。

ハイリルカスというアビサルドラゴン(大変大きなサイズ)が城の上空を飛んでいる。
(DMがブラックドラゴンのフィギュアをこれでもかと見せ付けている。隣に自キャラのフィギュアを置くと「倒せるわけないじゃん」と思ってしまうな・・・)

城には高射砲が備え付けられており、1ラウンド25発のマジックミサイルが飛んでくる。Bone Gunと呼ばれる砲台からはマジックミサイル20発とディスペルマジックとライトニングボルトが飛んでくる。

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城の中ではデーモンのマジックレジスタンスは素の値のままを使用する。

<解説>
1版ではマジックレジスタンスの値は術者レベル11の値を記載している。術者レベルが1違う毎に±5%の修正がかかるのだ。(最低5%は保証)
数値が70%あっても、こちらの術者レベルが20であれば差額45%が引かれるのだが、H4のオーカスの城ではこの修正が無くなるらしい・・・
おいおい!ちなみに我々のマジックレジスタンスはルール通り。 

何らかの手法で壁を抜けようとするのはやめたほうが良い:詳細は効き出せなかったが、狂気の迷宮でも同じようなショートカット禁止の仕掛けがあったので深く追求はせず。 

オーカスゲートシティに入ったら、定命の者には定期的にエナジードレインが掛かる!これぞH4シナリオの凶悪にして100レベルでも対応できると豪語する仕掛けである。21レベルを超えると鬼のような頻度で掛かってくるので、あっという間に適正レベルまで下がってくれるわけだ。 さすがだ。さすがとしか言いようが無い。

リッチとの裏話

「欲しいものがあれば何でもやろう。好きなアイテムを持って行くが良い」

この引き返すに引き返せない地獄の奥底でマジックアイテム補給のチャンス!・・・そんな話に乗ることが出来るはずもなし。(善なもんでね)
そのような戒律に縛られないアーチャーのアレリウスが面白いように補充をしていた。地獄製の武器は修正が落ちないのがありがたいんだけどね。

ジェナスが幾度も堕ちそうな発言を繰り返すもウージィのとりなしで何とか場を治めるケースが頻発。

「今日のジェナスはどうしたんだ?様子が変だぞ」
「オーカスとの決戦が近いから緊張しているんだよ」
中の人が違うとこうも変わるものか・・・ 

オーカスの玉座への道を教えてやる、というファイアーメフィットとの会話。PCたちが欲しい情報を握っていることを理解しているのであえて嫌らしい台詞でPCたちをからかうメフィット。その余りにも堂に入ったロールプレイに心底感服致しましたが。

城アタック

拉致られたときの同じようにウィッシュのテレポで元の場所に戻り、オーカスの城の前まで戻ってきた。空路は大変危険らしいので、地道に地面を歩いて移動することに。そして門の前に辿り着くと、1つのシャレコウベが話しかけてくる。

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「お前らの中で一番強い奴はどいつだ?」

「俺だ」

ウージィ、マッハで即答。そして予想に違わず、ウージィの偽者(ただしスペックは全く同じ)が登場する!・・・マジックユーザーとかじゃなくて良かったか?

「ここは俺が一騎打ちで倒すから手出ししないでくれ」
そして自分と同スペックの戦士に戦いを挑むウージィ。

こうなったらダイス目勝負かと思われがちであるが、自分で使っているPLと、データを渡されたDMでは決定的な差がある。
「使いこなせるかどうか」である。
ウージィはHFOであったが、Dragon誌掲載のコンバットマニューバーを駆使していた。その活用の有無が勝負を分けたと言っても良いかもしれない。
普通に戦っていれば最後のラウンドにイニシアチブを取った方が勝ちそうなもんだが。結果的にHPを1残した勝負で本物ウージィが勝利を収めた。ジョセフは偽者の背後を取れる位置には移動するつもりだったけどね。

ショートカットの嵐

道中のマップはカットしまくり。ディメンジョンドアーやテレポートで危険そうな場所を避けてガンガン進む。「本当にテレポートできるか」は安全な場所でテストしてから進むことにした。

狂気の迷宮でもそうだったが、土壇場になって議論するよりも、まだ安全な状況があるんだったらその間に実験しておくのが良い。
ディテクト系はきちんと動作するか(占術)、サモンで呼べるか(プレーンが変に閉じてないか)、狙った奴が来るか(地獄産限定という場合もある)、移動系呪文が機能するかどうか、あたりをチェックすると良いだろう。
まぁ、リソースが少ない場合はそうもいかんのだが。

チェス盤での戦い

空中に浮かぶ赤と黒で彩られたチェス盤のようなマップに到着!

そこには・・・

グラブレズ君が3体
バロール君も3体

そしてキングの位置には

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・・・本人じゃねぇか!ご本人さまご登場だとぉぉぉぉうううーー!

まぁ、出ちまったもんは仕方ないので。

オーカス「私はこのゲームが気に入っていてね」
チェスのルールに従って戦うのか?と思ってみたりもしたのだが。

フタを開けてみると、超極ふつーの戦闘だった。
毎ラウンド、ランダムで赤いマスの一つが崩れて堕ちてしまう仕掛けがあったようだが、それ以外にルールが無いことを見切り、速攻でかたをつけた。30HDライトニングボルトが容赦無く飛んできたりしたけれど、まぁ、それはそれ。 

ACが-10で止まる以上、殴り合いになれば優秀なコマが勝つもんさ。
倒したらスタコラサッサと逃げ出しやがった。やはりワンドを破壊しないことには終わらないらしい。

ラストバトル

玉座の下のフロアまでやってきて、いよいよオーカスとの最終決戦!ここぞとばかりにバフ呪文が山のように飛んでくる。そして準備を整えて上に上ってみると・・・

バロール君3体
マリリス姐さんが3体

そしてやっぱりご本尊が。今回は玉座の隣にワンドが置いてあるではないか!一旦オーカスのHPを0以下にした後で、ワンドに対処しよう、と決断。

1ラウンド目、敵にイニシアチブを取られた我々を待っていたのは・・・
「術者レベル30のディスペルマジックでバフが全部無くなる」
実時間で30分以上掛けて調整したものが、いとも簡単に消えてくれたよ。
まぁ、前線はバフに頼らない組み方をしていたのでマイナス方向への被害は無かった。

ウージィ・デューン・アレリウスはバロールとマリリスなどの雑魚をスルーして果敢に「オーカスの首は俺のもんじゃーい!」とばかりに攻撃を集中する。
血にはやる奴らは仕方ないので、ジョセフは1ラウンド1体のペースで快調に屠っていく。1版の時代でラウンド200点喰らって生きてる奴なんかいないさ。 

ジェナスは(中の人が)使い慣れていないサンダーボルトハンマーで敵味方構わずスタンさせているようだったが。

とはいえ、マリリス姐さんの複数回攻撃はやはり脅威だ。7回も振れば20出そうな気がする。案の定出されたけど、1版時代はダメージに筋力が乗らないので本当にかすり傷だった。 

オーカス相手の戦いは本当に楽しそうだった。
ウージィ「よし!デューン、挟み撃ちだ。そっちに回れ」(ウージィ横に移動)
デューン「俺は正面からオーカスを叩くぜ!」(デューン移動せず)
ウージィ「しまった!俺だって正面からオーカスを斬る!」(ウージィ正面に戻ってくる)
戦術面の有利不利を飛び越えて、PC2人がオーカスの正面を取り合っている。

どうしたもんかなーと思っていたらアーチャーのアレリウスがリッチからせしめた弓と矢であっさりオーカスに最後の一撃を加えて落していた。そのとき、ウージィとデューンの殺気は最高潮に同輩のPCに向けられていた。

そしてエンディング・・・あれ?

シルバーヘイヴンへのゲートを開き、アルコンたちが出迎える中、ワンドを破壊するためにセイント・大木凡人に会う。

大木凡人「良く成し遂げてくれましたね~」

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どうしてこんなに怪しいキャラのロールプレイが上手なのか教えて欲しい。

大木凡人「しかし、ワンドを破壊することはできないのですよー」
は?話が違うじゃねぇか! 

大木凡人「ワンドをティアマトの心臓の血に浸さないと破壊できないのですよー」今度はナインヘルズに行けってか。

次回、いよいよ本当の最終回! 「チーム悪魔殺し大勝利! 希望の未来へレディ・ゴー!」

セッション第7回

オーカス倒したら終りやったんちゃうんかい!と思いつつもなぜか更に続くシナリオ。
次は邪悪なドラゴン退治だ!と意気込むチーム悪魔殺し。
・・・悪魔ちゃうやん。

<パーティメンバー>

ウージィ:熱いハートでチーム悪魔殺しを率いる、自称「パーティ最強の男」役目を終えたデモンベインを休ませ、今回はハートブレイカーを使用。
ドラゴンに真正面から突撃し、そしてブレスを一身に喰らいまくった。 

ジェナス(今回はNPC):Tyr神に使えるクレリック・・・な、はずなのだが。今回もまたテンポスを信仰する野蛮・豪快・バーバリアン!と化していた。某PLさんが一人二役を担当するため、「わしは~」「~じゃわい」と爺さん口調に突如変わった!
セッション前にジェナスの中の人が「フォーゴトンレルムワールドガイドのティアのところをコピーして持ってきましたよ!」と、さもTyrの教義を読んできたかのようなロールプレイをしていた。「コピーの裏がちょうどTempusなんで、うっかり表裏間違えるかもしれません!」
・・・ネタを仕込むことには余念が無いらしい。さすがだ。 

デューンルークラ:ハーフセレスティアルの人間側の親予定の何でも屋さん。今回もガブリエルに貰った麒麟(グラール)と共に戦場を駆けていく!
PL「ティアマトの首はそれぞれ別クリーチャー扱いですか?」
DM「それぞれが自律行動取るからそうなるね」
ティアマト退治の秘策を練ってきていたらしい。チェインの呪文で首全部を対象にダメージをチマっと与えて呪文詠唱をブレイクすることを狙っていたそうな。安易な対策には走らないこだわりを持つ漢。

アレクリウス:必ず一番美味しいところをかっさらっていくちゃっかり者。本領を発揮して遠距離からの大ダメージディーラーとして活躍。善の道を拒んだが故に、とんでもないオープニングを迎えることになった。 

ジャンニ:9レベル呪文をも操るマジックユーザー。相変わらず敵の30レベルオーバーディスペルには大苦戦していた。が、キャスターは最後の最後の切り札。最後まで死なさずに済んだのが勝利の証と言えよう。ドラゴンの死体によだれを隠しきれない狩人。今回、ちょっぴり善の道を目指し始めた。

ジョセフ:バックを取って4倍ダメージを与えるレンジャー/シーフ。呪文で死に掛けたり、愛用のショートソードが折れたりしたが結果的にはボスを倒すことができて満足な人。最終回にして、ようやくレンジャーとして呪文を使うことが出来た。

<シナリオ>

「オーカスを滅ぼすにはティアマトの心臓の血に浸さなくてはならない。」
そんな事実をセイント・大木凡人から伝えられるチーム悪魔殺し。

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呪文の取り直しやらアイテムの手配やらをしてドラゴン退治に挑む。
「ドラゴンスレイヤーを全色揃えておくか?」
「プロテクション・フロム・ドラゴンブレスのスクロールを買う?」
「そのアイテムには頼りたくないなぁ」
「スレイングアロー買い足しておくか?」
「ティアマトにはどうせ効かないだろう」
「ブレスの属性ダメージへの防御を考えておこう」
「穏当なところでファイアーレジスタンスリングか」
そんな感じで準備をしていると・・・ 

DM「属性が善で無い人に尋ねるが・・・これから善の道を進むつもりはあるか?」

アレリウスとジャンニが質問される。天国にいると善の道にシフトしやすいらしい。

「特に断固として拒絶するつもりは無い」と応えたジャンニにはXPペナルティなしで「秩序にして善」に変わる権利を与えられ、祝福として「リザレクション」「ヒール」「クエスト」が掛けられる。

アスモデウス(デヴィル)とティラルラクサス(ユーゴロス)とデモゴーゴン(デーモン)をへち倒してこい、という何とも素敵且つ割りに会わないクエストだ。

「善なんてまっぴらごめんだぜ!」と言い放ったアレリウスには・・・「判断力が永久に-2、hpが永久に-22だ」善って怖いのな。 

事前に得られた情報としては

  • ティアマトの5本首はそれぞれが呪文・攻撃・ブレスを使用可能

  • 本体を攻撃しても呪文詠唱をブレイクできない。個々の首を狙う必要アリ

  • ティアマトの近くには各色5匹のエンシェントドラゴンの愛人がいる。

  • 九層地獄のプレーン知識、呪文効果への影響

  • アヴェルナスのデヴィルの軍勢に関わる情報

出発前にセイント・大木凡人がジェナスに小さなワンドを渡す。
「ティアマトを倒して心臓をえぐったときにこのワンドを折りなさい。そうすればオーカスのワンドがやってきます」
さすがに自分では触りたくないから、このような手段が取られたらしい。バハムートの呪文により、アヴェルナスにあるティアマトの巣にテレポートされる。当然ここはデヴィルの巣窟なのでウージィのデモンベインは不満そう。 

洞窟に入り、早速ジェナスが呪文を唱える。
「Tyr神よ!罠の姿を浮かび上がらせたまえ!(ファインド・トラップ)」
Tyr神に祈るようなことなのか、と思いつつも。
シーフの罠捜索はこのレベルであれば確実(99%)なんだが、いかんせん時間がかかる。スピーディに突破するが勝ち、とばかりに発見は全て呪文でカバー。10個程発見し、全て解除して奥に進む。

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行った先はテレポートを駆使した迷宮だった。各玄室をテレポーターがつないでいる。壁には全て電撃のトラップが仕掛けられており、その一部にテレポーターが仕掛けられている。しかも1ラウンドに1人しか運べない嫌らしい仕様。

トゥルーシーング(Gem of Seeing使用)によって床にグレイのラインがあることを見抜き、このラインがテレポーターのある壁を指し示していることがわかった。あとはルーチンによりゴリゴリ進む。

最初はテレパシックボンドをかけたウージィが先頭に入っていたが、Gem of Seeingを持っているジョセフが先行することになった。

そして3部屋目にテレポートすると・・・そこにはブルードラゴンが!

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「ティアマトの愛人か?」と思いつつテレパシックボンドで状況を伝える。が、テレポーターは1ラウンド1人しか運べないので少数でしのぎきるしかない!(っつーかジョセフ1人)
しかも部屋の隅に陣取りやがって!背面が取れないじゃないか!初手を相手に取られて電撃ブレス(80ダメージ)を吐かれるもプロテクション・フロム・ライトニングのおかげで20ダメージでしのぐ。 

「趣味じゃないんだが」とつぶやきつつも正面から二刀流でドラゴンに切りかかり、96ダメージを与えて屠る。 

次に出たのがレッドドラゴン。
「愛人が各個出てくるのか?」といぶかしみながらもブレスはプロテクション・フロム・ファイアーで0ダメージに抑え、切りかかって撃破。

迷宮自体がPCを孤立させる仕組みになっているのでなかなか難しいエンカウンタになるのかもしれないが・・・運良く防御呪文の掛かっているドラゴンだけが出てくれたってこともある。 

そして次には・・・やたらでかい部屋に出た。「いよいよか?」と思ったら・・・

あの有名なコロッサルレッドドラゴン!

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マップ右側の赤四角が玄室である。1人ずつしか通れないテレポーターで繋がっているので、全員はなかなか集まれない。

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ティアマトの息子にして配偶者。もっとも女王の寵愛を受けしヘリッシュドラゴンだそうな!高さが設定上は100ftロング・・・ってでかすぎる。

1ラウンド目

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ドラゴンに切りかかるバードのサイズを見ると大きさが際立つ。

デューンがダガーを抜いて切りかかるも「1」「1」とd20でピンゾロを出してハズレ。1で外したときは武器破壊STがあるのだが、これには「19」「19」を出して快調にクリアー!出目が極端だ!
デューン「2年ぶりに使ったからな、このダガー」 

ウージィはドラゴンを恐れることなく正面から突撃!

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そして噂のブレスを一身に浴びる栄誉を賜る。

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2ラウンド目

ここはイニシアチブをとらないと死ぬ!と気合のサウロンダイスで勝負!・・・でもDMの出目に負けて先手を取られる。

ドラゴンはこのラウンド、40HDライントニングボルトを発射!145ダメージ!ダイスをふるDMが嬉しそうなこと!
ウージィが大ピンチになり、ジョセフもそこそこダメージを喰らう。さらに呪文と同時に攻撃もできるマルチタスク性能によりデューンがざくざくと攻撃を頂く。

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3ラウンド目

再びブレスを一身に喰らう栄誉を賜ったウージィが気絶。

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ジョセフは一気にドラゴンの首の裏に飛び乗ってバックスタッブでダメージを与えまくる!

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こちらで200ダメージ、アーチャーのアレリウスが150ダメージ程与えるもまだまだ余裕な様子。ありえねー結局HPは800くらいあったそうだ。旧版時代によくそこまでブーストしたもんだ・・・ 

ジェナスがサンダーボルトハンマーを握り締め「わしのハンマーぶっつぶしてやるわい!」と叫びつつ部屋に入ってくる。(本当はウージィにヒールが必要なんだが) 

いかなヘリッシュドラゴンと言えど、パーティメンバーの揃ったチーム悪魔殺しの前には敵では無かった。最後はオーカス殺しのアレリウスの弓を受けて絶命した。また美味しいところをかっさらいやがってと折檻されるアーチャー。

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戦闘を他所に、一人ドラゴンの解体に勤しむジャンニ先生の図

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ヘリッシュドラゴンだって解体しちゃうぜ! マップ右側では折檻が続いている。

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ティアマト戦

ヘリッシュドラゴンの部屋をテレポーターで抜けると通路に出た。そこにはライオンの頭に羽の生えた蛙のようなデヴィルがいる。ネルガルというデヴィルだそうだ。
「ティアマトならこの奥にいるぜ」
罠でも無さそうで、ティアマトを倒して欲しいような口ぶり。

まぁ他者の失脚を狙うのは当然か。ウージィが切りかかりたがっていたが小物は無視して先に進むことに。 

奥の大広間には・・・

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ティアマトと赤・青・白・黒・緑のヒュージドラゴンたちが勢ぞろいしていた。

慌てて通路の先にウォール・オブ・フォースを展開して一旦退却。援護呪文を整える。どうせディスペルされるからイニシアチブに勝てば1ラウンドは持つという儚い準備であったが

ラストバトル

「さぁ、このクソトカゲどもが!喰らえ、わしの懲罰を!」とサンダーボルトハンマーをかざして叫ぶジェナス。どう見てもテンポスのバーバリアンだよ。

先手を取られたくない戦いであったが・・・PL「5!」DM「6!」

ティアマトから40レベルディスペルマジックが飛び、先ほど掛けた援護呪文は全て無かったことに。首が全部で5本あることを生かして自分に呪文を掛けまくる。赤の愛人がパーティの前にやってきてブレスを吐く!

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ウージィ「20!」対ブレスSTに成功して華麗に交わす歴戦のファイター

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ジェナス「1!」何かにつまづいたのか、直撃を受けるクレリック。
自キャラじゃなければこれかい!と皆からツッコまれるジェナス担当。

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ダメージもさることながらこれは1版

DM「アイテムSTを振れ!」
やっぱこれだろう。

ジェナス「7!」
DM「ファイアーボールの7だから・・・」 

セラミック、メタルハード、ストーン・ジェム以外の全てのアイテムが破壊された!
金貨の山もジャイアントストレングスのベルトもオーガーパワーのガントレットも皆破壊!これでサンダーボルトハンマーの威力が激減。
そして一番痛いのはホーリーシンボルが無くなったこと!地獄の奥底で、司祭は信仰の証を失ったのだ!

ここでジェナス辞世の句 

聖印は 
メタルハードに 
限るがな 

そこでようやく手番がPCたちに回ってくる。
ティアマト行くまでに赤ドラゴンがいるなぁと思っていたが、アレリウスがドラオゴンスレイングアローで即死させる!スレイングアローを適当に放り込んであったので、このタイミングでドラゴンを引き当てたのは幸運だった。 

目の前が開けたので、真っ直ぐティアマトに突っ込む戦士・ウージィ。

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デューンと硬い握手を交わし、突撃をかます。

デューン「今度生まれてくる子供にはウージィと名前をつけるよ」
ガブリエルとの間の子供のことだろうか。いったい何時の間に・・・

そして次のラウンド

アレリウスがちゃっかりイニシアチブを取ったりする。

ウージィ「俺、ティアマトの前だよ、とっつぁん!」
ジェナス「わしの番が来たようじゃな!(ぷはーっと鼻から煙を吐き出しつつ)やったるわい!」

ご本尊は皆さん倒したがっていたので、ジョセフは露払いとして緑と白のドラゴンを刻んでおいた。 

そして・・・ウージィ、ティアマトからブレスが4本飛んできて死亡!
「ブレス四連発」とダイングメッセージを残して倒れるウージィ。

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40レベルディスペルマジックの後に属性の異なるブレス四連発では死なない方がどうかしてると思うが・・・合掌。

ブレス4回で目の前のウージィが倒れたので、テレポートで一気に距離を詰めてくるティアマト。

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アーチャーの射撃が一気に封じられて大ピンチ!オーカスのワンド(を封じたワンド)を持っているジェナスを倒されるわけには行かないので、ジェナスをメイズでしばらく異次元の迷宮に送り込む。マジックアイテムも呪文もろくにない状況ではやむを得ない。

ウージィは倒れ、ジェナスも盤面を去ったが、痺れる人のロールプレイは止まらない。

「ウージィは薄れ行く意識の中で・・・」
「もうとっくに意識ないだろ!いつまで薄らいでんだよ!」
「ジェナスは真っ直ぐ進んでT字路を右に曲がってりんご屋でりんごを買います」
メイズにはまったPCのロールプレイなんて初めて見た。

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ここまでに愛人のエンシェントドラゴンを倒しておいたので、急いでティアマトに近づき再び首の後ろに降り立つ!

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急いでブレスがやばそうな首から切り落とす!途中のショートソードの攻撃で「1」を振ってしまい、アイテムSTでも2を振ってしまってぽっきり折れてしまう!やむを得ないのでロングソードでザクザク斬る斬る。

最終的にはエンラージを掛けてもらって320%巨大化してティアマトを切り殺した。

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1人残ったブルードラゴンの愛人はデューンに攻撃!最後の意地を見せるも、それも所詮は悪あがき。

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ようやくドラゴンどもを倒すことができた。

急いでティアマトの心臓を取り出し、オーカスのワンドを浸すと・・・

DM「爆発して41ダメージ!」
ここまで来てまだダメージ来るのかよ!
HPが残り一桁・・・かろうじて生き残った。

オーカスのワンドが破壊されると、そこには白く輝く宝石が出来ていた。邪悪なアーティファクトを破壊すると、その反対に聖なるアーティファクトが得られることがあるらしい。それを持って麒麟のグラールにゲートを開いてもらい、死体を回収してとっとと天国に戻る。

戻ってくると、セイント・大木凡人が暖かく迎えてくれた。
「なーんと素晴らしい!Wonderful!Beautifulですよ」
何度褒められても嬉しくないな、こいつは。

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彼の仕えるバハムートに謁見し、事情を報告する。このオーカスのワンドを破壊して出来た宝石はブラッドストーンパスの城に埋めることで、ウィッチキングやデーモン、アンデッドの影響を取り除き、元の肥沃な大地が蘇るそうだ。宝石を埋めるまでがH4だからな! 

ウージィはリザレクションを掛けてもらい、無事復活する。
ジャンニはCN→CGへの変更が認められ、将来的にはバハムートのChosenになれるかもしれない!
PLは全く嬉しそうではなかったが。

宝石を埋めると、すぐに大きな木が生え、自然の力が戻っていくのがわかった。チーム悪魔殺しの雇い主であるゲアレズ・ドラゴンベイン卿が王となった。本当にロード・オブ・ザ・リングのエンディングみたいになったな。

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ジョセフはティアマトを倒すときに折れたショートソードを鍛えなおしてもらった。「ショートソード+5、イービルドラゴンベイン」として復活!・・・まだ悪のドラゴンを倒し続けなければなりませんかそうですか。どうもこれからずっとティアマトの眷属に狙われ続ける運命にあるそうだ。やれやれ。

「鍛えなおされた剣はどうするかねぇ」
「名前をつけたらどうだ?」
「ソード・オブ・ジョセフなんつーのは?」
自分の名前を冠するのは照れるなぁと思っていたが
デューン「今回の冒険を歌にしたいから、『ソード・オブ・ジョセフ(仮)』って名前にしよう。次に会ったときはきちんとした名前を教えてくれよ」と、言い残してピューっと走り去ってしまった。

その後、二度とジョセフはデューンに出会うことなく、(仮)と付いた剣の名前を世界中あらゆるところに広められてしまったそうな。

時はDR1359

チーム悪魔殺しの活躍により、ダマラの地に平和がもたらされたのだった。

ミッション終了後はいつものようにパーティは解散し、またメンバー思い思いの冒険へと出かけていくのであった・・・

 

H4:The Throne of Bloodstone

-fin-



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